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- 現在の寄付合計
- 10,000円
- 目標金額
- 8,000,000円
- 支援者合計
- 1人
- 受付終了日
- 2026/01/05
事業詳細
実施理由/背景
地域の未来を見据えた生物多様性の回復と産業振興
本町は森林率95%を誇り、豊かな森林や水資源は地域の暮らし・文化を支え、歴史的にも地域産業の基盤となってきました。奥山には四国全域で減少した自然林が今も豊富に残り、その豊かな自然の“あかし”として、四国では絶滅の危機にあるツキノワグマの最後の生息地にもなっています。
かつては四国の森に広く生息していたツキノワグマですが、人との軋轢の中で四国の大部分から姿を消し、現在では、本町や周辺にわずか26頭程度しか確認されていません(2024年度の調査より)。四国の個体群は本州と異なる特異的な遺伝子を持ち、また、世界で最も小さな島に生息するツキノワグマとして貴重な存在です。
一方で、放置された人工林やニホンジカの過増加により森林生態系への影響は深刻化しており、生息地の生物多様性の回復が急務となっています。また、ツキノワグマの生息地である以上、人との軋轢防除の体制整備が不可欠です。
そこで今回、森林生態系を象徴するツキノワグマをはじめとする生物多様性を保全しながら、地域産業と交流人口の創出にもつなげる「自然資本を核としたネイチャーポジティブ(自然再興)な地域づくり」の推進を目指した事業を開始します。
プロジェクト内容説明
那賀町の自然とクマを未来へつなぐ地域づくり
徳島県那賀町の貴重な自然を守りながら、地域産業を元気にする「ネイチャーポジティブ」な取組を開始します。
事業の柱は三つ。
(1)人とツキノワグマの共存を目指し、「しこくまワークショップ*1」を開催して科学的な保全計画をつくる。
近年、本州・北海道で、クマ類による人身被害等が増えていることを踏まえて、町民が懸念する人とクマの軋轢の未然防止に資する保全計画が必要です。
(2)那賀町の町有林を「自然共生サイト*2」に登録し、広葉樹林化を進め生物多様性を回復。
町有林は2000ha以上あり、そのうちクマの生息地であり、林業にも適さない標高1000m以上の場所で、ブナ・ミズナラ等の広葉樹の森林を回復することによって、クマを高標高域に留めて、クマと人の生活圏の棲み分けを推進します。また、この取組を本町で育てられた地域ブランド材「木頭杉」の価値向上に繋げます。
(3)「木頭クマまつり*3」やエコツーリズムを推進し、自然を活かした地域産業を振興。
剣山系や那賀川の豊かな自然環境と、クマのキャラクター性、(1)(2)の生物多様性回復の事業を活かし、催事の開催や、商品開発・エコツアーを展開していきます。
*1「しこくまワークショップ」とは?
IUCN(国際自然保護連合)が開発した国際ワークショップ(以下、WS)です。このWSは、IUCNが全世界1000人以上の専門家を集めて開発した、絶滅危惧種の保全と人の暮らしを両立する計画の策定手法です。国内ではヤンバルクイナやツシマヤマネコ等、海外ではライオン等を対象として実施した実績があります。このWSの特徴は、科学的根拠を重視する点と、地域住民の意見を丁寧に把握することです。今回、那賀町で開催するWSを「しこくまワークショップ」と名付けて、令和8年1月下旬に4日間開催します。IUCNの専門家、日本のクマや森林の専門家、徳島・高知県内の行政機関、林業関係者、猟友会等、総勢約50名以上に那賀町に集まって頂いて計画をつくります。
*2「自然共生サイト」とは?
自然保護区の一つで、環境省が「生物多様性の保全が図られている区域」として認定するもの。
*3「木頭クマまつり」とは?
