郷土料理「マミーすいとん」はフランスのおふくろの味!/福島県楢葉町【ふるさと納税・自治体事典】
ナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」の本格再始動や鮭漁の復活など、近年、まちの復興が着々と進む楢葉町(ならはまち)。サッカー日本代表・合宿の地だったJヴィレッジでトルシエ監督(当時)が食した郷土料理のすいとんも、「マミーすいとん」としてその名が広がりつつあります。ここでは、そんな楢葉町をご紹介します。
楢葉町の概要
楢葉町(ならはまち)は、福島県東部の太平洋に面した浜通り(はまどおり)地方のほぼ中心に位置し、町の総面積は103.45平方kmで、豊富な水量を誇る阿武隈山系に水源をもつ木戸川、及び井出川(いでがわ)が町のほぼ中央を流れ、1年を通して温暖な気候と海、山、川などの自然環境に恵まれた町です。
2011年3月11日の東日本大震災により政府から避難指示が出されていましたが、インフラをはじめ住宅や医療、商業などの整備を急ピッチで進め、平成27年9月5日、実に4年6ヵ月という長期に及ぶ避難指示が解除されました。
複合災害を克服し、多くの笑顔と笑い声に満ちた「新生ならはの創造」という新たなまちづくりの目標に向かって全力で取り組んでいます。
●人口:6971人(2018年3月31日現在)
●市の花:ヤマユリ
●市の木:スギ
●市の鳥:ウグイス
さとふるから申込めるお礼品はコレ!:楢葉町の名産品・特産品
◆手作り布草履Mサイズ
提供事業者「楢葉わらじ組」による手づくりの布草履です。
東日本大震災の際、楢葉町民は以前から防災協定を結んでいた会津美里町へ避難。
その際、被災者支援として全国から寄せられた支援物資のうち、着なくなったTシャツなどを活用して布草履造りを始めたことがきっかけで結成されたのが、「楢葉わらじ組」です。
一つひとつ手づくりされた草履は、まさに"一点モノ"。履けば履くほど足になじみ、独特の風合いによって世界でたったひとつの草履へと生まれ変わります。
"まごころ"が詰まった草履をぜひお試しください。
■生産者の声
4年6ヵ月におよぶ避難指示が解除され、ふるさと楢葉町へ戻り、会津美里町で習得した布草履造りを続けています。
震災によってさまざまな方々からいただいた、あたたかな支援に恩返しするため、真心を込めて一足いっそく丁寧に手づくりしています。私たちのつくった布草履をぜひ履いてください!
◎サイズ
手作り布草履 M(22.5cm~23.5cm):1足
※Sサイズ、Lサイズもあります。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
手作り布草履Mサイズ
◆楢葉のコシヒカリ6kg
このお礼品は、老舗米問屋「がんたら」提供のこしひかり。
「がんたら」は水車で精米していた時代からの老舗米問屋で、この変わった名前の由来も水車の回る音だそうです。
この「がんたら」を守り、楢葉のお米を多くの方々に食べてもらうことで、震災からの風評を払拭しようと農業の最前線で頑張っています。
■生産者の声
楢葉町で古くから米問屋を経営している"がんたらの佐藤"です。
震災から立ち上がり、農業で楢葉町を元気にするため一生懸命取り組んでいます。大切に育てたコシヒカリを、ぜひ皆さまに食べていただきたいと思います。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
楢葉のコシヒカリ6kg
◆楢葉のコシヒカリ6kg、さけのよ切身(3切入)4袋/さけのよ珍味(60g)4袋 セット
このお礼品は、秋鮭の脂がのった切身と、その切身を乾燥させ旨みを凝縮し味付けした珍味、そして楢葉のコシヒカリのセットです。
「さけのよ切身」は、産卵のため栄養を蓄え最高のコンディションで4年越しに木戸川に回帰する鮭を捕らえたもの。
海から漁場が近く、遡上後すぐ捕獲しているため、近年、回転寿司などで人気のある養殖物のサーモンやマスに比べほどよい脂がのっており、身も養殖ものに負けない赤身で秋鮭本来の旬の味を楽しむことができます。
「さけのよ珍味」は、そんな脂がのった鮭を乾燥させ、さらに旨みが凝縮したものに味付けしたもの。
そのまま丸かじりするもよし、弱火で炙るもよし、お酒のおつまみにも最適です。
焼きたてのおいしい鮭とお米をぜひご賞味ください。
■生産者の声
木戸川の旬の秋鮭切身をぜひお召し上がりください。
「さけのよ珍味」は、そのままでもおいしい切身を乾燥させ、味醂風に味付けし、さらにおいしく食べやすいサイズに仕上げた珍味です。
昨年まではいくらをセットにしていましたが、今年は鮭の遡上数が少なかったため、町内の老舗米問屋「がんたら」さんのコシヒカリとのセットでお送りします。
楢葉の秋の味覚をぜひ、お楽しみ下さい!
◎内容量
・楢葉のコシヒカリ 6kg
・さけのよ切身 3切入×4袋
・さけのよ珍味 60g×4袋
お礼品の詳細はこちらをクリック!
