温泉郷とこけし。切っても切れない関係がここにも/宮城県白石市【ふるさと納税・自治体事典】
お盆やお椀などをつくる木地師が、温泉地にやってきた子どもたちのためにつくった玩具が始まりと言われる「こけし」。ここ白石市(しろいしし)の弥次郎こけしも、市内にある鎌先(かまさき)温泉の賑わいを背景につくられ、発展してきたようです。ここでは、そんな白石市をご紹介します。
白石市の概要
白石市(しろいしし)は、宮城県南部に位置し、伊達家の重臣・片倉小十郎(かたくらこじゅうろう)が築いた城下町です。
宮城蔵王の裾野に広がる豊かな自然と水の恵みを受け、米・野菜・畜産などの農業生産が盛んであり、小原・鎌先温泉、みやぎ蔵王白石スキー場、宮城蔵王キツネ村など観光資源が豊富なまちでもあります。
伝統工芸品である弥治郎こけしは、近年のこけしブームで人気が再燃しており、毎年5月に開催される「全日本こけしコンクール」には多くの愛好家が訪れています。
●人口:3万3904人(2018年10月1日現在)
●市の花:ヤマブキ
●市の木:ブナ
●市の鳥:ウグイス
さとふるから申込めるお礼品はコレ!:白石市の名産品・特産品
◆えごま油 150g×3本セット
毎日スプーン一杯で、身体の中から健康に。えごま種子だけで作った油です。
えごま(荏胡麻)はシソ科の植物で、その実から抽出されたものが「えごま油」です。東北地域では、えごまを食べると10年長生きできるという言い伝えから「じゅうねん」と呼ばれ、じゅうねん味噌やじゅうねん餅として食べられてきました。
人間の体内で生成することができないα-リノレン酸を64.5%含むえごま油と、えごま種子を香ばしく焙煎したパウダーのセットです。
■生産者の声
蔵王野菜工房ぺリラ事業部のえごま油は、低温圧搾法(一番搾り)で製造しております。添加物などを一切使用しない昔ながらの 圧搾法です。又圧搾から完成までに二度のろ過を行っており、100%ピュアオイルです。
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えごま油 150g×3本セット
◆純米大吟醸 蔵王昇り龍・純米酒 蔵王 720ml 2本詰め
純米大吟醸 蔵王昇り龍と純米酒の詰め合わせです。
純米大吟醸 蔵王昇り龍は、地元産美山錦を45%精白し、低温でじっくり仕込み優雅な香りとスッキリした味わいの中に旨味が広がるお酒です。純米酒は米本来の味わいを存分に堪能いただけるお酒です。冷や~常温、燗と様々な楽しみ方が出来る一本です。
■生産者の声
創業当時より一貫して、品質本位の酒造りに専念しており、原料米は地元契約栽培米を多く使用し、蔵王の伏流水で仕込み、蔵王颪の寒風の中で酒を醸し出します。南部杜氏の流派を受け継ぎ、清潔かつ丁寧な管理のもと低温で発酵が営まれ、すっきりとした中にも芳醇な味わいを感じる仕上がりは地元を中心に多くの方にご愛飲いただいております。
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純米大吟醸 蔵王昇り龍・純米酒 蔵王 720ml 2本詰め
◆特級白石温麺とうまいたれ詰合せ
創業明治16年。「佐藤清治製麺」は、140年の伝統を誇る白石温麺(うーめん)の老舗製造元です。
今回は、蔵王の麓でずっとつくり続けてきた白石温麺を我が家流の「うまいたれ」4種類との詰合せでお届けします。
材料だけは良いものをと初代・佐藤清治から受け継いだ製法を今に伝え、木造の工場で職人たちがその日の気温・湿度・風などを読んで日々工夫してつくっています。
原料は小麦粉と塩だけ。白石温麺は油をいっさい使わずにつくる短めの(9cm)のそうめんです。
冷たくしてつけ麺で、温かくしてアツアツかけ温麺で。食べ方は自由自在。のど越しの良い温麺を堪能してください。
■生産者の声
その昔、胃を患った父親のために油を使わない製法の麺を教わり、つくられ始めた温麺。
以来140年の間、白石の特産品としてつくり続けられてきました。
小麦粉と塩だけでつくられていますので、油にアレルギーを持つ方、お子さまからご年配の方まで安心してお召し上がりいただけます。
