動物愛護も形にできる!ふるさと納税はどのように活用されているの?
ふるさと納税は、寄付の使い道について指定できます。自治体が用意しているお礼品によっては動物愛護の気持ちを形にできるものがあるなど、お礼品そのものが何らかの活動に寄与しているケースもあります。
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伝統文化・芸能を守りたい!
ふるさと納税では地域に根差した伝統文化や芸能を守る使い道も指定できます。地域ごとに築かれてきた伝統芸能はしっかりと守っていかなくては、時代の流れとともに消えてしまう危険性があります。一度消えてしまった伝統芸能を復活させるのは非常に難しいため、なくなる前に次代へ継承していかなくてはいけません。
しかし、伝統芸能を守るためには普及推進活動や人材の育成などで多額の費用が必要です。そうした費用を賄うために、寄付を必要としている自治体も数多く存在します。
たとえば、兵庫県市川町にはふるさと納税の使い道として「地域の伝統文化の継承、地域資源を活かした魅力向上に資する事業」があります。
市川町に残されているさまざまな伝統文化や「甘地(あまじ)獅子舞」という400年の歴史を誇る兵庫県指定重要無形民俗文化財を守るために、寄付を募っているのです。
その他にも、伝統芸能を守るために寄付を募っている自治体は数多くあります。ふるさとにある懐かしい光景をいつまでも守りたい人は「伝統芸能を守る」という使い道を指定してみてはいかがでしょうか。
地域のいろいろな活動を支援したい!
ふるさと納税では、その他にも地域を守るために必要なさまざまな活動を支援する使い道が用意されています。たとえば、地域の高齢化に悩む自治体では高齢者福祉や介護などの施設を充実させるための寄付や病院などの医療施設の運営費や設備の拡充に伴う使い道の指定も可能です。
また、人口減少に悩む地域では少子化対策として保育サービスの充実や出産子育て環境の整備に費やす費用を寄付で賄っているケースもあります。周辺の自治体よりも保育サービスや出産子育て環境を整えることで、若い世代の移住を呼び込み将来的な人口増加の期待が持てるのです。
それぞれの自治体が独自色を発揮することで、魅力的な街づくりを推し進めて地域の活性化に貢献できるという観点から「スポーツ」や「国際交流」「音楽」などに力を入れている自治体もあります。たとえば、新潟県十日町市ではイタリア共和国のコモ市やクロアチア共和国など、さまざまな地域との交流にふるさと納税の寄付金を充当しています。
これらの活動は、ふるさと納税で指定できる使い道のほんのわずかです。それぞれの自治体で力を入れて取り組んでいることがありますので、まずは自分のふるさとやこれまでに住んだことのある地域など、思い入れのある自治体から使い道を探してみるとよいでしょう。寄付金控除を申請すれば、寄付者の実質的な負担は2,000円でふるさと納税を利用できます。