芭蕉もひと休みした、山形新幹線の終着駅/山形県新庄市【ふるさと納税・自治体事典】
江戸時代、松尾芭蕉と河合曾良がこの地から舟に乗り、最上川を下って出羽三山に向かったとされる山形県新庄市。現在は山形新幹線(奥羽本線)の終着地であり、東北各地をつなぐ道路が通る交通の要衝として、多くの人やモノが行き交う最上地方の中心地です。ここではそんな新庄市を、市のふるさと納税のお礼品とともに詳しくご紹介します。
山形県新庄市の概要
山形県新庄市(しんじょうし)は、東北地方の中心部に位置し、「東北の十字路」として、古くから人とモノが行きかうまちとして栄えてきました。
現在、高速交通網として、山形新幹線が奥羽本線「新庄駅」まで通っています。
また、2016年ユネスコ無形文化遺産にも登録された、260年以上の歴史を誇る「新庄まつり」など、歴史と文化に彩られたまちです。
さとふるから申込めるお礼品はコレ!:新庄市の名産品・特産品
◆米沢牛 切落し 2000g
松坂牛、神戸牛と並んで日本有数の和牛である「米沢牛」は、メス限定、生後月齢32ヵ月以上、3等級以上などさまざまな条件をクリアしないと名乗れない高級ブランド和牛です。
このお礼品は、世界の食通を魅了してやまない「米沢牛」がたっぷり2000g! ファミリーや大人数のパーティーなどで、心ゆくまでその味をご堪能ください。
■生産者の声
山形県産の米沢牛を全国の皆さまに召し上がって頂きたい為、愛情を一頭一頭に注ぎ込みこだわりをもって飼育しています。口どけの良い良質な脂とふわふわの食感をぜひ一度味わってください。
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◆新庄そばガールズ謹製そばスイーツと生そばセット
新庄のご当地アイドルユニット「新庄そばガールズ」が、新庄のそばをPRするために開発した「そばパウンドケーキ」と生そばのセットです。
新庄産そば粉「最上早生」を使用した、風味豊かなスイーツに仕上がっています。新庄のそばと一緒にぜひ味わってみてください。
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◆新庄産米「つや姫」 (精米)5kg×2袋
山形の新しいブランド米「つや姫」。認定生産者が丹精込めて作った特別な味を、精米したての状態でお届け。
つや姫は発売以来、非常に高く評価されています。つやと粘り気、米の甘みが強く冷めてもおいしいのが特徴です。
冬の厳しさを耐え抜いた大地は、その豊富な水源と寒暖差で農作物に「おいしさ」を与えます。新庄市の土地の恵みをたっぷり吸収し、ひと粒ひと粒まで大事に育てられたおいしいお米「つや姫」を、毎日の食卓の主役としてご堪能ください。
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◆SmartDoll 【双羽アイボリー】
スマートドールとは、日本のサブカルチャーを紹介する海外向けポータルサイトの運営者、ダニー・チュー氏がデザインしたファッションドールのこと。
高さ60cmの多関節可動式日本産ファッションドールとして、2013年には日本観光庁公式マスコットキャラに就任、伊勢丹などの企業や自治体ともコラボレーションしています。
また、アイ、ヘアスタイル、メイク、肌色など、自分の好みでさまざまなカスタマイズが可能。自立もできるため、スマホスタンドとしても活用でき、モバイルバッテリーを収納することもできるようになっています。
なお、このお礼品の提供事業者である株式会社ムトウは新庄市内あり、スマートドールの骨組と金型を製造しています。
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新庄市の観光資源
◆神室山(かむろさん)
市の東側に位置する神室山は、陣ヶ峰(じんがみね)、大森山(おおもりやま)、杢蔵山(もくぞうさん)、八森山(はちもりやま、はつもりやま)とともに神室連峰に属し、秋田県湯沢市・山形県金山町の県境・市境上にそびえる神室連峰の主峰となる山です。
深田クラブ選定の「日本二百名山」や著作家・田中澄江が選定した「花の百名山」のひとつに数えられています。
登山ルートには、中級車向けの「蒲沢(がばさわ)口コース」「有屋(ありや)口コース」、上級者向けの「土内(つちうち)口コース」「水晶森(すいしょうもり)口コース(上級)」などがあります。
◆新庄祭り
江戸中期、1756年(宝暦6年)に始まったとされる「新庄祭り」。
時の藩主・戸沢正のぶ(言べんに甚)が大凶作にうちひしがれている領民に活気と希望を持たせ、豊作を祈願するために始めた祭典で、現在は毎年8月24日~26日の3日間開催されています。
200人の侍や神官による古式ゆかしい神輿渡御行列(みこしとぎょぎょうれつ)や、歌舞伎・歴史物語の名場面を圧倒的なスケールで表現した豪華絢爛な20台の山車(やたい)行列、新庄城址で舞われる風雅な萩野・仁田山鹿子踊(はぎの・にたやまししおどり)など、見る者を魅了する歴史絵巻が次から次へと繰り広げられます。
新庄市の夏を象徴するこの3日間、市中には勇壮なまつり囃子と粋なかけ声が飛び交い、熱気に包まれたままフィナーレを迎えるのです。
平成28年には、「新庄まつりの山車行事」が全国33の「山・鉾・屋台行事」のひとつとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
◆新庄・最上漫画ミュージアム
今や世界中にファンを増やしている日本の漫画。重要な輸出文化のひとつともなっていますが、最上地域(新庄市を中心とした一帯)は「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博氏や「本家のヨメ」の岡田理知氏、「劇場版・名探偵コナン」の作画を手掛けた阿部ゆたか氏など、数々の才能あふれる漫画家を輩出したまちとして注目を集めています。
この「新庄・最上漫画ミュージアム」には、新庄・最上ゆかりの作家たちによる直筆のイラストやサイン色紙、複製原画などなど、ファンにはたまらないレアグッズがたくさん集められ、ファン垂涎の地となっています。
◆雪国ワンダーランド(かむてん公園)
JR新庄駅東口にあるかむてん公園に、雪国でしか体験できないような遊びをたくさん網羅したワンダーランドが出現!
