西宮は、海に恵まれたまちでありながら、マリンスポーツの認知度はまだまだ高くありません。特に、ヨット競技は「特別な人がやるもの」と思われがちですが、欧米では子どもから大人まで広く親しまれています。2025年の西宮市制100周年の機会を活かし、「O'pen Skiff世界選手権」を通じて、より多くの人にセーリングの魅力を伝え、西宮の海を新たなスポーツ文化の拠点として発展させたいと考えています。西宮は、日本でも有数のセーリングの街です。四季を通じて安定した風が吹き、多くのセーラーがこの海で技術を磨いてきました。この恵まれた環境を活かし、世界中のジュニアセーラーが集まり、技術を競い合う場をつくりたいと考えています。「O'pen Skiff世界選手権」は、まさにその機会です。しかし、これは単なる大会ではありません。子どもたちがレースを通じて学び、成長し、新しい仲間と出会う、それこそ特別な時間になります。この大会をきっかけに、セーリングの面白さをもっと多くの人に知ってもらいたいです。そして、この事業を通じて、西宮市制100周年を盛り上げるとともに、西宮の海の可能性をさらに広げていきます。

2025年、「O'pen Skiff世界選手権」が西宮の海で開催されます。世界10カ国以上からジュニアセーラーが集まり、7月19日から5日間にわたりレースが繰り広げられます。開会式は7月18日、西宮戎神社にて行われ、西宮ならではの文化とともに世界のセーラーを迎えます。O'pen Skiffは、軽量で機動性が高く、アグレッシブな動きが特徴のジュニア向けディンギーヨットです。選手たちは風を読み、波に対応しながら最適なコースを選択し、順位を競います。レースは沖で行われるため、陸上からは直接見ることができません。そのため、大会をより多くの方に楽しんでいただくため、「観戦&体験プログラム」を実施します。レースの様子はスクリーン観戦でリアルタイム配信し、陸上からも迫力ある戦いを楽しめます。さらに、観覧クルージングでは実際に海上へ出て、選手たちの近くでレースを観戦することが可能です。また、セーリングをより身近に感じてもらうため、ヨット体験やVRセーリング体験も実施します。このプログラムを通じて、西宮市制100周年の節目に、西宮の海の魅力をより多くの方に届けます。

2025年の西宮市制100周年という特別な節目に、世界的なセーリング大会を開催することで、西宮の海の魅力を国内外へ発信します。この大会を通じて、西宮が「セーリングのまち」として広く認知され、今後のスポーツ振興や地域活性化につながることを目指します。世界約10カ国の選手が一堂に会し、競い合うことで、技術力の向上だけでなく、異文化交流や新たな挑戦への意欲が育まれます。また、本大会は単なる競技大会ではなく、日本国内でのセーリング文化の普及にもつながります。これまで「特別な人のスポーツ」と思われがちだったセーリングを、より多くの人に知ってもらい、子どもたちが気軽に挑戦できる環境を西宮から日本全国に作ることが目標です。さらに、世界規模の大会を開催することで西宮市の地域活性化にも寄与します。国内外からの長期間西宮に滞在する来場者が増え、観光・宿泊・飲食業などの活性化につながります。西宮市制100周年を祝う一大イベントとして、市民の皆様とともに盛り上げることで、西宮の誇りとなる大会を実現したいと考えています。

【寄付金の使い道】
本プロジェクトは、市制100周年の機運醸成と地域力によるにぎわい創出を推進する「西宮市市制施行100周年記念まちなかにぎわい事業推進会議」が採択した市制100周年記念事業(まちなかにぎわい事業)の1つとして、事業実施に係る費用へ活用させていただきます。

西宮市は100年もの間、たくさんの方に愛されたおかげで、関西版「住みたい街ランキング」において7年連続1位を頂戴するまちに発展してきました。本当にありがとうございます。

これからの100年も、さらに多くの皆様に「住みたい」「住んでよかった」と思っていただけるよう、まちづくりに取り組んでまいります。また、そのきっかけとして、市制100周年という記念すべきお祝いの年を皆様と一緒に喜びたいと思います。ぜひともご賛同よろしくお願いいたします。

西宮市長　　石井　登志郎