2020/10/06
特産はブルーベリー、重要無形民俗文化財の神楽も必見/福島県棚倉町【ふるさと納税・自治体事典】
1万年以上も前に生活が営まれていた痕跡が遺跡から発見されるなど、古い歴史を持つ棚倉町(たなぐらまち)。その後も文化の中心地であり、江戸時代には城下町として栄えました。近年は稲作や野菜の栽培が盛んで、とくに棚倉ブルーベリーはよく知られています。ここではそんな棚倉町をご紹介します。
棚倉町の概要
棚倉町(たなぐらまち)は東北地方の玄関口にあり、八溝山(やみぞさん)をはじめとする山々に囲まれ、春には桜、夏はさわやかな新緑、秋は紅葉、冬の雪景色と、四季折々の風景が楽しめます。
陸奥一の宮である馬場都々古別(ばばつつこわけ)神社と、奥州一の宮である八槻都々古別(やつきつつこわけ)神社のふたつの一の宮が現存するなど多くの寺社仏閣が残っており、また立花宗茂(たちばなむねしげ)が江戸時代に初めて棚倉藩を治めた後、丹羽長重(にわながしげ)によって棚倉城が築城され、以来八家十六代の居城となって栄えてきた情緒あふれる城下町です。
●人口:1万3750人(2018年10月1日現在)
●町の花:ツツジ
●町の木:マツ
さとふるから申込めるお礼品はコレ!:棚倉町の名産品・特産品
◆叶や豆冨 大椙食品 ヘルシーTOFUセット
叶や豆冨 大椙食品では、阿武隈山系に属する丘陵地と八溝山系の山岳地帯に囲まれた自然豊かな棚倉町で、地下からくみ上げた美味しいお水を使用し、大豆の旨味を引き出した、今も昔も変わらない美味しいお豆冨をお届けしています。
そんな「叶や豆冨 大椙食品」の魅力が詰まったセットです。
【青豆よせ豆腐】・・・4代目が豆冨の地位向上と付加価値の向上を目指し多くの大豆と配合具合を試行錯誤して生み出した逸品です。
第2回全国豆腐品評会東北大会にて最優秀賞を受賞しました。
福島県産青大豆の鮮やかな色味と国産秘伝大豆の甘みが相まって生まれた豆冨は、そのままでも美味しくお召し上がりいただけますが、お塩やめんつゆをかけて頂くと更に甘みが引き立ちます。
【Basilic de 青豆】・・・オリーブオイルとお塩で頂く新感覚のお豆冨です。
爽やかなバジルの香りが特徴で、水を切ってトマトと合わせてカプレーゼにしても美味しくお召しあがり頂けます。
【揚げ物各種】・・・百十余年間、代々受け継がれてきた技術で揚げた、生揚げ・がんも・油揚げのセットです。
油揚げの生地は、揚がりをふっくらさせる為に1日寝かせてから揚げています。
■生産者の声
大豆の仕込みは前日より行い、季節により水に浸す時間を調整しています。豆乳の具合は、その日の気温や湿度によって変わっていきます。その微妙な差異を感じ、楽しみながら豆冨作りをしています。日々より良いものを目指し、提供していきたいと思っております。
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◆社米コシヒカリ白米15kgセット【棚倉ブランド認証第2号】
このお礼品は、天然ミネラルを含んだ貝化石肥料を使用して育てた、契約栽培生産者自慢のおいしいお米です。
棚倉町は、十万石の城下町・米どころであり、全国的に評価が高くおいしいお米の産地です。
その中でも社川(やしろがわ)地区の八溝山(やみぞさん)系を源とした社川(やしろがわ)流域の肥沃な土地と源流の綺麗な水から生産された米は、食味・品質共に安定しているために、平成11年に商標登録を取得、生産会員100名を超える農家の方々が米づくりに励んでいます。
貝化石肥料は、約二千万年前の町近郊の地層から採掘される天然ミネラルを多く含んだ土壌改良剤です。
貝化石肥料を使用することにより、稲自体が病気や倒伏に強くなり、品質・食味が向上します。ぜひ棚倉のお米をご賞味ください。
■生産者の声
毎年、昨年以上の品質と美味しいお米を作るために精進しております。これからも変わらぬ気持ちで米づくりに励んで参りますので、ぜひ、食べてみてください。よろしくお願いいたします。
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◆幻のこんにゃく「家伝つるりん蒟」・にんにく卵黄みそ「みなぎる力」セット
このお礼品は、棚倉ブランド認証第4号「家伝つるりん蒟」など、小松屋自慢のふるさと品セットです。
◎家伝つるりん蒟
