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武者小路実篤など白樺派の拠点となったまち/千葉県我孫子市【ふるさと納税・自治体事典】

大正時代から昭和初期には「北の鎌倉」とも称されたほど風光明媚なまちとして知られる、我孫子市(あびこし)。1914年には柳宗悦(やなぎむねよし)が、彼に誘われて1915年には志賀直哉が、そして1916年には武者小路実篤が移住するなど、文人たちに愛された土地でもあります。ここでは、そんな我孫子市をご紹介します。

我孫子市の概要

我孫子市は、千葉県の北西部に位置し、手賀沼(てがぬま)と利根川に囲まれた豊かな自然と、歴史や文化の香り高いまちです。

都心から30キロ圏内というアクセスの良さと、充実した子育て支援策や犯罪発生率の低さなどもあり、子育てしながら都内に通勤する若い世代にとって、非常に魅力的なポテンシャルを有しています。

また、手賀沼のほとりはかつて白樺派をはじめ多くの文人たちに親しまれた地。大正ロマンを彷彿とする文人たちの夢の郷として、その跡地が今なお残り、観光スポットにもなっています。

●人口:13万945人(2018年10月1日現在)
●市の花:ツツジ
●市の木:ケヤキ
●市の鳥:オオバン

さとふるから申込めるお礼品はコレ!:我孫子市の名産品・特産品

◆【福祉施設提供】かぼちゃぷりんと季節のお菓子セット

このお礼品は、厳選した材料でつくる濃厚なかぼちゃプリンと、季節の果物を素材に使った手づくりのお菓子セットです。

提供事業者である福祉施設「地域活動支援センター みんなの広場『風』」の畑では、化学肥料や農薬を使わない自然農や有機という農法で、種からさまざまな野菜を育てています。

そして収穫した野菜を使い、漬物などの加工品やお菓子をつくっています。
かぼちゃプリンは同施設の看板製品。夏から秋に自然農の畑で採れたかぼちゃを使用しており、添加物を使わない、自然な甘みと香りと濃厚な味に定評があります。

また、季節により変わるお菓子は旬の野菜や果物を使用。素材のおいしさをたっぷりとお楽しみください。

■生産者の声
障害を持っている人たちが、真夏の暑さや冬の木枯らしの中でも元気に畑の仕事をして育てた健康な野菜のおいしさを、心を込めてお届けしたいと思っています。

召し上がってくださった方々の「おいしいね!」「頑張っているね!」という声に支えられています。これからも、もっとおいしいものをつくるために頑張っていきたいと思います。

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【福祉施設提供】かぼちゃぷりんと季節のお菓子セット

◆我孫子市ふるさと産品2

このお礼品は、「我孫子市ふるさと産品」推奨品の中から食品(和)をセレクトしたもの。
ふるさとのお土産としてふさわしい我孫子の名産品の数々をお楽しみください。

◎もろみ小町
人参・胡瓜・大根・小茄子・生姜を醤油のもろみに旨みを加えて漬け込んだ漬物。あっさりした上品な味が特徴です。

◎白樺派のカレー(チキン)
白樺派の中心人物・柳宗悦(やなぎむねよし)、その夫人の兼子さんが、隠し味に粒味噌を入れてつくったカレーを再現したものです。人気の「チキン」を提供しています。

◎ご飯のお供セット
「豚ねぎ味噌」:地元の食材たっぷり!
「生姜ごはんの素」:温かいごはんに混ぜるだけ!
「黒豚入り肉味噌生姜」:人気ラーメン店「豆でっぽう」との共同開発!

