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「養老鉄道養老線」存続への希望、ふるさと納税
-岐阜県池田町-

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養老線に寄せる想い

切なる願い

「池田町民にふるさと納税という名の希望を与えて下さい。」

池田町役場企画課の森正登様から発せられた力強い言葉だ。お話をお聞きする過程で、この言葉に込められた養老鉄道養老線の置かれた厳しい現状、そして池田町の住民の方々が養老線に寄せる深い想いが明らかになっていく。

養老線の現状

存続を危ぶむ声

池野駅.jpg

養老鉄道養老線は、三重県桑名市の桑名駅から岐阜県揖斐郡揖斐川町の揖斐駅までを結ぶ養老鉄道の鉄道路線で、沿線には池田温泉や霞間ヶ渓の桜、広がるお茶畑など、美しい風景や観光スポットも多く点在している。そして池田町内には、「池野」「北池野」「美濃本郷」の各駅が所在し、池田町役場のすぐ脇にも線路が通っていて、通学をする高校生をはじめ、同町の住民の方々にとって極めて重要な公共交通手段となっている。

しかし特に2000年代に入ると、人口減少やマイカーの利用により年間利用客が、最高時の約1330万人から約600万人に落ち込み、同鉄道の経営環境の悪化から養老線の存続を危ぶむ声が現実のものとなってきた。

養老鉄道の経営を行ってきた近畿日本鉄道(以降「近鉄」)は2006年以降、路線の運行継続に向けて沿線市町と協議を実施。その結果近鉄は、近鉄100%出資の子会社「養老鉄道株式会社」を設立し、その子会社が養老線の運行に当たることとなった。

その中身は、養老線の施設は従前通り近鉄が所有・管理し、「養老鉄道株式会社」は養老線の営業・運行のみを行うというもので、広い意味での上下分離方式にあたり、その仕組みのまま現在に至っている(2007年より新会社に運営移管済み)。

こうした対策を経てもなお2017年現在まで毎年約10億円前後の赤字が発生している。養老線存続を取り巻く状況は依然、厳しい。

池田町のまちづくりには「絶対に欠かせない鉄道」

「鉄道あっての池田町」

霞渓舎.jpg

森様に養老鉄道養老線の重要性について改めてお聞きした。

「養老鉄道養老線が無くなるという事はそこに住んでいる人たちの人生を変える可能性があるということです。特に通学に使う生徒達は近隣の高校に通えなくなり、未来の選択肢が狭まります。そのことで池田町から出て行ってしまい人口減少を引き起こす可能性があります。それを起こさないためにも大切なものです。」

森様はさらに続ける。

「養老鉄道支援は今使っている人だけではなく、これから使う人々特に子供たちへの投資です。鉄道が無い町は人が出て行くことはあっても入ってくるのはかなり厳しいと思います。池田町のまちづくりには絶対に欠かせないものです。鉄道あっての池田町と考えています。」

地元の子供たちの将来を考えた時、そして池田町の街づくりを考える時に、なぜ養老線が必要なのかを非常にわかりやすく語っていただいた。そして、「鬼気迫る」という言葉がけして大げさではない、同町の住民の方々そして次世代のために養老線の存在がいかに大きいか、その生々しい現状と重要性についても如実に伝わってきた。

養老鉄道存続のための支援事業

決め手はやはり【ふるさと納税】

養老鉄道養老線を今後も永く存続ために重要なのは、公的な枠組みと財政的な裏付けだ。

今まさにさらなる養老鉄道の存続のための支援事業の枠組みは着々と構築されようとしている。その基盤となるのが、平成29年度にスタートする一般社団法人「養老線管理機構」だ。

2007年より近鉄が養老線の施設を所有・管理し、養老鉄道株式会社が養老線の営業・運行を行う体制で来たが養老線の厳しい経営状況を前に、近鉄と沿線7市町が協議を重ねて平成29年2月、養老線の運営を担う「養老線管理機構」が設立された。

