2018/12/14
江戸時代の宿場町で「高遠そば」を食べよう♪/福島県下郷町【ふるさと納税・自治体事典】
茅葺屋根の民家が建ち並び、江戸時代そのままの風景が見られる宿場町「大内宿」がある下郷町(しもごうまち)。お箸代わりのネギで蕎麦をいただく「高遠そば」でもよく知られています。そんな下郷町からのお礼品や、特産物などご紹介します。
下郷町の概要
下郷町(しもごうまち)は、福島県会津地方の南部に位置し、周囲は那須山系などの山々に囲まれており、面積の約87%は森林に覆われています。
また、町のほぼ中央を一級河川・阿賀川(阿賀野川源流)が貫流するなど自然豊かな町です。
下郷町には、重要伝統的建造物群に選定された「大内宿」があり、そのふもとには湯量豊富な湯野上(ゆのかみ)温泉宿が軒を連ねています。その他にも、100万年の歳月がつくり出したとも言われる天然記念物「塔のへつり」などの観光名所があり、深い歴史と雄大な自然が魅力のまちです。
平成29年4月からは、浅草駅―会津田島駅を乗り換えなしで運行する新型特急も開通し、交通の利便性が向上しました。
また、大変珍しい茅葺(かやぶき)屋根の駅舎の「湯野上温泉駅」には足湯も併設され、駅舎自体が観光名所になっています。
●人口:5732人(2018年3月31日現在)
●市の花:フジ
●市の木:シラカバ
●市の鳥:ウグイス
さとふるから申込めるお礼品はコレ!:下郷町の名産品・特産品
◆下郷産こしひかり(5kg)と会津地鶏卵セット
こだわりの肥料で栽培したお米です。卵は濃厚な黄身とプリプリの白身の食感をお楽しみください。
自然豊かな環境で田んぼの生き物と共生して育てられたお米です。下郷産こしひかりをご賞味ください。
また、阿久津農園の会津地鶏は、豊かな自然のふところに抱かれてのびのびと育てられています。会津地鶏卵の豊かな味わいをお楽しみください。
■生産者の声
田植え以降は農薬を使わずに栽培したお米です。田んぼの生き物と共生する環境に優しい栽培方法です。
卵は、雄大な自然のもと、冷涼な空気・豊富な地下水に恵まれ、ストレスのない環境で会津地鶏を育てています。
皆さまに安心して食べていただくために、厳選した飼料を与えています。会津地鶏は、通常の鶏の半分程度しか卵を産みません。
旨みが凝縮された濃厚な黄身とプリプリの白身の食感など、豊かな味わいをお楽しみください。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
下郷産こしひかり(5kg)と会津地鶏卵セット
◆えごまセットと花まめパイ
このお礼品は、αーリノレン酸(脂肪酸)を多く含み、健康維持に大切な役割を果たすと言われている「えごま」のセットです。
えごま油は料理に加えて召し上がりください。えごまドレッシング(醤油味、味噌味)は、サラダに。
じゅうねん味噌は、焼きなす、ご飯にかけて。
エゴマごぼうは、ごはんのお供に。
花まめパイは、ほくほく旨みが強い花まめをまるごと2~3粒パイで包んだもの。餡にも濾した花まめが使われ、香ばしいパイのサクッとした歯ざわりと甘さ抑え目の花まめの相性がバツグンです。
■生産者の声
えごまには、αーリノレン酸(脂肪酸)が豊富です。どうぞ、ご賞味下さい。花まめパイは、さっと温めて食べると一層おいしさが際立ちます。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
えごまセットと花まめパイ
◆香精のお漬物セット[充実の7点セット]
主に自然環境の豊かな南会津地域の野菜などを原料とし、「(株)香精」独自の加工技術により製品化されています。
「素材の良さ、手作りのおいしさ」を伝えたいという思いで、国産と地元食材にこだわってつくられました。いろいろな素材の味や食感を楽しめるお礼品です。
■生産者の声
当社は、吟味された国内産の素材を使用した漬物づくりを日々精進しております。私たちがお届けする品は、主に自然環境の豊かな南会津地域の野菜を使用し、加工・封入・出荷と一貫した体制で生産しております。
日本の伝統食「手作りの美味しい漬物」の研究・開発に全力を注ぎ、これからも皆様にお漬物をお届けして参りたいと思います。
■内容
・南会津下郷たかな 300g
・エゴマごぼう 200g
・きゅうり漬け 200g
・青なんばんみそ胡瓜 130g
・青とうがらしみそごぼう 130g
・きざみきゅうり 130g
・塩甘酒 290g
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香精のお漬物セット[充実の7点セット]
◆笹屋 皆川屋 お菓子詰合せ
このお礼品は、創業187年の菓子店がお勧めする銘菓詰合せです。
創業、天保元年からの製法でつくる倉村まんじゅうにくりをまるごと入れた「倉村まんじゅうまるごと栗入り」。
地元の良質な素材を生かした「そばまんじゅう」。
幾日もかけてつくり上げる昔ながらのあん玉「いしごろも」。
匠の技が生かされた銘菓をぜひお楽しみください。
■生産者の声
創業は、天保元年からの伝統を守り続け、ひとつひとつ心を込めておつくりしております。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
笹屋 皆川屋 お菓子詰合せ
下郷町の特産品
◆しもごうじゅうねん(えごま)
東南アジア原産のシソ科の植物「えごま」は、日本では昔から冷涼地で栽培されてきた植物です。
たんぱく質や脂肪、鉄分、ビタミン類を豊富に含む栄養価の高い食品で、「食べると10年長生きする」と言われることから、福島県などではえごまのことを「じゅうねん」とも呼ぶそうです。
