多摩市では、平成15(2003)年度に専門家による市内の動植物調査を実施しましたが、それ以降、平成29～30(2017～2018)年度に市民参加型で実施したツバメ調査などを除き、大規模な調査は行われておりません。
生物多様性のベースライン(基準)を把握し、継続的にモニタリングすることは、多摩市内の生物多様性を保全・管理するうえで必要不可欠であると考えています。そこで、令和6年度にNPO東京生物多様性センターと共同でiNaturalistを活用した市民参加型の生きもの調査を実施しました。
今回、その結果を電子版リーフレットにまとめ、多くの方にご覧いただきたいと考え、そのために必要な製作費用を皆様にご協力いただくため、クラウドファンディング型ふるさと納税を行います。

多摩市では、令和6年度にNPO東京生物多様性センターと共同でiNaturalistを活用した市民参加型の生きもの調査を実施しました。
iNaturalistとは、クラウドソーシングを活用し、スマートフォン等を使って一般市民から科学者まで誰でも参加できる無料のオンラインプラットフォームです。ユーザーによる観察報告は他のユーザーにより種の同定が行われ、市民にとって必ずしも経験や知識は必要ありません。また、オープン性が高く、そのままデータベースとしても活用できるため、「生きものデータバンク」として活用する上でも最適なツールといえます。
調査の結果、104人の隊員が44,913件の報告を行い、1,045人のユーザーの同定によって1,564種が確認されました。
今回、令和6年度に実施した「市民参加型の生きもの調査結果」をまとめた電子版リーフレットを作成するため、クラウドファンディング型ふるさと納税を行います。

令和6年度に実施した多摩市市民参加型生きもの調査では1,564種の生物が確認されました。
1年間でこれだけ多くの種が確認できたことは、調査隊員の努力に加え、多摩市の豊かな自然環境がもたらした結果であるといえます。
また、このような豊かな自然環境を保全していくためには、市民一人ひとりが生物多様性に関心を持っていただき、保全に向けた行動を起こしていくことが重要であると考えています。
この調査で現在の生物多様性のベースライン(基準)を把握できたこと、またこの結果を用いて今後の市政に利用していくのはもちろん、電子版リーフレットにして、多くの皆様に知っていただくことで、生物多様性に関心を持ち、保全につながるような行動を市と一緒に起こしていただけることを目指しています。

令和6年度に実施した多摩市市民参加型生きもの調査の結果をわかりやすくとりまとめ、これを見れば多摩市に生息・生育している生きものたちの概要やいま起きている気候変動による影響がわかるような電子版リーフレットを作成するための費用として使用します。

多摩市は、豊かな自然環境があり、そこには数多くの生きものが生息・生育しています。
これらの生物多様性を保全していくことは、私たちの生活を維持していくためにも非常に重要な取組みの一つです。
電子版リーフレットをご覧になっていただいた方に、これだけ多くの生きものが身近に存在しているということを知って、保全活動に少しでも興味をもっていただきたいと考え、今回、クラウドファンディング型ふるさと納税の活用を考えました。
プロジェクト実現のため、皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い致します。