スノーモービルやそり滑り、雪上を滑るバナナボートなどを一面の銀世界で堪能できます。パウダースノウなので、そりの滑りは最高です♪
今年(2018年)も、1月8日~2月25日までの土日・祝日にオープンし、たくさんの人が雪を使った遊びを堪能しました。
◆新庄市の史跡・文化財
◎旧矢作家住宅(きゅうやはぎけじゅうたく・国指定重要文化財)
江戸時代中期に建築されたと推定される、「まや中門造り」の住宅で、この地方の一般的な農家の住宅と言われています。
たとえば、中門の造りは新潟県や秋田県にも見られる雪対策が施された仕様になっており、裏手には雪を溶かす池が配置されています。
明治中項と大正初期に改造・増築が加えられ、19世紀初項には中門部分の建て替えがありましたが、その後、古い形に復元されました。
家の中には農具があったり、居間にはいろりがあるなど、日本昔話のような世界を見ることができます。
◎芭蕉の句碑と柳の清水跡 (市指定史跡)
「奥の細道」で有名な歌人・松尾芭蕉は、1689年(元禄2年)、に新庄入りしました。
「柳の清水」は昭和前期までは清水が湧き出ていたため、芭蕉もこの水を飲んだのではないかと推察されています。
そばには、芭蕉の句「水の奥 氷室尋る 柳哉(みずのおく ひむろたずぬる やなぎかな)」を刻んだ句碑があります。
◎民話のとおり
新庄・最上は民話の宝庫として知られています。語り継がれてきた民話を後世に繋いでいこうと、新庄市では「昔語りのきこえるまち 新庄」を合言葉に、その魅力を発信し続けています。
たとえば、JR新庄駅・駅前通りは「金の茶釜とおり」、大正町通りは「こぶとり爺さまとおり」、大町通りは「かわうそど狐とおり」、南本町通りは「鴨とり源五郎とおり」、北本町通りは「笠地蔵とおり」と5つの商店街通りに民話のかわいらしいモニュメントが設置され、新庄の街歩きを楽しいものにしてくれています。
新庄市のイベント
◆kito kito MARCHE(きときとまるしぇ)
昭和9年に建てられた登録有形文化財、新庄市エコロジーガーデン(旧蚕糸試験場新庄支場)で開催されている手づくり市。
手づくりされた物を通して人と人が触れ合い、経済社会の中で失われつつあるながりを再生し、相互理解を深めていくことを目指して市民団体が開催。
新庄・最上地域の旬の農産物や手づくり雑貨や小物、ご当地グルメなど約30店舗が出店します。
毎年5月〜11月の第3日曜日に開催され、毎回多くの人たちでにぎわっています。
◆新庄カド焼きまつり
カドとはニシンのことで、東北地方での呼び名です。
「新庄カド焼きまつり」は4月下旬~5月上旬、最上公園にて開催されるお祭りのことで、遅い春の訪れを、桜を眺めながらカドを焼いて食べて祝います。
新庄は豪雪地帯ため、冬の間は鮮魚の入手が困難です。そのため雪解けと共に入荷するカドを食べる宴会を開いて、春の到来を喜んだのです。今では、新庄の春の風物詩といってもよいでしょう。
毎年、ステージが設置され、ゲストによる歌謡ショーなども行われます。
◆新庄そばまつり
「新庄自慢のうまい蕎麦、"最上早生(もがみわせ)"を広めたい」「ひきたて・うちたて・ゆでたてのおいしいお蕎麦で皆さんをもてなしたい」、そんな思いを胸に、プロのそば職人とアマチュアのそば名人たちが心をひとつにしてそばを打ち、ふるまいます。
ステージでは、新庄そばまつりをPRするために結成された「新庄そばガールズ」がそば音頭やまつり囃子の演奏などを披露。空き時間にもそばを使ったスイーツをふるまうなど、フル回転でイベントを盛り上げます。
また、会場の外では地元の特産品や新鮮野菜、蕎麦と一緒に食べたい天ぷらなどが販売され、威勢のいい声が飛び交っています。
あとがき
新庄市は、芭蕉の足跡を辿れるだけでなく、源義経伝説もさまざまな場所に残っている土地です。弁慶がうたた寝をした場所や長刀で断ち切ったと言われる岩石、義経がひと休みした石など伝説の跡を辿れます。
新幹線も通り、市外を含めどこに移動するにも便利な新庄市。東北巡りの拠点として訪れてみてはいかがでしょうか。
※2018年6月5日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。
※参考・参照元
・新庄市公式 ホームページ(http://www.city.shinjo.yamagata.jp/)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店