楢葉のコシヒカリ6kg、さけのよ切身(3切入)4袋/さけのよ珍味(60g)4袋 セット
◆楢葉の風純米大吟醸酒&鮭珍味
楢葉町の元気な姿を、楢葉の酒づくりプロジェクトより全国の皆さまへお届けします。
「楢葉の風 純米大吟醸酒」は、柔らかくふくらみのある飲み口に仕上がりました。女性の方にもお勧めです。
町内を流れる木戸川の鮭を甘辛く加工した、鮭珍味1袋を合わせてお届けします。
■生産者の声
~楢葉の風ものがたり~
「楢葉町の原風景を取り戻し、人々のコミュニティを再生したい」熱い思いで立ち上がった人がいました。震災後、町内の南工業団地に進出した恵和興業(株)の社員、堀切吉雄さんです。
楢葉の地で作った酒米で日本酒を醸造することで、再び循環の輪が広がりだすのではないか。その酒を求めて楢葉を訪れ、酒を酌み交わせば、楢葉を語る機会が生まれる。
酒は、人と人との輪を広げ、思いと思いを結びつけるはずだから。堀切さんの小さな思いは、地域を動かし始めました。
初めての酒米づくりに挑戦する農家さん、酒づくりにご協力いただくことになる会津美里町の蔵元のご主人など、堀切さんの真っすぐな思いがたくさんの人の心を動かし、「楢葉の風」は生まれました。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
楢葉の風純米大吟醸酒&鮭珍味
楢葉町の特産品
◆鮭
町内を流れる「木戸川」の鮭漁は、かつて全国有数の捕獲量を誇り、楢葉町の漁業を支えていました。
震災前の2010年まで、多いときには毎年10万匹が遡上してきていたそうです。その後、震災もあって遡上数は大幅に減っていましたが、震災避難解除後の2015年秋、鮭漁が復活! 再びたくさんの鮭が遡上してくるように2016年の春には稚魚の放流も再開され、楢葉町の鮭漁は復活してきています。
また同年より、ふるさと納税のお礼品としても鮭が復活。今回お礼品としてご紹介している「さけのよ」は、地元で「鮭」を指す言葉で、特産品である鮭のみりん干しの名前にもなっています。
なお、遡上時期(10月~11月頃)には漁協で新鮮な秋鮭を使った新巻鮭や「さけのよ」、スモークサーモンなどの加工品も出回り人気となりますが、シーズンが終了するとお礼品として以外では手に入らないそうです。
◆マミーすいとん
昔からこの地域で食されていた料理「すいとん」。これをまちの名物にしようと1999年に開催されたのが「ならはのすいとん創作料理コンテスト」で、このときグランプリを獲得したすいとんを"楢葉の味"として推していくこととなりました。
これを実行するために町内の有志28人で「ならはすいとん研究会」を結成。道の駅など県内各地のイベントなどに出店して知名度の拡大に努めました。
一方、まちには日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンターとして1997年に「Jヴィレッジ」ができていました。当時、そこで合宿を張っていたのが、男子の日本代表です。
そして当時の監督、フィリップ・トルシエがすいとんを食べ、「故郷のおばあちゃんの味に似ている」とすっかり気に入ってしまったことで、「マミーすいとん」と名づけられたそうです。その後、「ならはのすいとん」は「マミーすいとん」として人気を広げていきます。
現在、「マミーすいとん」は「Jヴィレッジ」の人気メニューとなっており、町内のレストランや道の駅でもいただくことができる他、姉妹都市・会津美里町の「高田あやめ祭り」や避難先・いわき市の「かしまふれ愛さくら祭り」など、各地のイベントに出店しています。
2008年にはPRソング「マミーすいとん音頭」も登場するなど、特産品としての認知はどんどん高まっています。
楢葉町の観光資源
◆Jヴィレッジ
「Jヴィレッジ」は、1997年、楢葉、広野町に日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンターとして開設され、日本代表や海外のチームも含め、大会や合宿などで多くのチームが利用しました。
2006年にJFA(日本サッカー協会)初のエリート育成機関として開校したJFAアカデミー福島は、この施設を拠点として世界水準のアスリート養成に取組み、女子の日本代表やJリーガーを輩出しました。
東日本大震災の発生後は原発事故の対応拠点として使用されていましたが、震災から約7年4ヵ月が経過した2018年7月28日より、部分的にスポーツ施設としての利用が再開。「福島復興のシンボル」として動き出し、同年9月8日には新しい全天候型練習場の利用も開始されました。
そして、2019年4月には高いクオリティを備えた天然芝ピッチ2面と人工芝ピッチ1面も加わり、施設の目の前にはJRの新駅も開業し、全面的に再始動することとなります。
5000人を収容するスタジアムを擁し、サッカー以外にラグビーなどの競技にも使用可能。
フィットネスジムやプール、さらに多目的に使えるホールや宿泊施設、レストラン、カフェ、研修室、お土産品ショップも併設し、今後は大きなイベントの開催も増えていくことでしょう。
◆天神岬スポーツ公園
太平洋が一望できる海岸沿いの岬にある「天神岬スポーツ公園」は、自然を満喫しながらレジャーを楽しめる公園です。
公園内には宿泊施設や温泉施設、オートキャンプ場、レストランや研修施設、そしてドッグランなどレクリエーション施設がいっぱい。
レンタルサイクルやお子さま用の遊具もありますから、ご家族連れで楽しく遊べます。
あとがき
Jヴィレッジで合宿を張り、練習で汗を流した後は福島の郷土料理に舌鼓を打った日本代表選手たち。その中でも有名なものは、やはりトルシエ監督(当時)が命名したという「マミーすいとん」でしょう。
当時の代表チームは、2002年日韓ワールドカップで日本代表の最高成績であるベスト16に入りましたが、「マミーすいとん」によるパワーのおかげもあったのでしょうか♪ そんな楢葉町を、ぜひ訪れてみてください。
※2019年1月15日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。
※参考・参照元
・楢葉町公式 ホームページ(http://www.town.naraha.lg.jp/)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店