yakko様の投稿:「夕やけブランド」柑橘の大トロ!【せとか】2kg【C49-66】のレビュー・口コミ
投稿日 | 2025年03月15日 |
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投稿者名 | yakko |
評価 |
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タイトル | 格別な美味しさに感謝を |
レビュー |
ゆっくりと、夕やけ色に輝く果実を手に取った。 名前は『夕やけブランド せとか』というらしい。 その名の通り、まるで夕焼け空を閉じ込めたような濃いオレンジ色だ。 手のひらにずしりとのる重みから、中にたっぷり詰まった果汁を予感させる。表面は滑らかで張りがあり、触れる指先に果実の新鮮さが伝わってくるようだった。 早速、親指の腹で皮に切れ目を入れる。 ぷつんと薄い外皮が破れた... 途端にふわりと甘酸っぱい香りが立ちのぼる。 おお、これは…… まるで果樹園に足を踏み入れたかのようなフレッシュな香りだ。鼻をくすぐる柑橘の香りに思わず顔が綻んでしまう。皮は驚くほど薄く柔らかい。 少し力を込めるだけでするすると剥けていき、オレンジ色の果肉が姿を現した。 房を一片、そっとちぎって口元へ運ぶ。 ゆっくりと歯を立ててみた。 ぷちっ。 薄い膜がはじけ、中から濃厚な果汁がほとばしる。思わず目を見開いた。 なんだ、この甘さは……! 舌の上に広がる甘みは、とろりと濃密だ。果汁が口いっぱいに染み渡っていく。糖度の高さを感じるが、決してただ甘いだけではない。遅れて爽やかな酸味が追いかけてきて、甘さをきゅっと引き締める。甘み、酸味、そしてほのかな柑橘の香りが見事なハーモニーを奏でている。口の中でそれらが渾然一体となり、一瞬で南国の太陽を思わせるような明るい風味に包まれた。 柔らかな果肉は舌の上でとろけるよう。噛むたびにじゅわっと果汁が染み出し、一房食べるごとに幸福感がじんわりと増していく。 自然と頬が緩み、喉の奥から小さな声が漏れた。 …うまい 独り言が静かな部屋に響く。 危ない、このままでは一気に平らげてしまいそうだ。 いや、こんな贅沢な味わいこそ、じっくりと楽しまなければ。 そう自分に言い聞かせ、次の一房もゆっくりと口に運ぶ。 甘い果汁が舌の上でゆっくりと踊る。噛むほどに広がる旨みと香りに、時間を忘れてしまいそうになる。 「せとか」という柑橘は聞いたことがあったが、これほどまでとは…… ひとつ、またひとつと手が伸びるたびに、新たな発見がある。噛む度に甘みの奥からほろりとした酸味が顔を出し、鼻に抜ける香りが上品に余韻を残す。食べ進めるほどに、この果実の奥深さに引き込まれていくようだ。 気づけば、目の前のせとかを最後の一房まで平らげてしまっていた。ふう、と静かに息をつく。 お腹が満たされたわけではない。それでも、なんだろう、この満足感は。 体の芯からぽかぽかと暖かい。まるで夕暮れ時の陽だまりに包まれているかのような心地よさだ。夕やけブランドの名に違わぬ、優しくも力強い甘さに心まで満たされた気がする。 最後に残った香りをもう一度ゆっくりと吸い込んだ。鼻いっぱいに広がる柑橘の余韻を楽しみながら、静かに呟く。 ごちそうさま… 独りきりの部屋に、自分の声だけが優しく響いた。 |
格別な美味しさに感謝を
ゆっくりと、夕やけ色に輝く果実を手に取った。 名前は『夕やけブランド せとか』というらしい。 その名の通り、まるで夕焼け空を閉じ込めたような濃いオレンジ色だ。 手のひらにずしりとのる重みから、中にたっぷり詰まった果汁を予感させる。表面は滑らかで張りがあり、触れる指先に果実の新鮮さが伝わってくるようだった。 早速、親指の腹で皮に切れ目を入れる。 ぷつんと薄い外皮が破れた... 途端にふわりと甘酸っぱい香りが立ちのぼる。 おお、これは…… まるで果樹園に足を踏み入れたかのようなフレッシュな香りだ。鼻をくすぐる柑橘の香りに思わず顔が綻んでしまう。皮は驚くほど薄く柔らかい。 少し力を込めるだけでするすると剥けていき、オレンジ色の果肉が姿を現した。 房を一片、そっとちぎって口元へ運ぶ。 ゆっくりと歯を立ててみた。 ぷちっ。 薄い膜がはじけ、中から濃厚な果汁がほとばしる。思わず目を見開いた。 なんだ、この甘さは……! 舌の上に広がる甘みは、とろりと濃密だ。果汁が口いっぱいに染み渡っていく。糖度の高さを感じるが、決してただ甘いだけではない。遅れて爽やかな酸味が追いかけてきて、甘さをきゅっと引き締める。甘み、酸味、そしてほのかな柑橘の香りが見事なハーモニーを奏でている。口の中でそれらが渾然一体となり、一瞬で南国の太陽を思わせるような明るい風味に包まれた。 柔らかな果肉は舌の上でとろけるよう。噛むたびにじゅわっと果汁が染み出し、一房食べるごとに幸福感がじんわりと増していく。 自然と頬が緩み、喉の奥から小さな声が漏れた。 …うまい 独り言が静かな部屋に響く。 危ない、このままでは一気に平らげてしまいそうだ。 いや、こんな贅沢な味わいこそ、じっくりと楽しまなければ。 そう自分に言い聞かせ、次の一房もゆっくりと口に運ぶ。 甘い果汁が舌の上でゆっくりと踊る。噛むほどに広がる旨みと香りに、時間を忘れてしまいそうになる。 「せとか」という柑橘は聞いたことがあったが、これほどまでとは…… ひとつ、またひとつと手が伸びるたびに、新たな発見がある。噛む度に甘みの奥からほろりとした酸味が顔を出し、鼻に抜ける香りが上品に余韻を残す。食べ進めるほどに、この果実の奥深さに引き込まれていくようだ。 気づけば、目の前のせとかを最後の一房まで平らげてしまっていた。ふう、と静かに息をつく。 お腹が満たされたわけではない。それでも、なんだろう、この満足感は。 体の芯からぽかぽかと暖かい。まるで夕暮れ時の陽だまりに包まれているかのような心地よさだ。夕やけブランドの名に違わぬ、優しくも力強い甘さに心まで満たされた気がする。 最後に残った香りをもう一度ゆっくりと吸い込んだ。鼻いっぱいに広がる柑橘の余韻を楽しみながら、静かに呟く。 ごちそうさま… 独りきりの部屋に、自分の声だけが優しく響いた。
2025年03月15日
投稿者:yakko