どれもごはんにピッタリ! 化学調味料、着色料、保存料などを使用せず、丹念に手づくりされたものばかりです。

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我孫子市ふるさと産品2

◆アトリエ みち 七宝体験

七宝(しちほう)は日本の古き伝統工芸です。七宝額から、お茶道具のなつめ、合子(ごうす、ごうし)やアクセサリーづくりを体験できるお礼品です。

七宝焼きとは、金属の表面に色とりどりのガラス質の釉薬(ゆうやく)を乗せて焼き付けたものです。
作成する作品にもよりますが、2~3時間程度で小物やアクセサリーなどの身近な小物を素敵にアレンジすることができます。ご自身用はもちろん、贈り物などにも最適です。

体験日時は、毎週水曜日または第2土曜日の午前9時30分~12時、もしくは午後13時~15時30分です。お好きな日と時間にお申込みください。
完成した作品は、当日お持ち帰りになれます。

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アトリエ みち 七宝体験

◆焙煎職人 鈴木正美の店『ドリップバッグセット‐1』

人気の『我孫子コーヒー物語・ミニセット』を含む4種類・合計21パック入りのドリップバッグセットです。

焙煎職人・鈴木正美自身が、こだわりの直火焙煎・手選別にて創り上げた"こだわり"のドリップバッグを、『我孫子コーヒー物語・ミニセット』を中心に詰め合わせたギフトセットです。

最高級ブルーマウンテンNo.1も使用している「空」、ハワイコナやこだわりのモカを使用した「風」、無農薬栽培の豆をベースに創り上げる「大地」の3種類を2パックずつ詰め合わせた人気のミニセットです。

さらに、定番商品として鈴木正美の店人気No,1の「ホテルセレクト」5パック、心ときめくコーヒーとの出会いを表現した「ときめき」5パック、お客さまのご多幸をお祈りして生まれたブルマンNo,1を含みやさしい味わいの「開運珈琲」5パック、合計21パック入りのバラエティーセットです♪

◎内容量
「我孫子コーヒー物語」(空・風・大地各2パックずつ)=6パック、「No,1ホテルセレクト」5パック、「ときめき」5パック、「開運珈琲」5パック・合計21パック入り

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焙煎職人 鈴木正美の店『ドリップバッグセット‐1』

我孫子市の特産品

◆我孫子市ふるさと産品

「我孫子市ふるさと産品」は、我孫子市を全国によりPRするためにつくられた制度です。
我孫子市ならではの地元産品を育成し、永く、広く定着させることで市内産業の活性化を図るべく、多くの商品が「我孫子市ふるさと産品」として推薦されています。

◎白樺派のカレー

大正デモクラシーの時代、まだカレーライスが先進的な食文化の象徴であった頃の話です。

志賀直哉ら白樺派の文人たちが我孫子に居を構え、活発な創作活動を行っていました。
その中心人物でもあった柳宗悦(やなぎむねよし)の夫人の兼子さんが、陶芸家バーナード・リーチの助言を受け、隠し味に味噌を使ったカレーをつくりました。

そして2001年、我孫子市民の郷土史家がこのカレーについての当時の文献を発見し、地元の食の研究家・石戸孝行氏に、「このカレーを再現してみないか」と持ちかけたことが、本品「白樺派のカレー」誕生のきっかけです。

石戸氏は大正初期の食材や献立から当時の我孫子の食糧事情に至るまで丹念に調べたそうです。試行錯誤の間には、毎年12月、白樺文学館で「兼子さんのカレー試食会」が6年間も続けて開かれました。

そして2006年、ついに兼子さんが志賀直哉や武者小路実篤たちにもおそらく振舞っていたであろう「兼子さんのカレー」の味に、限りなく近いものが出来上がりました。

またこの間に、このカレーを「白樺派のカレー」と名づけて町おこしに利用しようということになり、2006年には市民グループ「白樺派のカレー普及会」も発足。

ついに2007年、「我孫子市民活動フェア」で「白樺派のカレー」がデビュー。5月にはメニュー化1号店もオープンしたのです!