「しもごうじゅうねん」は、恵まれた自然環境のもと、手間ひまかけて生産された下郷の特産品。下郷町は、じゅうねんをよく知り、愛する人たちが住むまちです。
◎しんごろう
じゅうねんを加工した料理はいろいろありますが、とくに親しまれているのは郷土料理の「しんごろう」でしょう。
「しんごろう」は、すりこ木で少しついたご飯を小さく握り、竹串に刺します。それにじゅうねん味噌(じゅうねんをから煎りし、すり鉢でよくすったものに砂糖、酒、赤味噌、みりんを加えたもの)を塗って焼いたものです。
囲炉裏で焼きながらいただくあつあつの「しんごろう」は、香ばしい匂いも際立って、とてもおいしいと評判です。
ちなみに、名前の由来は「昔々、人々は秋の豊作を感謝して神様に餅を供えていたが、しんごろうさんの家は貧しくもち米がなかったため、餅を備えることができなかった。
代わりにうるち米やくず餅を固めに炊き、半つきにして串にさし、じゅうねん味噌を塗って囲炉裏で焼いて餅の代わりに供えた。それを村人にふるまったところ、おいしいと大評判になった」、という「しんごろう伝説」からきています。
今も、この地域の農家では、秋にはなると「しんごろう」をつくって一年の労をねぎらうそうです。
◆高遠そば
お箸の代わりにネギを丸ごと1本使っていただく、「大内宿(おおうちじゅく)」の名物といえば「高遠そば」。
ネギで食べること以外にも、「つゆに辛味大根の汁を使う」という特徴があり、この辛味大根と冷えた鰹風味の出汁とそばとの相性が良く、非常に美味。
また、ネギは箸の代わりというだけではなく、かじれば薬味にもなります。もちろん、お箸で召し上がるのも自由です。
お箸の代わりにネギを添えるようになったのは、「ネギのように細く長く、白髪の生えるまで長生きする」という縁起の良い意味も込められているそうです。
◆ますバーガー
「ますバーガー」は、下郷町で養殖しているマスをフライにし、じゅうねんを練り込んだ特製バンズにはさんだご当地グルメ。
フライやバンズ、そしてトマトなどの野菜と、サルサとタルタル、2種類のソースとの相性も抜群で、歯切れよくあっさり軽い食感が人気です。
下郷町の観光資源
◆大内宿
約400年以上前の江戸時代、運搬路として重要な道であった会津西街道(日光今市から会津若松まで)沿いの宿場町であり、現在は「旧会津西街道」の両側に茅葺屋根の民家が30軒以上も建ち並ぶ一帯、それが「大内宿」です。
当時、旅人の宿場町として栄え、大名たちも参勤交代でここを使い、あの伊達政宗や豊臣秀吉も通行した記録があるという由緒ある宿場です。
明治以降に主要な交通道路から外れるなどの理由で、その面影をほとんど当時の状態のまま残す貴重な場所であり、現在は年間で100万人以上の観光客が訪れる福島県を代表する人気スポットになっています。
1981年には、国の「重要伝統的建造物郡保存地区」に指定されました。
◎大内宿雪まつり
「大内宿」では、毎年2月の第2土・日に、街道が雪灯籠に照らし出される幻想的な「大内宿雪まつり」が開催されます。
メインはなんといっても、土曜日夕方から行われる「御神火戴火(ごしんかたいか)」。神前で清められた下帯姿の男衆が、祭壇からいただいた御神火で宿場内に建てられた雪灯籠に火を入れて廻っていきます。
日本一の団子さしや利き酒大会、打ち上げ花火、和太鼓の演奏、歌謡ショー、わらじ履き綱引き大会、そして一般から参加者を募るそば食い競争や時代風俗仮装大会など盛りだくさんの内容で盛り上がります。
◆塔のへつり
「塔のへつり」は、なんと、100万年の歳月をかけて、浸食と風化を繰り返した結果出来上がった川辺の景観で、会津でも屈指の景勝地であり、「大川羽鳥県立自然公園」の一角を占めています。
「へつり」とは、南会津地方の方言で「けわしく危険な崖」のこと。その名の通り「大川」の水や風雨などによって侵食、風化された奇岩が全長200mにわたって立ち並んでおり、それぞれの岩には「屏風岩」「烏帽子岩」「護摩塔岩」「獅子塔岩」「鷲塔岩」などの名前がついています。
吊橋を渡している「舞台岩」にはお堂があり、その中に「虚空蔵菩薩」が祀られ地元の人々の信仰の対象になっています。
また、奇岩のある一帯は樹木に覆われており、紅葉の名所としても知られています。
◆観音沼森林公園
「観音沼森林公園」は、観音山の西麓に位置し、周囲は広葉樹が多い森に囲まれ、ツツジやアジサイなども植栽されており、四季折々の景観を楽しめる公園です。
遊歩道が整備されているので、沼のほとりまで行くことが可能。全長で3.2kmになるという遊歩道は9コースがつくられており、秋のウォーキング大会のコースとしても使用されます。
野鳥の宝庫としても知られ、いつでも鳥たちのさえずりが聞こえてくる公園であり、浮島が点在する沼と緑の木々のコントラストも美しく、いつも散策を楽しむ人たちがいます。
なにより紅葉の絶景スポットとして有名で、シーズンには多くの観光客やカメラマンが訪れます。
あとがき
県内でも屈指の景勝地として知られる「塔のへつり」。もし訪れることがあれば、「塔のへつり駅」近くにある「下郷町物産館」もぜひ訪れてみてください。南会津地方の土産物や地元産の野菜などが充実しています。そして、ここには今回ご紹介した、名物「ますバーガー」もありますから、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。
※2018年12月10日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。
※参考・参照元
・下郷町公式 ホームページ(https://www.town.shimogo.fukushima.jp/)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店