2023/05/31
「令和」の出典元『万葉集』のふるさととして大注目!/富山県高岡市【ふるさと納税・自治体事典】
2019年、歴史の大きな節目となる"改元"が行われ、「令和」の時代となった日本。この「令和」の典拠となったのが奈良時代の編纂とされる歌集『万葉集』。そして、その編纂に関わった大伴家持(おおとものやかもち)ゆかりの地として知られるまちが、富山県高岡市です。
「令和」となって、よりいっそう全国の注目を浴びるまちとなった高岡市を、「万葉のふるさとづくり」の話題を中心にご紹介します。
高岡市の概要
高岡市は、本州のほぼ中央で日本海に面する富山県の北西部に位置するまち。
西側は山間地域で西山丘陵や二上山(ふたがみやま)が連なり、北東側は富山湾、東側は庄川(しょうがわ)・小矢部川(おやべがわ)によって形成された良質な地下水を有する扇状地が広がるなど、深緑と清らかな水に包まれた自然豊かな地域です。
「日本の渚百選」に選ばれた雨晴海岸(あまはらしかいがん)からは、海越しに3000メートル級の立山連峰の大パノラマを見ることもできます。
加賀藩前田家2代当主・前田利長公によって慶長14年(1609年)に高岡城が築かれ、以来、400年にわたり銅器、漆器や菅笠(すげがさ)などの「ものづくりの技と心」を脈々と受け継いできました。
時代の流れの中で創意を積み重ねながら、富山県西部の中核都市として発展を続けています。
●人口:16万8229人(2019年6月1日現在)
●市の花:かたかご(カタクリ)
●市の木:つまま(タブノキ)
●市の花木:さくら
◎「万葉のふるさとづくり」を推進中!
今年(2019年)は、「令和元年」。この新元号「令和」の出典は、『万葉集』の巻五にある梅花の歌32首の序文「初春の令月にして、気淑(きよ)く風和ぐ」から引用されたもの。日本の古典に由来する初の元号とされています。
そこで改めて注目を集めているのが日本最古の歌集である『万葉集』。高岡市は、この編纂の中心的役割を果たしたとされる歌人・大伴家持が、越中国守として5年間在任し、たくさんの秀歌を残した万葉ゆかりの地として知られています。
ちなみに、前述の梅花の歌32首は大宰府の長官として赴任していた大伴旅人(たびと)の邸宅で開かれた「梅花の宴」で詠まれたもの。家持は旅人の長男であり、当時13歳でした。
家持が詠んだたくさんの越中万葉の中には、「春のうちの 楽しき終へは 梅の花 手折り招きつつ 遊ぶにあるべし」という、この宴を懐かしく思い出した歌もあるそうです。
そんな"万葉ゆかりの地"として、高岡市は全国初の万葉集をテーマとした専門施設「高岡市万葉歴史館」を拠点とした「万葉集」に関する調査研究や展示・講座を行っている他、「高岡万葉まつり」を代表とする万葉関連イベントの開催や全国の「万葉」に関心の深い人々との交流など、「万葉のふるさとづくり」の取組みを着々と進めてきました。
そして今年、新元号が「令和」と決定。市のニュースがメディアに取り上げられたり、「万葉歴史館」の入館者数が格段に増加するなどうれしい変化も現れ、今後もますます活発な情報発信を行おうと盛り上がっています。
◇あなたも「万葉のふるさとづくり」を応援できます!
高岡市のふるさと納税の使い道として、「万葉のふるさとづくり」を選択できるようになっています。
万葉に詠まれた素晴らしい風景が残るまち、万葉の文化が根付くまちとして、「万葉のふるさとづくり」を今後も推進していけるよう、ぜひ応援してください。
大伴家持
高岡市からのお礼品:万葉のふるさとを堪能しよう!
◆里山の恵みジェラートアソート3種12個入り
高岡市福岡町を代表する3種のジェラートをご用意いたしました。
鳳凰ジェラート、舞谷地区生産の栽培期間中農薬不使用の「うまいのやにんにく」を加工した自家製黒にんにくと、綺麗な湧水が豊富な、 高岡市西藤平蔵のひかりがま農園生産「越中名水赤卵」を使用した希少なジェラートがここに完成!凝縮された元気になる成分と濃厚でかつ深い甘みをどうぞ!
いちじくジェラート、富山県推奨の小粒イチジク「コナドリア」と「ネグローネ」を使用したジェラート。ヘルシーなスッキリと美味しい逸品です!
さつまいもジェラート、「特殊な製法」にてペーストしたさつまいもは、さつまいもの風味がしっかり残り、滑らかな食感とまろやかで甘い味わいです!
※さつまいもの品種は、ジェラートの製造期間によって変わります。(安納芋、紅はるか、シルクスウィート)
■生産者の声
素材の生産地は高岡市福岡町、ジェラートの製造は高岡市戸出駅前の戸出ジェラートでございます。
どこか田舎の香りがする素朴な味わいのなかに、豊富な栄養と深い旨味が詰まっています。
是非ご賞味くださいませ!
お礼品の詳細はこちらをクリック!
