シュガートマトが全国のバイヤー評価で日本一に!
生産地である高知県日高村(ひだかむら)では、住む人の誰もが"日本一のトマト"だと信じていた「シュガートマト」。この度、『日経新聞』が行ったバイヤー調査で2017年度の1位に選ばれました。ここでは、名実ともに"日本一"となった「シュガートマト」や、その生産地である「日高村」についてご紹介します。
提供事業者「JAコスモス」が語る『シュガートマトの魅力』!
◆シュガートマト生産にあたっての、日高村の良いところは?
高知県は全国的にもおいしいフルーツトマトの生産地として有名ですが、日高村はその中でも屈指のトマト産地です。村は高知市内中心部から車で西へ30分ほどの距離にあり、仁淀川(によどがわ)という四国でも大きな川のすぐ西側に位置しています。山に囲まれた特有の土地柄ゆえに、昼間と朝夕の寒暖の差が激しく、この気候をうまく利用しておいしいトマト作りに生かしています。
◆栽培方法に関するこだわりはありますか?
私たちのシュガートマトは、土・根・樹・葉など、すべての要素の状態をしっかりと見極める必要があります。毎日、時間を惜しむことなくゆっくりと時間をかけ、ときには我慢強く、枯れない程度に水分コントロールを行っています。
このような集中力と努力の結果、トマト本来の甘味を最大限に引き上げることができ、満足のいくシュガートマトができあがって皆さまのもとへとお届けすることができるのです。
◆シュガートマト開発にあたっての苦労など。
「もっとおいしいトマトを」「より安心・安全なトマトを」、生産者のそんな思いに叶う高品質なトマトを目指すため、昭和58年から新しい栽培技術に取り組み始めました。
新しい栽培技術だけに、どのようにコントロールすればいいのか不安もありましたが、生産者の意気込みは熱く、講習会などで議論や検討を重ねました。そして、日高村の気候をうまく利用し、これまでのトマト栽培で培ってきた経験を存分に生かしながら試行錯誤を重ねたのです。
日高村はもともと味の濃いトマトが育つ土壌だったこともあって、ついにその2年後、今までとは違うフルーツのような甘さを持ったトマトを生み出すことができたのです。それが「シュガートマト」です。
現在では自動で天窓が開閉する最新式ハウスを導入。後継者の育成にも積極的に努めています。また、光センサーを備えた「トマト選果施設」も整備。いま、日高村のトマトは生産者全員の意欲と最新設備を結集して、新しい時代を歩き始めています。
最新式ハウス
◆シュガートマトのおいしさを保つために努力していること。
日高村のトマト生産部会では定期的に「食味会」を開催しています。それぞれの生産者がつくったトマトを実際に味見して、味や食感、糖度と酸味のバランスなどを総合的に評価しています。
おいしいトマトを届けるために活発に意見交換を行うことで、生産者の技術の向上、安定した品質を常に追求しています。
◆改めて、シュガートマトの「良さ」を教えてください。
味にこだわり、糖度にこだわり、徹底的な品質管理の中で栽培している日高村自慢のトマトです。甘味と酸味のバランスが非常に良く、普通のトマトにはない凝縮されたフルーツトマトならではの濃厚な旨みが絶品です。
◆オススメの保存方法や調理のポイントは?
お手元にシュガートマトが届いたら、台所など日の当たらない冷暗所で保存してください。一度に食べきれないなど長期保存したい場合は、冷蔵庫で保管すると長持ちします。また、食べる1、2日前に常温に戻すことで、おいしくいただくことができます。とくに冬場は常温保管をお勧めします。
◆オススメの食べ方はありますか?
そのままかじってください! 皮のハリとジューシーさ、そして、驚くほどの甘みを思い切り感じていただければと思います。
◆日高村の良いところとオススメスポットを教えてください(知る人ぞ知る観光スポットなど)。
日高村の良いところは、村民の人の好さです。
オススメスポットは、光センサーを備えた「トマト選果施設」。光センサーでの判別スピードの速さが、かなり見ごたえありです。
もうひとつ、「日下(くさか)駅」もぜひ訪れていただきたいスポットです。大正13年、高知県内で初めて電車が開通した土讃線(どさんせん)の駅のひとつとして、長い歴史を誇ります。ホームの石積みも特徴で、歴史を感じます。駅のレトロな雰囲気も◎
JAコスモストマト選果施設
◆さとふるの利用者やブログ読者にひと言。
日本一のシュガートマトをぜひご賞味ください!
日高村について
日本一の清流に輝いたことのある「仁淀川」の中流域にある「日高村」。高知県の中心地から16kmと近くにありながら、ホタルの乱舞する小川や全国的にも珍しいトンボ、絶滅危惧種のメダカや野鳥などが生息する貴重な生態系が存在しています。
また、土佐二宮をいただいている小村(おむら)神社には、最古の宝剣として国宝に指定されている「金銅荘環頭太刀(こんどうそうかんとうたち)」を保管、さらに、戦国大名・長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)の伝説がある「竜石神社」など、歴史的遺産が多く残る村でもあります。
村の特産品では、県内生産量1位となる「シュガートマト」の栽培や、名産である「霧山茶(きりやまちゃ)」、ひだか和紙の生産する世界一薄い和紙など、この村にしかないものも多くあります。
シュガートマトについて
その甘さやおいしさにおいて、トマトのエリートと言ってもいいのが「フルーツトマト」。ただし、そのような品種があるわけではなく、生産されたトマトの中で、とくに糖度が高いものを総称した呼び名です。
そんなフルーツトマトの中で、もっと糖度が高く、希少価値のあるトマトが「シュガートマト」。通常のトマトが「糖度5度」前後のところ、フルーツトマトは「糖度7度」前後のものを指し、すでにフルーツなみの甘さを持っていますが、そのさらに上をいくのが「シュガートマト」です。
シュガートマトの糖度は、一般的に「8度」以上で、ときには「10度」以上(商品によっては「7」度のものもあり)。そして甘いだけでなく、酸味とのバランスが抜群。さらに旨み成分であるグルタミンも豊富に含まれた、まさしく"日本一"にふさわしいトマトと言っていいでしょう。
また、シュガートマトの甘みを生みだす肝となるのは「水分コントロール」です。栽培時に水の量を極力抑えることで糖度や旨みが増していき、フルーツのように甘くて濃厚な味わいになります。そして、これを実現するため、その日の天候や湿度、樹のしおれ具合などを見極めたうえで、数秒単位で水分をコントロールしています。まさに意気込みと愛情、そしてこだわりがつくり上げるトマトなのです。
他にも、普通のトマトは水に浮くが、シュガートマトは果肉が詰まっているため水に沈む、また、一見、甘くないような印象を受けるヘタ周りのベースグリーンこそが甘さがしっかりとある証である、といった特徴があります。
あとがき
「もっともっと、おいしいトマトをつくりたい!」、全国屈指のトマトの産地である日高村の生産者の情熱と努力によって誕生した、日本一のフルーツトマト。今回ご紹介した、「シュガートマト」をふるさと納税を通じて味わってみてはいかがでしょうか♪
※2017年11月24日時点の情報です。