2022年から、那賀町木頭地区で毎年開催している、300名以上が集まるお祭り。剣山系や那賀町から多数の出店があり、クマや自然を、楽しみながら学ぶ企画。
目指すところ
中山間地が抱える課題解決を図り先進事例を全国に示す
中山間地域では豊富な森林資源が地域の暮らしを広く支えてきましたが、開発や利用の過程で自然環境が損なわれた側面も存在します。近年、国内外で生物多様性回復の動きが加速する中、本町のように広大な森林に囲まれた地域では、豊富な森林環境や野生鳥獣と人の生活をどう両立させるかという課題に直面しています。とりわけ、絶滅の危機にあるツキノワグマでは、個体群の維持と人との軋轢防止を両立させるために、地域内外の多様な主体による連携体制が不可欠です。
今回、科学的分析と関係者間の議論を組み合わせた「しこくまワークショップ」の開催により、中長期的な行動計画を作成します。本計画により、次のような効果を地域にもたらすことを目指します。
・「地域とツキノワグマ適正な距離」を明確化し、被害防止体制を整備する
・森林生態系を回復させ、生物多様性の高い森林を次世代に引き継ぐ
・豊かな自然のシンボルとしてツキノワグマを林業や観光などの産業振興に活かす
この取り組みを通じて、ツキノワグマを生物多様性の回復と中山間地域における持続可能な暮らしの象徴として取り上げ、ネイチャーポジティブの先進事例として国内外に発信していきます。
寄付の使い道
皆さまからのご支援は那賀町より補助金として「生物多様性の回復と地域産業振興連携協議会」へ支出されます。
本補助金を活用し、実施が想定される事業は下記のとおりです。
(1)しこくまワークショップ開催費用(参加者旅費、会場費、通訳・資料翻訳費)
(2)自然共生サイト候補地選定(ゾーニング)作業
(3)木頭くま祭り開催費(広報資料制作費、ライブ配信委託費)
なお、目標金額に達しない場合も、事業実施の費用として活用いたします。
また、目標金額を超過した場合は、超過額を生物多様性の回復と地域産業の推進のための費用として活用させていただきます。
自治体からのメッセージ
生物多様性の回復と地域産業振興の実現に向けて
このたびは、本町のプロジェクト実施にご協力をいただきまして誠にありがとうございます。
現在全国的にはクマを含めた鳥獣の様々な被害や事故等が発生しておりますが、四国では生息するツキノワグマの個体数が減少傾向であります。一方でシカ、イノシシ、サルは増加しており、農作物の被害も多数出ております。減少傾向にあるツキノワグマを保護しつつ、クマ等を含めた鳥獣における被害の削減・防止、人との共生を実現するために本プロジェクトの実施が必要であると考えております。那賀川源流域に位置する自然豊かな那賀町の地域特性を活かし、生物多様性の回復と地域産業の振興を同時に推進する「ネイチャーポジティブ」の実現に向けて協議会と連携して参りますのでよろしくお願い申し上げます。
那賀町長 橋本浩志
お礼品について
那賀町の事業者を応援する!地域産品をご用意しております
本プロジェクトはふるさと納税型クラウドファンディングとして実施されており、寄付金は那賀町ふるさと納税の対象となっております。寄附金額のうち自己負担2,000円を除いた金額が、確定申告等を通じて控除対象となります(上限額内の場合)。
また、返礼品にはツキノワグマの生息地域である那賀町の地域産品も複数ご用意いたしました。
物産を楽しみながら、生息地を応援していただけると嬉しいです。
もちろん、リターンなしも選んでいただけます。
なお、那賀町在住の方のご寄附については、総務省の規定により、返礼品をお送りすることができません。
本プロジェクトの趣旨にご賛同いただける方は、「お礼品なし」を選択していただきますようお願いいたします。
また、お礼品のお届け時期につきましては、各お礼品のページにてご確認ください。
現在の取り組みと今後の展開
事業スケジュール
2026年1月29日~2月1日 (1)しこくまワークショップの開催
2026年3月 (2)軋轢防止と保全を両立する計画の取りまとめおよび公表
2026年2~3月 (3)自然共生サイト候補地選定作業(関係者打合せ、現地視察、取りまとめ作業)
2026年3月21日 (4)第4回木頭クマ祭りの開催
2025年度において本補助金を活用し実施する事業のスケジュールは上記のとおりです。
次年度以降は、作成した計画を基に、多様な主体との連携事業として取り組みを維持発展させていきたいと考えています。
注意事項
- 【寄付に関する注意事項】
- 目標金額に到達しなかった場合の寄付金の返還はございません。
- 目標金額に到達しなかった場合、お預かりした寄付金は自治体内で使い道を検討し、自治体が取り組む各種の事業に活用させていただきます。
- 目標金額を超過した寄付金の取扱いについては、各自治体の判断となります。
- また、クラウドファンディングの目標金額到達前に、自治体またはさとふるの判断により、寄付の受付を停止する場合があります。あらかじめご了承ください。
- お礼品をお受け取りいただける金額以上の寄付であり、且つ、お受け取り辞退のご希望がない場合は、目標金額到達の如何を問わずお礼品をお受け取りいただけます。
- サイト上で表示される寄付金額の数値は、入金が確認できた寄付金の合計となりますため、即時反映されるものではないことをご了承ください。
- 受付終了後に入金が確認できたものについては、受付終了後に数字を更新いたします。