棚倉町は江戸時代からこんにゃく芋の栽培が盛んです。今でもいくつかの地元農家の古民家には、囲炉裏の天井にこんにゃくの種玉を冬期保存できる室が残っています。
「つるりん蒟」は、ラベルのイラストにある自社自宅の蔵の中から発見された、先祖が書き記したこんにゃく作りの秘伝書をもとに、さらなる改革を重ねる中で生み出された逸品。
今では門外不出の製法となり、また、一般市販は地元直売のみとなっているため、「幻のこんにゃく・つるりん蒟」と言われています。
柔らかく、つるりとして爽やかな食感は絶品で、こんにゃく独特の臭みがないため、煮る、焼く(ステーキ)など、和洋さまざまな料理に使用できます。氷で冷やすとさらにやわらかくなる特徴があるため、お好みのソースでデザートとして召し上がるのもオススメです。
知る人ぞ知る淡麗の逸品をご賞味ください。
◎にんにく卵黄みそ「みなぎる力」
自家栽培のにんにくと自家養鶏の有精卵を使用しています。手軽で栄養満点の元気みなぎるおかず味噌です。
■生産者の声
自社工房で手作りしている産品のうち、厳選した2品をお届けします。
ふるさと棚倉の味をぜひご賞味ください。
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幻のこんにゃく「家伝つるりん蒟」・にんにく卵黄みそ「みなぎる力」セット
◆ふるさと亀ちゃん便 お菓子セット
このお礼品は、城下町棚倉の自慢のお菓子を詰め合わせた、さとふる限定の「ふるさと亀ちゃん便お菓子セット」。
かつて十万石の城下町だった棚倉町には、おいしいお菓子がたくさんあります。その中から選りすぐりの品を詰合せにしてお届けします。
◎おばまやの松茸最中
風味豊かな小倉あんと上品な松茸の香りがほんのりする白あんの2種類。「香り松茸、味もなか」な逸品です。
◎「甘盛堂」の蛍の郷
白あんと餅粉でもっちり、しっとりと風味豊かに焼き上げた創作和菓子です。栗、紅芋、チーズの3種類の味をお楽しみください。
◎コミネヤの焼菓子
厳選された材料を使用し一つひとつ手づくりした焼菓子6種類を詰合せました。
■生産者の声
すべて放射性物質の検査を受けた安心安全な素材を使用しています。
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◆THE MILK「初搾り」900ml 3本セット
酪農家から特別に譲り受ける原乳を使い、低温殺菌、ノンホモジナイズ製法と製造にもこだわった良品です。
「JA東西しらかわ」管内の指定酪農家から直接仕入れた「搾りたて生乳」を、「(JA東西しらかわ農産物直売所)みりょく満点物語」に併設してあるミルクプラントで限定生産しています。
製造にもこだわっており、じっくりと時間をかけて低温殺菌することで、通常の牛乳が行う脂肪球の均一処理(ホモジナイズ)を行わないことにより、牛乳本来の風味を楽しむことができます。
■生産者の声
安心・安全な生乳は、牛を飼う段階から酪農家の方々の努力により安定供給されています。
そんな酪農家の方々の生乳を譲り受け、低温殺菌という特別な手法で牛乳へと加工をします。
低温殺菌という手法は製造にかなりの時間を要すため、大量生産はできませんが、より搾りたての生乳の味に近づけます。生産者の想いを形にするため、日々衛生管理に気を付けて牛乳の製造を行っております。
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棚倉町の特産品
◆棚倉ブルーベリー
棚倉町は、2003年3月に生産者組織「棚倉町ブルーベリー愛クラブ」を設立し、ブルーベリーの生産・加工販売に積極的に取り組んでいます。
ブルーベリーは、ビタミンや食物繊維、アントシアニンを多く含む、栄養豊富な果物。近年のパソコンやスマートフォンと向き合う時間の増加といった状況から、このブルーベリーに注目する方が増えていると言います。
棚倉町では、加工品の生産・販売にも力を入れており、生産者が専用の加工施設でジャムや果汁飲料をつくっています。
ジャムは、ブルーベリーをふんだんに使い、果実を潰さず旨みを凝縮することで、ブルーベリー本来の味と香りを楽しめます。
また、ブルーベリー果汁飲料は、地元の修明高校の学生と開発したもので、子どもから大人まで大人気の商品です。さらに、フレッシュ愛は果汁100%のドリンクで、眼の疲れを感じた時やリフレッシュしたい時におススメです。
◆棚倉美泥シリーズ