そして「養老鉄道存続のための支援事業」の一環として、この養老線管理機構の運営負担金に、ふるさと納税の寄付金が活用される。

その意味で養老線の存続支援事業に対して、どれだけふるさと納税の寄付金が集まるかで、養老線の命運が左右されると言っても過言ではない。

ふるさと納税の主な使い道(養老鉄道存続のための支援事業)

池田町へのふるさと納税は主に、下記の養老鉄道存続のための支援事業に使われる。

・一般社団法人「養老線管理機構」の運営負担金

・養老鉄道存続補助金

・無料駐車場の借地料

・年末に行われるイルミネーションでの飾り付け代

この点について森様にさらに伺った。

「ふるさと納税で養老鉄道支援をするということは、存続補助金等に充当することです。充当することで財源が確保されるので充当額分だけ他の事業が削られなくなるということなのです。ふるさと納税は養老鉄道だけでなく、池田町全体に貢献しています。」

ふるさと納税は、まずは養老鉄道存続のための支援事業に活用される。それだけにとどまらず、ふるさと納税の寄付金があることで、池田町が他の事業を行う上での財政的余裕をもたらすという点は、指摘されなければなかなか見えてこない要素かも知れない。この点についてのお話をしていただいたことで、いかに池田町の方々が、ふるさと納税に期待しているのか、そしてそれを裏側にある現実の状況についてより明確になった。

さまざまな施策

関係者一丸となった施策

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鉄道会社としても関係自治体や住民と協力してさまざまな施策を実行中だ。

そのひとつ、養老鉄道の車にレストランのようにテーブルが並べられ、沿線の美しい風景を眺めながら本格的な薬膳料理が楽しめる「薬膳列車」。

また、電車の車内に自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」も運行されている。沿線には美しい里山や茶畑などが広がり絶好のサイクリングスポットだ。その各スポットを電車に乗って移動できるのは非常に便利だ。

同様に、夏の養老鉄道ハイキング(地ビール呑み体験)、花火大会、ナイトウォ―キング、鉄カードの配布など多彩なイベントや施策が行われている。このように関係者が一丸となって観光客や利用客のさらなる増加のために日々取り組んでいる。

まとめ

今回の取材を通して地域の切迫した実情があり、地域にとってふるさと納税の寄付は、かけがえのない貴重な財源なのだということを改めて認識させられた。

「決してあきらめない」「次世代のためにできることがある」ふるさと納税は、課題を乗り越えようとし、具体的な施策を立案して実行しようとする池田町と養老鉄道養老線、そしてなにより、そこに暮らす方々にとってまさに明日への希望となっている。

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池田町役場ご担当者様が選ぶ池田町のみどころ

岐阜県池田町役場のご担当者様に池田町のみどころをお伺いしました。

町の代表表的な観光名所

・池田山

・池田温泉

・霞間ヶ渓

・大津谷公園

◇さとふる 池田町

http://www.satofull.jp/town-ikeda-gifu/

池田町の観光スポット

「池田町は木曽三川によって形成された広大な濃尾平野の最北端に位置し、西に924メートルの池田山を背負い、山地の総面積は町の総面積の1/3を占めています。池田山の東の斜面には緑の茶畑が広がり、暖かい日差しを受けて良質のお茶が育っています。このお茶の花が池田町の花です。また、池田町の木はヤマザクラです。特に霞間ヶ渓の桜は全国的に有名で、国の史跡名勝・天然記念物であり、全国の桜百選に指定されています。」

池田町の施策

「池田町は子育て支援にも力を入れており、高校卒業までの医療費(保険対象分のみ)の無料化や第三子以降の保育料・給食費、原則無料化も行っております。」

さとふる 岐阜県池田町へのふるさと納税

池田町へはこちらの一覧からお礼品を選んでいただき、ふるさと納税をすることができます。

>>岐阜県池田町のお礼品一覧<<

      

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