「白樺派のカレー」の条件は、地元の野菜、国産の肉、隠し味に味噌、C&B純カレーを使っていること。
地産地消を実現した「白樺派のカレー」は、2010年、レトルトカレー(ポーク、チキン、ビーフ)が「我孫子市のふるさと産品」に選ばれ、現在も市のPRにひと役買っています。

◎やまつね味噌、甘酒

安政二年創業、「布佐の糀屋」として親しまれる「やまつね食品」。

「やまつね味噌」は、良質の米を原料に、夜間も温度を見ながら手を掛けてじっくりとつくられています。味と風味がよく、冴えた色合いが特徴。「千葉県優良県産品」にも推奨されています。

同じく「やまつね食品」で通年つくられている「こうじやの甘酒」は、糀とお米の甘さを最大限に引き出してつくられています。砂糖・食塩無添加で、米の糖化だけの甘さ、味の良さが感じられます。

口コミでおいしさが広がって、東葛飾地域から関東地域へと宅配範囲も広がってきました。大晦日には神社や仏閣などでもふるまわれています。

◎我孫子コーヒー物語

「北の鎌倉」とも呼ばれ、白樺派の名だたる文豪たちが愛したまち、我孫子。このまちの「空」「風」「大地」のイメージを、試行錯誤を繰り返しながらコーヒーで表現したのが「我孫子コーヒー物語」。

今回ご紹介したお礼品の「焙煎職人 鈴木正美の店『ドリップバッグセット‐1』」の中の一品としても入っており、「コーヒークラブ エムズカンパニー」の自信作となっています。

◎カッパ柄の浴衣・帯・手拭・ハンカチ

「あびこカッパまつり」で市民の皆さんが踊る「河童音頭」を揃いの浴衣で盛り上げるためにつくられました。

浴衣には流水とカッパのデザインが水墨画の手法で描かれ、手縫いで丁寧に仕立てられています。

我孫子市の観光資源

◆杉村楚人冠記念館

「杉村楚人冠記念館」は、明治末期から昭和前期の「東京朝日新聞」で活躍した国際的ジャーナリストで俳人・随筆家の杉村楚人冠(すぎむらそじんかん)が残した数多くの書籍や書簡、新聞記事スクラップ、写真などを展示する記念館。

杉村楚人冠は、日本で初めて新聞社に調査部や記事審査部を設けるなど(※我孫子市ホームページより)先進的な人だったと同時に、現役の人気文筆家としても活動した人で、関東大震災で2人の子どもを失ったのを機に一家で我孫子に転居。

以後は、「我孫子ゴルフ倶楽部」の建設を町長に進言したり、手賀沼の干拓に反対し景観保護活動に取り組んだ他、まちの人々とも親しく交わるなど、風光明媚な我孫子の発展に尽力したそうです。

なお、敷地には楚人冠が好んだ椿が多く残っています。

◆我孫子市鳥の博物館

「我孫子市鳥の博物館」は、わが国初めての鳥だけを扱った博物館(※我孫子市鳥の博物館ホームページより)として、1990年5月22日にオープンしました。

「人と鳥の共存をめざして(Harmony among Birds and People!)」をテーマに、まちの身近な自然である手賀沼と鳥の関係を紹介したコーナーや、鳥を科学的に展示したコーナー、人と鳥がどう共存するべきかを考えるコーナーなど、地域の自然保護や地球の環境問題まで踏み込んだ展示を目指しています。

あとがき

名だたる文人たちが集ったまち、我孫子市。ゆかりの地がいくつも残っており、彼らがこよなく愛したと言われる自然石の坂道「天神坂」もそのひとつ。シイとケヤキの巨木が立ち、昼間でも少し薄暗く、緩やかにカーブしています。
登り切れば柳宗悦・兼子夫妻の邸宅跡があり、眼下には「手賀沼」が。竹林も趣を演出しています。我孫子駅からは徒歩10分ですから、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

我孫子市紹介ページ

我孫子市のお礼品一覧

※2019年3月14日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。

※ご紹介している内容は記事の公開日時点の情報です。最新情報については公式ホームページなどをご確認ください。

※参考・参照元
・我孫子市公式 ホームページ(https://www.city.abiko.chiba.jp/)
・白樺派のカレー普及会(https://shirakabaha.web.fc2.com/)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店

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