里山の恵みジェラートアソート3種12個入り
◆越中万葉百科
万葉のふるさと、高岡からの贈り物。「越中万葉」初のガイドブック『越中万葉百科』をお届けします。
高岡の地で花開いた、大伴家持の歌づくりの心...。
家持が高岡に赴任していた5年間に詠んだ歌を中心に、越中ゆかりの337首をまるごと1冊にまとめました。
人名・地名・植物・動物・歴史用語の解説とともに、越中ゆかりの歌=「越中万葉」をわかりやすく紹介しています。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
越中万葉百科
◆万葉歴史館編纂書籍3冊セット
万葉のふるさと、高岡からの贈り物。『万葉歴史館編纂書籍3冊セット』をお届けします。
越中ゆかりの万葉歌をたずねるすべての人へ。
◎『越中万葉をたどる 60首で知る大伴家持がみた、越の国。』
「越中万葉」のうちの60首を精選。大伴家持が見た越の国を、美しい写真とともにやさしく紹介します。
◎『越中万葉を楽しむ 越中万葉かるた100首と遊び方。』
「万葉集」の中から越中関連の歌100首をかるた形式にした「越中万葉かるた」を、わかりやすく紹介します。
◎『越中万葉をあるく 歌碑めぐりMAP』
「越中万葉」歌碑の場所を地図に示した案内書です。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
万葉歴史館編纂書籍3冊セット
◆越中万葉かるた
万葉のふるさと、高岡からの贈り物。『越中万葉かるた』をお届けします。
「越中万葉かるた」とは、「高岡古城ライオンズクラブ」と「高岡市教育委員会」の企画により、越中で詠まれた歌を中心に、万葉集の越中関連歌を「小倉百人一首」のようにかるた形式にしたものです。
毎年、市内では、小中学生が集まる競技会「越中万葉かるた大会」が開催されています。
お礼品の詳細はこちらをクリック!
越中万葉かるた
高岡市の観光資源
◆高岡市万葉歴史館
1990年10月に開館した「高岡市万葉歴史館」は、『万葉集』をメインテ-マに据えた全国で初めての専門施設です。
『万葉集』の代表的歌人であり編者ともされる大伴家持は、越中の国守として746年からの約5年間を高岡ですごしたそうです。
この歴史館では、『万葉集』や「越中万葉の世界」を映像や音などで楽しみながら学べる常設展示や企画展示、講座の開催などを行っています。
また、『万葉集』とその時代を探求するための関係資料を収集・整理し、それらを閲覧できるようになっている他、日々の研究成果を全国に発信しています。
また、『万葉集』ゆかりの花木を植栽した「四季の庭」や、『万葉集』と上代文学(※古代から奈良時代までの文学のこと)に関する図書・研究論文約8万5000冊、貴重な『万葉集』の断簡(古写本)や注釈書などを収集・保存しており、『万葉集』研究の中心地となっています。
◎万葉衣装体験
「高岡市万葉歴史館」では、毎年5月と9月の連休に、「万葉衣装体験」を開催しています。
万葉衣装は、古代衣装研究家の山口千代子氏が製作したもの。衣装の着付け後、そのまま30分間の館内見学が可能であるなど、子どもから大人まで楽しめる体験イベントとなっています♪
あなたも、万葉衣装を着て万葉歌人になってみませんか。
◆高岡万葉まつり
まちが推進する「万葉のふるさとづくり」、その代表的な行事が「高岡万葉まつり」です。
長い歴史の中で、受け継がれ、培われてきた文化・芸能を結集し、市内はもとより県内外から多くの人々が参加します。
メーンイベントである「万葉集全20巻朗唱の会」の他、芸能発表や万葉茶会、越中三賦ミニコンサート、「万葉故地めぐり日帰りの旅」など多彩な万葉関連イベントが繰り広げられます。さらに、軽食や屋台村の出店や特産品の販売コーナーもあります。
また、会場である「高岡古城公園」内にはランタンが灯され、幻想的な雰囲気となります。
◎万葉集全20巻朗唱の会
古城公園の濠に設けられた特設水上舞台がライトでくっきりと浮かび上がる中、『万葉集』の全20巻4516首のすべてを、リレー方式で3昼夜かけて歌い継ぎます。
全国から公募で集まった2000人を超える参加者が万葉衣装に身をつつみ、連続三昼夜にわたって声高らかに朗唱するビッグイベントとなっています。
また、今年2019年は第30回の節目を迎えることや、新元号「令和」が万葉集を典拠とされたことを受け、これを記念した特別な催しがさまざま企画されているので、下記にご紹介します。
◎高岡版「梅花の宴」
「令和」の典拠となった太宰府での「梅花の宴」を高岡流にアレンジし、大伴家持ゆかりの地の首長などが、ふるさとの万葉歌を朗唱します。
◎令和×万葉×高岡 万葉トークイベント
3人の有識者が、「令和」「万葉」「高岡」をキーワードに、万葉集の魅力と万葉ゆかりの地である高岡ならではの万葉集の楽しみ方を語ります。
出演者は、「高志の国文学館」館長で、万葉集研究の第一人者として知られる中西進氏と、「高岡市万葉歴史館」館長・坂本信幸氏、そして歌人・小島ゆかり氏の3人。
中西氏、坂本氏の両館長が同時に出演する、令和初めてのトークイベントとなります。
他にも、コミュニティFM番組「アフタヌーンパラダイス」が、「万葉集全 20 巻朗唱の会 公開生放送」と称して生放送を行います。
高岡万葉まつりの紹介や朗唱者へのインタビューなどにより、万葉の優美な雰囲気がラジオの特性である"音"で、全国の視聴者へ発信されます。
あとがき
『万葉集』で詠われた越中の美しい自然と四季折々の景色、そしてそこに暮らす人々の感情豊かな日々の営み...。これらが今現在も脈々と息づくまちが高岡市です。
市では、今後もさまざまな企画を通して、万葉の時代、万葉の風景を私たちに体験させてくれることでしょう。そんな高岡市を、ぜひ訪れてみてください。
※2019年9月11日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。
※ご紹介している内容は記事の公開日時点の情報です。最新情報については公式ホームページなどをご確認ください。
※参考・参照元
・高岡市公式 ホームページ(https://www.city.takaoka.toyama.jp/)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店