外で暮らす猫たちは、私たちの想像以上に過酷な毎日を生きています。
小城市内だけでも、昨年交通事故などで対応した動物の死体は484件中204件が猫の死体でした。
発情期に道路へ飛び出したり、縄張り争いでケンカをして事故に遭うケースが後を絶ちません。

猫は年に2〜4回繁殖し、環境によっては3年で2,000頭以上に増えることもあります。こうして増えた猫がトラブルの原因となり、「迷惑な存在」として嫌われてしまうことも少なくありません。

しかし、野良猫には「飼い主」がいないため、誰も不妊去勢手術や保護をしてくれません。
この連鎖を断ち切るために必要なのが、**地域猫活動(TNR+M)**です。

私たちは、地域猫活動に取り組む団体へ手術費用の一部を助成していますが、現状では資金が十分とは言えません。
より多くの猫の命を救い、地域のトラブルを減らすために、皆さまからのご支援を必要としています。

○地域猫活動とは(TNR+M)
「地域猫活動」は、地域全体で猫と人の共生を進める取り組みです。
・Trap(捕獲):野良猫を安全に捕獲
・Neuter(不妊去勢):繁殖を防ぐため手術を実施
・Return(元の場所へ戻す):手術後は元の場所へ戻す
・Management(継続管理):ルールを決め、適切な管理を続ける
具体的な管理例:決められた時間・場所での給餌、食べ残しの片付け、トイレの設置・清掃　など

主な取り組み内容
・地域住民:団体を立ち上げ、ルールを定めて活動
・市:被害相談への対応、地域への説明、現地調査、補助金交付
・ボランティア:地域猫の説明・啓発、活動の助言・支援

令和4年度から始まった地域猫活動団体への補助制度では、これまでに201匹の猫が不妊去勢手術を受け、「地域猫」として再び地域で暮らしています。
しかし、今もなお市内では多くの野良猫が生活し、相談や苦情が後を絶ちません。

「どこかへ連れて行ってほしい」「捕獲しても戻さないでほしい」という声に向き合いながらも、私たちは「生活環境の改善」と「不幸な猫をこれ以上増やさない」という目標に向けて活動を続けています。

猫は古くから人の暮らしに寄り添ってきた大切な存在です。
野良猫にも命があり、「動物の愛護及び管理に関する法律」にもあるとおり、「動物は命あるものである」ことを改めて共有し、地域全体でのルールづくりと持続可能な共生を進めていきます。

　皆さまから頂いた寄付は、「小城市地域猫活動団体補助金」に活用し、活動団体への補助に使われます。TNR+Mの実施に必要な不妊去勢手術費に利用され、目標金額に達しない場合や超過した場合も、同補助金として適切に活用し、地域の生活環境の改善と猫の福祉向上に役立てます。ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

寄付の使い道の一例
・不妊去勢手術費用
・ボランティア支援
・地域猫活動の啓発・説明会開催
・捕獲用具・給餌器・トイレなどの管理用品

小城市は、地域の皆さま・ボランティアの皆さまと協力し、TNR+M(捕獲・不妊去勢・元の場所へ戻す・継続管理)を通じた地域猫活動の支援を行っています。この取り組みは、生活環境の改善と、命を尊重した持続可能な解決を両立するものです。

皆さまからいただいたご支援は「地域猫活動団体補助金」として活用され、
・不妊去勢手術の拡大
・地域猫活動の継続
・啓発・合意形成の推進
へとつながります。

「迷惑な存在」とされてきた猫たちを、地域の一員として迎え入れる、その一歩を、あなたの力で踏み出すことができます。
一匹でも多くの猫の命を守り、人と猫が共に暮らすまちをつくるために、どうか温かいご支援をお願いいたします。

最後に
「一代限りの命を、最期まで見届ける」
その小さな積み重ねが、やがて「人も猫も安心して暮らせるまち」をつくります。
皆さまからの支援が、猫たちと地域の未来を変える力になります。