震災からこれまでのあゆみと、15年が経過した現在の状況と課題をお聞かせください。
震災当日、宮古に大津波が市街地まで押し寄せ大きな人的被害や建物の被害を受けました。市は震災3か月後に基本方針を策定すると、復興に向けて新たなまちづくりに着手しました。そして過去何度も大きな津波被害を受けた経験から、震災の記憶・教訓を伝える取り組みである防災教育にも力を入れてきました。現在は道路や防潮堤の整備などハード面の整備が進み、復興に向けてまい進してきましたが、今では誰もが安心して暮らせるまちづくりのほか、地域産業のさらなる振興にも取り組んでいます。
「学ぶ防災」が始まった経緯、内容をお聞かせください。
防災教育の柱となる「学ぶ防災ガイド」は、震災後早い段階から有志の方を中心に自然発生する形でスタートしました。津波遺構「たろう観光ホテル」の内部や100年余り津波と戦ってきた宮古の歴史を伝える「田老防潮堤」などをガイドが案内します。そして、被害の大きかった田老地区の状況を通して震災の恐ろしさや命や避難の大切さを伝えています。来訪者が防災意識の向上と災害の恐ろしさを考える大きな機会となっています。
-
たろう観光ホテル -
田老防潮堤
また、「宮古市災害資料伝承館」は災害の記録や記憶を風化させることなく次世代に伝える施設として令和7年6月に開館しました。当時の資料やパネル展示を通して田老防波堤と防災まちづくり、過去の自然災害の歴史を学ぶことができます。同年11月には早くも来館者が1万人に達しました。
-
宮古市災害資料伝承館 -
防波堤の歴史や被害を説明する展示
未来に向けて、メッセージをお願いします。
市は震災から10年目の節目となる令和3年3月に「津波防災都市」を宣言しました。今後も防災教育の重要性など震災の記憶を後世に伝えていくことを使命に、未来に向けた観光資源の活用や地域産業の振興も行いながらソフト面を充実させる持続的な取り組みを進めていきます。ふるさと納税でのご支援を施設や事業運営の財源に活用する予定です。そして来訪者を増やし、震災の状況を実際に体験してもらったり地域を活性化していきたいと考えています。震災の記憶を後世に残す。ふるさと納税や宮古への観光を通して災害の教訓を学び、宮古市の未来を応援していただけるとありがたいです。
本州最東端のまち・岩手県宮古市は、三陸復興国立公園や三陸ジオパークの中心に位置する自然豊かな地域です。三陸沖で獲れた新鮮な海の幸や、多彩なアクティビティ、津波遺構を訪れる防災ガイドなど、ここならではの体験が魅力です。
































