三戸せんべいと、注目の果汁・ジョミの町/青森県三戸町【ふるさと納税・自治体事典】
本作家・馬場のぼる氏が生まれた町としても知られる三戸町(さんのへまち)。彼が描いた「11ぴきのねこ」の世界観そのままに、ほのぼのとした空気が流れる、農業が盛んなまちですが、三戸郡の中核都市としての顔も持ちます。ここでは、そんな三戸町をご紹介します。
青森県三戸町の概要
三戸町(さんのへまち)は、本州最北端の青森県と岩手県の県境に位置する町で、古くより定住集落が存在し、縄文遺跡が多数発掘されています。
また、鎌倉時代の初めには南部氏の始祖である武将・南部光行(なんぶみつゆき)の支配地となり、以降、三戸城が築かれ城下町として栄えてきました。
また、山に囲まれた盆地であるため昼夜の寒暖差が大きく、リンゴやブドウなど、おいしいフルーツが採れる町でもあります。
三戸町では、「人が集い、もてなしの、心豊かな、住みよい郷土」を目指し、古くからの歴史あるこの町のまちづくりに取り組んでいます。
●人口:9444人(2018年4月1日現在)
●町の花:フクジュソウ
●町の木:キリ
●町の鳥:コノハズク
さとふるから申込めるお礼品はコレ!三戸町の名産品・特産品
◆完熟りんごジュース6本
100年の歴史のある肥沃な大地から採れた完熟りんご(サンふじ・王林・紅玉・シナノゴールド・ぐんま名月)を、独自のブレンドで濃厚な味わいにしつつ、後味はさらりとさせ、しかもりんごの香りを残した果汁100%のりんごジュースです。
■生産者の声
やまさん農園の完熟りんごジュースは、まるでりんごを食べるような味で甘味と酸味のバランスがよく、とても美味しいと喜ばれています。
飲みごたえがある1000mlが6本で、お礼品としても高い評価を得ています
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◆長期熟成青森県産黒にんにく 200g
このお礼品は、通常の黒にんにくより長期間熟成しているので、プルーンのような甘みがあって食べやすい黒にんにく。
有機米を素材に発酵させた玄米醗酵液と遠赤外線を利用して、じっくりと2ヵ月間熟成しました。
厳選した青森県産にんにくを使用し、納得のいく「黒にんにく」に仕上がりました。
にんにくならではの臭いが抑えられた、フルーツのような食感をご堪能ください。
■生産者の声
毎日食べたい元気の素だから、食べやすく、そして美味しいものを届けたい! そんな思いを込めました。
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◆【青森三戸町サイダー】 11ぴきのねこ・ぶどっぷるサイダー330ml×6本
11ぴきのねこのまち、三戸生まれのミックスサイダー!
三戸町は青森県内でも有数の一日の寒暖差があり、夏暑く冬寒い地域です。
自然からの恩恵を多大に受ける日当たりの良い広大な県南の土地で、リンゴ、さくらんぼ、ブドウ、梨などの果樹生産が盛んに行われています。
この三戸町のブドウとリンゴから生まれた「ぶどっぷるジュース」を使ってつくられたのが本品です。
りんごの甘さと、ぶどうの爽やかな酸味が品よくブレンドされ、すっきりしたおいしさを実現。
ラベルには、絵本作家・馬場のぼる氏の絵本「ぶどう畑のアオさん」の一場面が使用され、三戸町らしく可愛らしいサイダーになっています。
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【青森三戸町サイダー】 11ぴきのねこ・ぶどっぷるサイダー330ml×6本
◆川蟹スープを使った《川蟹せんべい》
割烹白山・三代目店主が苦心の末復刻した思い出の味「川蟹スープ」を使用した、ぱりっと軽い薄焼きせんべい!
青森県三戸町にある割烹白山の名物料理「川蟹すいとん」。こだわりのスープは、川蟹の甲羅と足をとり、殻ごと身も味噌もすべて丁寧に叩いて出汁をとります。
叩けば叩くほど濃厚な川蟹ならではの味わいが深まります。
その味わい深いスープを使用した「川蟹せんべい」は、パリッとした食感と川蟹の風味がかんじられる薄焼きせんべいです。
■生産者の声
地元で川蟹がとれなくなり十数年前に消えてしまった店の看板メニューであった「川蟹すいとん」。昔の味を忘れたくない...復活させたい...という三代目当主の強い意志で、やっとの思いで復刻を果たしました。地元で愛されている「川蟹すいとん」で使用されるスープを使った「川蟹せんべい」をぜひお召し上がりください。お酒のつまみにも合いますよ!
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◆旨味の詰まった【くるみ入り練羊羹】3本セット
このお礼品は、香ばしいくるみと餡の味わいが濃厚な「くるみ入り練羊羹」の3本セット。
保存料を使わず、手づくりで丁寧につくられた「くるみ入り羊羹」は、旨みがぎゅっと詰まった、ちょうど良い歯ごたえ。
先代が和菓子屋を構えて数十年。牛乳販売店となった今でも、地元の方から親しまれる練羊羹の味を守り続けています。
■生産者の声
「わさび」を少しつけて食べると、意外な味わいが発見できます!
