2018/11/21
一子相伝の歴史ある「もやし」が長くてシャッキシャキ!/青森県大鰐町【ふるさと納税・自治体事典】
"温泉とスキーのまち"として全国的に有名な大鰐町(おおわにまち)。近年は、地域再生のシンボルとして「大鰐温泉もやし」のブランド化に取り組み、都心部などでも高級食材として注目を浴びています。そんな大鰐町の特産品やレジャースポットなどご紹介します。
大鰐町の概要
青森県津軽地方の南端に位置する大鰐町(おおわにまち)は、豊かな自然と緑に恵まれ、津軽の奥座敷として四季折々の美しさを満喫させてくれます。
開湯800年以上の歴史の古い温泉を有し、津軽藩の湯治場として長く利用されてきました。平川の清流沿いには、近代的な宿と昔ながらの公衆浴場が仲良く軒を並べ、湯の町の情緒を漂わせています。
あじゃら山の麓で太陽の光をいっぱい浴びて育った大鰐高原りんごとトマトは、寒暖差で実が引き締まり、甘みが凝縮されています。
他にも、町に古くから伝わる伝統の冬野菜である大鰐温泉もやしなど農業が盛んな町です。
また、全国大会も開催される県内トップクラスのスキー場を有し、夏場のスポーツ施設も充実しているため、オールシーズン、スキーを楽しむことができます。
●人口:9657人(2018年8月31日現在)
●町の花:ツツジ
●町の木:ハギカツラ
●町の鳥:ウグイス
●町の動物:ワニ
さとふるから申込めるお礼品はコレ!:大鰐町の名産品・特産品
◆【地元ブランド】大鰐町温泉もやし御ひたし320g×2
温泉熱で育った大鰐温泉もやしを、大鰐高原産りんご100%のりんご酢とだし醤油で仕上げました。
大鰐温泉もやしは、30cmを超えるとても長いもやしです。文献によると、350年以上前から栽培され、水道水をいっさい使わず、温泉水と土のみで育てられています。
シャキシャキとした食感や味の良さが特徴で、一度食べるとクセになります。カルシウム、リン、ミネラルとして鉄分、ビタミンB・C・D、ポリフェノールなどが豊富に含まれています。
■生産者の声
大鰐の特産品「大鰐温泉もやし」を全国に届けたい! そんな思いから試行錯誤を重ね、2013年12月に「大鰐温泉もやし 御ひたし」が完成いたしました。シャキシャキの歯触りを損なうことなく、冷蔵での長期保存を可能にしました。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
◆【地元ブランド】しげさんの完熟赤トマ1L×6
このお礼品は、大鰐高原産「しげさんの完熟赤トマ」無添加ジュースです。
そのまま食べられる甘いトマトだから余計な手を加える必要がなく、味に自信があるからトマトの味だけで勝負をしています。
トマトの酸味や青臭さがいっさいなく、塩分も加味していないため、とても飲みやすいトマトジュースです。
トマトは食べられてもトマトジュースは嫌いと言う方は意外なほど多いものです。しかし、「しげさんの完熟赤トマ」なら飲めるという人が増えています。
■生産者の声
枯れるか枯れないかギリギリを見極めて、最低限の水だけ与えています。化学肥料はいっさい使わず、農薬も極限まで使用しません。極力自然な状態で栽培し、「安心して甘いトマトを食べてもらいたい」しげさんの気持ちが栽培方法にあらわれています。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
◆≪ふるさと納税者様限定版≫ 青森ワイナリーホテル 限定ゴールドメンバーズ会員証
このお礼品は、"雲海に浮かぶ"青森ワイナリーホテルのサウスタワーエコノミールーム1泊ペアご宿泊券、ご朝食割引券とレストラン飲食時のボトルワインサービス券2枚を含むメンバーズ券(会員証)となっています。
青森ワイナリーホテルは、眺望豊かな大鰐町「あじゃら山」の頂上に位置する、旧「青森ロイヤルホテル」の名称で親しまれたホテルであり、平成28年夏にサンマモルワイナリー第2工場を併設したことにより、現在の名前に改称されました。
■スタッフの声
青森県の南東部に位置し秋田県との県境にある大鰐町。大鰐の「湯ッコ(※東北の言葉で温泉のこと)」は、津軽の奥座敷として古くから親しまれてきました。
建久(けんきゅう)年間(1190~1198)に東国を行脚していた円智上人(えんちしょうにん)が大鰐温泉を発見したと伝えられています。
津軽藩の庇護の下、800年以上の歴史ある大鰐温泉郷は、古き良き昭和の時代を彷彿とさせるノスタルジックな風情が漂います。
その中でも青森ワイナリーホテルは、全国大会が開催可能な県内トップクラスのスキー場である「大鰐温泉スキー場」の頂上にあり、大自然に囲まれ雲海や夜の星空も美しく、「青森ロイヤルゴルフ場」も隣接するリゾートホテルです。
東北自動車道のICからも近く、弘前市内や十和田湖、秋田県、岩手県へのアクセスも良くさまざまなシーズン・目的でお楽しみいただけます。
■提供内容
青森ワイナリーホテル 限定ゴールドメンバーズ会員証 1冊
■提供サービス詳細/提供地
・サウスタワーエコノミールーム1泊ペアご宿泊券1枚
・ご朝食割引券1枚
・レストラン飲食時のボトルワインサービス券2枚
〔サービス提供地/青森県南津軽郡大鰐町 青森ワイナリーホテル〕
お礼品の詳細はこちらをクリック!
