函南町(かんなみちょう)の酪農は、明治14年に丹那(たんな)の地から始まり、140年以上の歴史があります。
静岡県函南町の丹那盆地ーーここは、冷涼な高地という自然条件が、酪農に適した土地だったため、酪農を産業として根付かせていきました。
学校給食などを通じて消費者との信頼関係を築き、生産から加工、販売までを地元で行うため、新鮮なまま乳製品をお届けできる6次産業の先駆けとして発展していきました。「丹那の酪農は地域そのものを支えている」と言っても過言ではなく、地域の文化であり、誇りです。
しかし、近年では牛乳の消費の低迷、飼料価格の高騰などにより、農家戸数が減少の一途を辿っています。
函南町では、より能力の高い乳牛の改良成果の検証と畜産経営の安定化と消費者の食の安全を推進するため、毎年、畜産共進会が開催されており、今年の大会でちょうど100回という記念大会となります。この大会にあわせて、丹那の酪農を盛り上げるための大きなおまつりを開催したいという思いから、クラウドファンディングに挑戦します。

このプロジェクトは、第100回函南町畜産共進会の開催にあわせ、丹那の酪農について理解を深めるようなイベントを開催することで、丹那の酪農の魅力を楽しんでいただくとともに、牛乳の消費の回復につなげていこうとするものです。牛乳工場見学や牧草ロールころがし、子牛のミルクやり・搾乳体験などの酪農体験、農業機械の展示など、当日開催されるイベントは盛り沢山です。
また、第100回函南町畜産共進会では、20～30頭の乳牛が集まります。勢揃いした乳牛の迫力は、ただ「かわいい」という言葉だけでは、片付けられません。立ち上がった時の背の高さは、成人男性をゆうに超え、体重は600kg以上、筋肉のかたまりのような体が、地面をどしりと踏みしめるたびに、来場者の皆さんを感動させることでしょう。

今回のクラウドファンディングを通して、100回にあわせた大きなイベントを成功させることで、地域住民や観光客が丹那の酪農について理解を深めるきっかけになることと思います。
今後、牛乳がより身近なものとなるよう、丹那の酪農、そして丹那の魅力がぎゅっとつまったイベントを継続させること、また畜産共進会で多くの乳牛に触れ合うことで、未来を担う子どもたちに愛着と誇りを持っていただき、この歴史ある産業を大切に守り、将来へ引き継いでいきます。
そして、酪農の理解を深めることによって、牛乳の消費の促進につながる一助になればと期待しています。

皆さまからいただいたご支援は、畜産共進会100回記念イベントの開催に必要となる以下の用途に大切に使わせていただきます。
(1)ステージ設営費
(2)各イベントの運営等に係る経費
(3)広報に係る諸経費(チラシ印刷費、広告宣伝費など)　など
なお、目標金額に到達しなかった場合におきましても、本事業を実施し、上記の費用として大切に使わせていただきます。
また、目標金額を超過した場合につきましては、超過額を町の「観光・地域及び産業振興事業」の費用として大切に使わせていただきます。
万が一、本イベントが中止となった場合におきましても、ご寄付のキャンセル及び返金はできませんのでご注意ください。

現在11月のイベント開催に向けて、地域の皆さまと協力しながら、酪農の魅力を大勢の皆さまに楽しんでいただけるよう準備を進めております。
地域の皆さまだけではなく、町外、県外の皆さまにもぜひご来場いただきたいと思っております。
会場の酪農王国オラッチェは、県道11号線(熱函道路)付近にある丹那盆地内に位置しています。
風光明媚な自然や丹那牛乳、「畜産共進会100回記念イベント」を通して、函南町の魅力を感じていただけたらと思っています。