短い麺はツルっとひとすすりで召し上がれるので離乳食としても人気です。
ちょっと固めにゆでて野菜と和えてサラダ風に、食欲のない時にありあわせの野菜と小鍋でちょっと煮込んで、かつおぶしと薄めのめんつゆ味で胃にも優しい「温麺おかゆ」はいかがですか。
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特級白石温麺とうまいたれ詰合せ
◆お菓子3点の詰合せ[4206-010]
一押しの白石城(和風パイ饅頭)と千本桜(マドレーヌ)、卵黄たっぷりの黄味のカステラ 詰合せ
白石城は、こし餡とつぶし餡を独自にブレンドした餡をパイ生地で包んで焼き上げた和風パイ饅頭。生地はバターの風味としっとりした食感が特徴。ほどよい甘さのつぶし餡は、北海道厳選小豆を使用しています。
千本桜は、地元蔵王のたまごと北海道フレッシュバターを使用したこだわりのマドレーヌ。トッピングしたアーモンドは、白石川の川面に浮かぶ桜をイメージしております。
黄味のカステラは、地元蔵王の新鮮卵に更に黄身のみを贅沢に加える事で、旨味とコクの有る高甚製菓株式会社自慢のカステラに仕上がりました。
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お菓子3点の詰合せ[4206-010]
◆蔵王牛堪能セット(4種)1220g
このお礼品は、肉好きの方にこそ食べてほしい"生産者限定・蔵王牛"。
蔵王山麓の雄大な自然、澄んだ空気、きれいな水など素晴らしい自然環境のなかで育った提供事業者「蔵王高原牧場」のオリジナルブランドで、コクとまろやかさが特徴のおいしい牛肉です。
さっぱりとした食感の赤身肉をしゃぶしゃぶ、脂質の美味しさが際立つロースをステーキ、コクと旨味の肩ロースをすき焼き、濃厚なバラを焼肉用でセットにしてお届けいたします。それぞれの味わいをお楽しみください。
■生産者の声
澄んだ空気と清涼な水、豊かな自然、四季がはっきりとした東北の山麓の気候のなかに私達の牧場があります。蔵王牛は牧場環境から育て方、飼料、安全性に至るまで些細なこだわりを積み重ね、農場HACCP認証の牧場で大切・丁寧に育てられた牛肉です。
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蔵王牛堪能セット(4種)1220g
白石市の特産品
◆白石温麺(うーめん)
400年ほど前からつくられている白石市特産の麺が「白石温麺」。素麺の一種であり、通常は「うーめん」と表記されますが、「ううめん」と表記されることもあるようです。
この麺が生まれたエピソードが伝わっています。
伊達政宗公の領地・仙台藩の白石城下に住む鈴木浅右衛門(のちに味右衛門)という人の父が胃を病み、何日も絶食しなければいけなくなったとき、親思いの浅右衛門は何かよい食事療法はないかと探し回りました。
そして、たまたま出会った旅の僧侶から、油をいっさい使わない麺の製法を教わり、これをつくって食べさせたところ、胃病がたちまち快方に向かったのだそうです。
この話を聞いた白石城主の片倉小十郎公は、この孝行話の温かい思いやりの心を称え、その麺を「温麺(うーめん)」と名づけ、地場産品として奨励。白石市伝統の麺として今に伝わっている、とのことです。
この麺の大きな特徴が、油をまったく使わないことと、9センチと短いため茹でやすく、食べやすいこと。
そして、通常の素麺に比べてひと回り太いためにコシが強く、また舌触りも良いこと。常温での保存性も高く、保存料や添加物を必要としない、安全な食品としても知られています。
◆弥治郎こけし
東北地方と言えばこけしの故郷ですが、そもそもこけしは江戸時代後期から、温泉地に来る湯治客に土産物として売られるようになった木製の人形のこと。
この「弥治郎こけし」も地元の温泉とともに発展してきたもののようです。
小さな谷あいにひらけた鎌先温泉は、奥羽の薬湯として知られ、かつては伊達の殿様もつかった名湯。弥治郎の木地師(※ろくろを用いて木をくりぬき、碗や盆をつくる職人)は、この鎌先温泉にくる湯治客の需要にあわせ、こけしづくりに励んだそうです。