≪ふるさと納税者様限定版≫ 青森ワイナリーホテル 限定ゴールドメンバーズ会員証
◆【地元ブランド】青森シャモロック正肉セット1kg・スープ付
このお礼品は、シャモロックモモ肉・ムネ肉・ササミ各2枚と、シャモロックスープ塩味のセット。シンプルでギュッと詰まった旨みが、濃厚なダシの香りが、口の中に広がります。
おいしさの秘密は、「奥深い旨み」「柔らかい食感」。青森の新鮮な風を受けじっくりと大切に育てられているからこそ、味が凝縮されています。
父親は軍鶏を改良した「横斑シャモ」、母親はプリマスロックを改良した「速羽性横斑プリマスロック」。
絶妙な掛け合わせで、グルタミン酸、イノシン酸が高いのが特徴です。
■生産者の声
昔ながらの噛み締めるようにして味わう青森シャモロックの飼育日数は雄で100日間、雌で約120日間と長く、餌は抗菌性飼料添加物を含まない青森シャモロック用につくられた餌を与え、出荷の2週間前にはガーリックを混ぜることでより栄養価が高まります。
一羽一羽手塩にかけてじっくりと育て上げています。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
大鰐町の特産品
◆大鰐温泉もやし
およそ350年以上前から、一子相伝でその独自の栽培方法が受け継がれてきた「大鰐温泉もやし」。
地域の特産品として、地域団体商標に登録されています(※)。
地域に湧き出る天然の温泉水のみを使って栽培される津軽伝統野菜のひとつで、津軽三代藩主・信義公が大鰐で湯治する際は必ず献上されたと言われています。
近年、メディアなどで取り上げられることが多く、注目が全国的に高まっている大鰐温泉もやしですが、年々高まる需要に供給が追いつかなくなっているとのこと。そのため、県内でもほとんど目にすることができない"幻のもやし"となっているそうです。
また、大鰐温泉もやしの材料である大豆は「小八豆」という在来種の特別な大豆であり、一子相伝のため栽培農家だけに代々伝えられる豆。そのため栽培できる農家が限られることも、このもやしになかなかお目にかかれない理由となっています。
大鰐温泉もやしの特徴は、なんといっても30cm~40cmにも育つその長さです。また加熱してもシャキシャキ感が失われず、味の良さ、品質の高さも選ばれる理由のひとつとなっています。
※地域団体商標については、こちらもご覧ください。
◆りんご
温泉を含む豊富な自然に恵まれた大鰐町には、さまざまな地場産品があります。たとえば、約400年もの間受け継がれてきた「大鰐温泉もやし」や寒暖差の大きな気候を利用した「トマト」、温泉熱を利用してつくった「味噌」など。
そして、「りんご」もそのひとつ。「りんごのまち」づくりを進めている大鰐町のりんごは甘味が多く、香りも色も、歯ざわりも高品質。県の品評会では何度も賞を受賞しています。
現在、大鰐のりんごは主に関東・関西を中心に出荷されていますが、町内の観光農園などでは農作業を体験しながら、大鰐りんごを味わうことができます。
◆マカロニドン
地元民に愛され、近頃は観光客にも大好評、知る人ぞ知るご当地駄菓子が「マカロニドン」です。
マカロニドンは、長さ6cm~8cmほどのポン菓子で、町にあるポン菓子専門の製菓屋さん、「山下菓子店」でつくられ、地元で長年親しまれている名物駄菓子です。
ポン菓子をつくるときに、ポン菓子機から「ドン!」という大きな音がするため、津軽地方では昔からポン菓子のことを"ドン菓子"と言うそうです。つまり、マカロニをドンしたポン菓子が「マカロニドン」。
マカロンのようなサクッと軽い歯触りと、どこか懐かしさを感じる甘い味わいがクセになってしまうそうです。
大鰐町の観光資源
800年の歴史を持つ大鰐の「湯ッコ」は、津軽の奥座敷として古くから親しまれてきました。