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三戸町の特産品
◆ジョミ飲料
三戸地方で昔から健康に良いと愛用されてきた「ガマズミ(※1)」は、地元では「ジョミ」や「ジョノミ」と呼ばれています。
マタギの秘薬として伝承されてきたという歴史があり、昔からその薬効が注目されていたようです。
そこで青森県立保健大学や試験研究機関など産学官が連携し、"町おこし"とするべく共同研究。ポリフェノールの量は赤ワインに匹敵し、他にもカリウムやビタミンC、リンゴ酸などを豊富に含むことを発見しました。(※2)
そして、青森県の特産品に指定され、「三戸町ジョミ生産組合」とともに、町を挙げて栽培を手がけ、その果実を搾ったガマズミ100%ドリンクを、平成8年に全国で初めて商品化しました。
このガマズミ100%飲料「ジョミ」は、平成15年「全国地場産大賞優秀賞」を受賞しています。
(※1)ガマズミとは
スイカズラ科の落葉低木で本州全土の山野に自生し、庭木にも観賞用として植えます。
その昔、三戸地方では、山の中を一日中歩き回るマタギたちが、お腹がすいたときにガマズミを探し出して食べたと言われ、"山の神からの授かり物"として大事にされたそうです。
近年、その果実にはビタミンやポリフェノールなど、豊富な栄養分を含むことがわかってきました。
(※2)三戸町ホームページより
◆川蟹すいとん
約45年前にオープンした食堂で、初代が地元の川蟹を使って料理した「川蟹のすいとん」を出していたそうです。
丁寧に下ごしらえした川蟹を使い、濃厚な風味とカニみその味が楽しめるスープをつくりあげ、そこに三戸の郷土料理「すいとん」を入れた料理は評判となり、「頭を叩かれても気付かないほどうまい」と言われるほどの店の看板メニューとなりました。
しかし、今から約15年前、地元で川蟹がとれなくなったことで、食堂のメニューからも消えていました。その間も、あの味をもう一度食べたいと川蟹を持参し、「これでつくってほしいしい」という方が後を絶ちませんでした。
そこで、ぜひ復活させたい! ということで探し回り、ようやく納得できる味の川蟹に出会い「川蟹すいとん」が復活! 現在は、帰省してきた方々や全国からの観光客、そしてもちろん、地元において長く愛される人気メニューになっています。
◆きんか餅
黒砂糖や味噌、黒ごま、クルミをまぜた餡を、小麦を練った餅でくるんだ青森県南地方の郷土料理のひとつ「きんか餅」。
南部地方の豊かな粉食文化が生み出した伝統の味で、三戸町では昔から8月16日の送り盆にきんか餅をお供えする習慣があるそうです。
また、きんか餅はかじると熱で溶け、液体状になった黒砂糖が溢れ出します。
名前の由来は、この黒砂糖やくるみが昔は高価なものだったので、「金貨」とかけて「きんか餅」になったと言われています。
◆元祖三戸りんご
盆地である三戸町は昼夜の寒暖差が激しく、その気候がおいしい「三戸りんご」の自然の旨みをもたらしています。
一面がりんご畑のアップルロードでは9月~11月までもぎ取りが体験できます。
◆三戸せんべい
「南部せんべい」とは、小麦粉を水で練って型に入れ、高温で焼き上げる昔ながらの焼き菓子です。そもそもは八戸が発祥と言われています。
青森県の南部から岩手県でよく食べられていますが、そんな「南部せんべい」の中でも、「三戸せんべい」は薄くて軽く、バリバリというよりはサクサク、ショリショリとした口当たりが大きな特徴です。
三戸町の観光資源
◆三戸城跡 城山公園
戦国時代に南部氏が築いた居城で、現在は「県立城山公園」として親しまれています。
戦国時代には本丸を始め、武家屋敷が並んでいた小高い丘で、今も石垣や堀跡、土塁(どるい)、枡形(ますがた)といった遺構を見ることができます。
三戸町のさまざまな歴史資料を見られる歴史民俗資料館や、南部氏の歴史資料を展示している天守閣風の三戸城温故館(おんこかん)、子どもたちに人気の鹿園などもあり、歴史ファンだけではなく、家族で楽しめる公園となっています。
また、約1600本が咲き乱れる桜の名所としても知られ、春は散歩コースとしても絶好です。
◆佐藤家建物群(別邸)
お酒と食品の卸売りを専門にしている会社「佐瀧本店」。その敷地内にある建物は、「佐藤家建物群」と呼ばれています。
本店の建物は1926年に、当時は珍しい鉄筋コンクリートの建物とし建てられたもので、ここに使用されている鉄筋コンクリートは青森に現存する最古のものだそうです。
別邸は1925年に建てられた木造モルタル造りで、大正期に流行したドイツの住宅スタイルを基にしています。
建物だけでなく、家具や電気類も当時のものが残されており、大正期の生活や風習を知る貴重な建物と言えるでしょう。
本店と別邸以外の蔵や門などは、国の登録文化財に指定されています。
◆関根の松
1983年に、「日本名松百選」に取り上げられ、青森県指定天然記念物にも指定された名木。
推定樹齢360年余。樹高約6m、目通り幹囲(めどおりかんい/※人間の目の高さで計る幹囲)は2.63m。
9本の枝が伸び、長い枝は16mにもなり、その姿は地をはう竜のようと言われています。
古来より多くの詩歌にも詠われ、江戸時代中期、京都より来遊した雪氷山人が、「扶桑比すべきなき臥竜の勢する名松」と称えています。
あとがき
「三戸せんべい」には、ベーシックな「薄ゴマせんべい」「白せんべい」だけでなく、多彩なバリエーションがあり、三戸町だけでも20種類以上あると言われています。訪れた際には、ぜひいろいろな三戸せんべいを試してみてください。
※2018年7月13日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。
※参考・参照元
・三戸町公式 ホームページ(https://www.town.sannohe.aomori.jp/)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店