「弥治郎こけし」の特徴は、大きな頭にベレー帽のように彩られた、二重、三重のろくろ模様があることと、胴体にろくろ模様が多用されていること。
子ども向けにつくられていましたが、現在はコケジョブームにも乗って観賞用として収集され、大人の目を楽しませています。
◆小原の寒くず
昔、白石市を代表する特産品として、「温麺」「和紙」、そして「寒くず」の3つは「白石三白」と呼ばれていました。
市内で採取・栽培される葛(くず)やその製品である葛粉を指し、「小原の寒葛(おばらのかんくず)」とも言われます。
冬に蔵王山麓に自生する葛(くず)の根からでんぷんを抽出するもので、今では稀少品となっています。
白石市の観光資源
◆白石城
白石城(別名:益岡城)は、白石市の中心部にあった平山城で、現在は多くの観光客が訪れる白石市のシンボル的存在のお城です。
仙台藩南の要衝であり、関ヶ原の戦い後に伊達氏家臣・片倉小十郎によって大改修がなされ、その後は明治維新まで260年余りの間、伊達家の重臣・片倉氏の居城となっていました。
明治7年に解体されましたが、片倉小十郎の偉業を偲び、1995年、三階櫓(さんがいやぐら/※天守閣のこと)と大手一ノ門・大手二ノ門が史実に忠実に復元されました。現在は、市民が憩う公園となっています。
◎鬼小十郎まつり
この白石城を舞台に、毎年開催されるお祭りが「鬼小十郎まつり」です。
メインイベントとなる「片倉軍vs真田軍決戦・大坂夏の陣~道明寺の戦い~」では、当時の激闘を市民だけでなく全国から集まったエキストラたち100人以上が集まり、甲冑姿で再現。
武者同士の一騎打ちや鉄砲、弓を使った合戦、そこに忍者も加わって次々と戦いの場面が演じられました。
他にも、片倉鉄砲隊による火縄銃の演武や白石高弓道部の弓術、新体操教室の子どもたちや地元消防署員による忍者パフォーマンスなども行われ大いに盛り上がります。
◎白石城歴史探訪ミュージアム
白石城のある益岡公園の中にあり、1階には地場産品やお土産をメインにした売店とレストランがあります。白石城限定商品や、片倉小十郎、伊達政宗をモチーフにしたグッズ、そしてたくさんの種類の「温麺」も置いています。
2階には展示室があり、白石城と周辺の城下町を復元した500分の1の模型や片倉家ゆかりの刀剣や甲冑・火縄銃などの資料、パネル展示などを楽しめます。
そして3階には、200インチの大スクリーンによる3Dハイビジョンシアターがあり、有名俳優や市民エキストラも多数出演している、30分ほどの短編を2本上映しています。
槍や弓矢が画面から飛び出してくるように見える、迫力満点の立体映像を観られます。
◆みやぎ蔵王白石スキー場
JR東北新幹線白石蔵王駅から一番近いスキー場であり、東北自動車道白石I.C.からも17kmと交通の便が良く、関東圏のスキーヤーや家族連れも多いスキー場です。
ビギナーから上級者まで満足できる多彩なコースが揃い、蔵王の雄大な自然を感じながらスキーを楽しむことができます。
キッズ専用エリアの「キッズパーク」にある、大きなカバのフワフワすべり台も人気です。
あとがき
伊達家の家臣・片倉小十郎の「小十郎」という名前は、初代の片倉景綱(かげつな)の通称であり、以来、代々の当主が踏襲して名乗るようになったものだそうです。
この景綱、歴史ファンに大変な人気だそうで、軍師として伊達政宗を支える右腕であり、剣術にも精通し、さらに笛の名手であったと伝えられています。
白石市の傑山寺(けっさんじ)には片倉小十郎の銅像が建っていますから、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
※2018年11月19日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。
※参考・参照元
・白石市公式 ホームページ(http://www.city.shiroishi.miyagi.jp/)
・食材王国みやぎ(https://www.foodkingdom-miyagi.jp)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店