「棚倉美泥(びでい)シリーズ」は、まちの貴重な資源である「ミネグリーン」を原料にしてつくった基礎化粧品です。
「ミネグリーン」というのは、棚倉町の東西にのびる棚倉破砕帯から採掘しています。この地層は数千万年前の古代、海底であった場所で、地殻変動によって地表に露出して出来上がった層。
そこにいたプランクトンや藻類といった海洋動植物が長い時間をかけて堆積し、分解・代謝・再合成を繰り返すことで、さまざまなミネラルをバランスよく含有した「海泥(かいでい/※軟質多孔性古代海洋腐食質)」ができます。
その「海泥層」から採取した天然無機質資源が「ミネグリーン」であり、66種類の天然ミネラルを含んでいるそうです(※「棚倉海泥天然ミネラル化粧品」ホームページより)。
近年の天然素材由来の化粧品を選ぶ女性の増加とともに、注目を浴びるようになっています。
また、「棚倉美泥シリーズ」を販売している「株式会社まち工房たなぐら」は、町民と自治体が一体となった町おこしを積極的に行っていく組織であり、さまざまな人が参加する魅力的な"まちづくり"の推進役を担っています。
棚倉町の観光資源
◆馬場都々古別神社(ばばつつこわけじんじゃ)
陸奥一ノ宮として知られ、ご祭神は、「味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)」と「日本武尊(やまとたけるのみこと)」。
境内には樹齢数百年の古木が茂り、棚倉城地より解体移築されたと伝えられる流造(ながれづくり)の本殿や、向拝(こうはい)一間に唐破風(からはふ)を持つ拝殿は堂々たる佇まいです。
社宝として、鎌倉時代に源義家が寄進したとされ、国の重要文化財となっている「長覆輪太刀二口(ながふくりんのたち)」や、こちらも国の重要文化財となっている「赤糸威鎧残闕(あかいとおどしよろい)」などが保管されています。
棚倉町出身の近代画家・勝田蕉琴(かつたしょうきん)の筆塚もこの境内にあるそうです。
また、4月上旬からのシーズンには、境内の桜をみるため、多くの人が訪れます。
◆八槻都々古別神社(やつきつつこわけじんじゃ)
奥州一ノ宮として知られ、ご祭神は「味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)」と「日本武尊(やまとたけるのみこと)」。
社宝として「銅鉢(※国指定重要文化財)」「木面十一面観音立像(※国認定重要美術品)」など、多くの貴重な文化財が保管されています。
また、大きな祭りとしては、豊作を祈って神楽を奉納する「御田植祭(おたうえまつり)」が行われています。
稲作の風景がユーモラスな舞と掛け合いで演じられる400年以上続く伝統行事であり、国の「重要無形民俗文化財」に指定されています。
◆奥久慈県立自然公園
福島、茨城両県境付近の久慈川(くじがわ)に沿う地域は「奥久慈県立自然公園」となっています。
福島県側は「山本公園」を中心とした南北約5kmの渓谷周辺の区域となっており、春にはシャクナゲや山桜、ツツジなどが咲き、初夏にはアユ釣り、秋には紅葉を楽しめ、さらにキャンプ場や遊歩道も整備されるなど、年間を通して豊かな自然を満喫できる自然公園となっています。
また、学術参考林として保存されている八溝山の山頂付近の天然林一帯には、キジやムクドリ、カワセミ、ツグミなど多彩な種類の野鳥が生息、貴重な植物も見られます。
ちなみに、町営キャンプ場は「山本公園」内にあり、バンガローやテントサイトを利用できる他、炊事棟や休憩棟、トイレなどを完備しています。
あとがき
歴史的な遺産や桜、ツツジ、野鳥など見どころいっぱいの棚倉町。訪れる際には「棚倉町ふるさとガイド」を依頼して、一緒に回ってもらってはいかがでしょうか。
このガイドは、難問揃いの「棚倉ふるさと検定1級」合格者や専門分野に秀でた有識者で構成される観光ガイドのこと。全員が地元の方だそうなので、きっと地元民ならではの"穴場"に連れていってもらえることでしょう。そんな棚倉町を、ぜひ訪れてみてください。
※2018年12月13日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。
※参考・参照元
・棚倉町公式 ホームページ(http://www.town.tanagura.fukushima.jp/)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店