1895年には奥羽本線大鰐駅が開業し、湯治・療養の場としてさらに多くの人が訪れるようになり、娯楽を求める人のための花街も栄えました。一流割烹やカフェも軒を連ね、人力車が行き交う賑やかな街となっていました。
時代は移り、街の様子も変わりましたが、当時の建物や昭和のノスタルジックなムードがいたるところに残っており、風情漂う独特の街並みとなっています。
近年は、近代的な建物の旅館も増えてきていますが、町が大切にする"アットホームなもてなし"もそのまま変わらず残っているとのこと。
また、あじゃら山麓には、テニスコートやラグビー場、キャンプ場などが揃い、そのすぐ西側にはスキーの全国大会が数多く開催され、競技スキーの名門として全国的に知られる「大鰐温泉スキー場」があります。家族連れからトップレベルの選手まで誰もが楽しめるスキー場です。
◆茶臼山公園
温泉街を眼下に、遠く岩木山を望む「茶臼山公園」。昭和30年代頃までは「桜の名所」として親しまれていましたが、昭和41年に大鰐中学校の生徒が入学記念につつじを植樹したのを契機に植樹が続けられ、現在では約40種類1万5000本以上の色鮮やかなつつじが咲き誇る公園となりました。
つつじだけでなく、園内は300種類を超える植物が生育する自然植物園となっています。
他にも、69の俳句を刻んだ句碑が園路脇に立ち並ぶ遊歩道「俳句の小径」も人々に親しまれています。
◆大鰐町地域交流センター 鰐come
JR大鰐温泉駅のななめ向かいにある「鰐come(わにかむ)」は、開湯800年の歴史を持つ大鰐温泉を楽しむことができる日帰り入浴施設です。
木と石をふんだんに使用した2種類の温泉浴場は、男女日替わり入浴をしているため、どちらの雰囲気も楽しむことができます。
露天風呂・家族風呂(露天風呂付)・アルパインサウナ(低温サウナ)を完備しています。
日帰り温泉の他にも、多目的ホールや郷土のお土産コーナー、地元産品を使ったお料理が味わえる食事処、畳敷きに掘りごたつも用意された休憩コーナー、さらにはマッサージコーナーなど、多様な癒しや楽しみが詰まった複合施設となっています。
◆石の塔
秋田県との県境、夏越と呼ばれる峠(標高450m)の近くにある、高さ約24m・周囲74mの巨岩が「石の塔」。
江戸時代には"天から降ってきたもの"とも思われ、早瀬野久須志(はやせのくすし)神社奥の院の御神体として地域の人に祀られるようになりました。
あまりに巨大なため、この地方には「石の塔見ねうぢ、でっけいごと しゃべらいねぞ」(石の塔を見ないうちは大きなことは言えないよ)という言い伝えがあるほどです。
また現在、この言い伝えをもとに、毎年6月に「万国ホラ吹き大会」というユニークなイベントが開催されています。
イベントの一環として、まずは石の塔におまいりし、「大法螺(おおぼら)吹き免許証」を参加者に交付。その後会場を移動し、「鰐come」にて県内外から集まるホラ吹き自慢たちが1人5分間の持ち時間で、大ボラを競い合います。
毎年大変な盛り上がりとなり、笑いすぎたために、ふるまわれた大鰐温泉もやし汁をこぼしてしまうお客さんもいるそうです。
あとがき
350年以上も前から一子相伝で受け継がれてきた「大鰐温泉もやし」ですが、近年、生産者が4軒にまで減り、消滅の危機となっていました。そこで2011年、後継者を募集し、2名の男性が新たに生産者となりました。一子相伝の伝統は途絶えましたが、今、町では「大鰐温泉もやし」のブランド化に一致団結して取り組んでいるそうです。
そんな大鰐町に、ぜひ訪れてみてください。
※2018年10月31日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。
※参考・参照元
・大鰐町公式 ホームページ(http://www.town.owani.lg.jp/)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店