2019/06/05
村自体がベンチャー精神旺盛!起業家に愛される村/岡山県西粟倉村【ふるさと納税・自治体事典】
豊かな森林資源を生かした林業・木工加工業が盛んで、こうした背景を利用した家具の製造・販売やゲストハウスの運営などによる起業が相次いでなされ、"起業家の村"として有名になった西粟倉村(にしあわくらそん)。ここでは、そんな西粟倉村をご紹介します。
西粟倉村の概要
西粟倉村の95%は森林です。豊かな森林から生まれた吉野川は動物や植物、田んぼ、畑、そして住民にさまざまな「恵」をもたらしながら、やがて瀬戸内海まで注ぎます。
また、低炭素社会を目指し、温室効果ガスを大幅に削減するなどの取組みを行っているまちとして、政府から「環境モデル都市」に選定されています。
さらに、Iターン、Uターンによる人々の流入が増え続けている他、起業家の移住も増加しており、ローカルベンチャーが続々と立ち上がっているなど、全国の自治体からの注目度が高いまちとなっています。
このような状況を可能にしたさまざまな取組みに対する、地域の自治体からの見学依頼も絶えないそうです。
●人口:1426人(2018年10月1日現在)
●村の花:サツキ
●村の木:スギ
●村の鳥:ウグイス
さとふるから申込めるお礼品はコレ!:西粟倉村の名産品・特産品
◆kan pon pon (カンポンポン)
子供も大人もカンポンポン、皆で楽しめるスリットドラムです。
幼児でも楽しくリズム遊びができるおもちゃです。表面のパターンは「山」と「水」を表現しており、素材のヒノキと合わせて西粟倉の森が創ったスリットドラムです。
バチや手でたたいたり、こすったりすると色んな音をだすことができます。
グッド・トイ アワード2016林野庁長官賞受賞
キッズデザインアワード2017受賞
■生産者の声
カンカン ポンポン 音あそび
カチカチ シャカシャカ 音あそび
聞こえてきます 楽しい声が
響いています 森のおと
楽器と音の出るおもちゃを創っています。木の香りと暖かな音色につつまれ、自然と人が支え合うすてきなくらしを創りたい。一つ一つの楽器にそんな想いを込めています。
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kan pon pon (カンポンポン)
◆料理を楽しむオイルのセット
このお礼品は、厳選した原材料を、素材や料理方法によって使い分けられるよう独自にブレンドした、"料理をもっと楽しむための"、調味料のようなオイルのセットです。
すべて化学溶剤不使用。入っているハーブ類も無農薬。日々使うものだから、安心安全は当たり前でおいしいものが良い。そんな願いを叶えてくれます。
◎お肉のためのハーブオイル
滋賀県産の菜種油と、岡山県産自然栽培のハーブを"お肉料理に"合うようにブレンドしました。
加熱前のお肉に揉み込んで臭み消しに、料理の仕上げにさっと振りかけてハーブの香りを楽しむのもオススメです。
◎お魚のためのハーブオイル
東京都利島村(としまむら)で搾られたつばき油と岡山県産自然栽培のハーブを"お魚に合うように"ブレンドしました。
つばき油のナッツを思わせるような香ばしい薫りは、ムニエルに加えると風味が上がります。また、酸味との相性も抜群なので、ドレッシングにしたりマリネに使用するのもオススメです。
◎お菓子のためのミックスオイル
お菓子をつくるとき、バターの代わりにこのオイルを使うと焼き菓子が「サクッと」仕上がります。
そのままトーストに塗ったり、パンケーキに垂らしてもおいしいですし、炒め物などの普段使いにも役立ちます。
■生産者の声
油は潤滑油ではない、調味料だ! という「アブラボ」からのメッセージが詰まったオイルです。その日使う素材やつくる料理によって油を変えることで、料理の幅はぐっと広がり、新しいおいしさをもたらしてくれます。
ぜひ、「油を使い分ける暮らし」をお楽しみください。
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料理を楽しむオイルのセット
◆ユカハリ・フローリング(ジカバリ すぎ)
このお礼品は、自分で張れる「無垢フローリング ジカバリ」。楽しく簡単に快適生活♪
長さ90×幅10×厚み1.35cmの床材の四辺に実(さね)と呼ばれる凹凸があり、凹凸をパチッとはめ込んでいくだけで、簡単に無垢のフローリングを張ることができます。
裏面にはラバーシートを張り付けてあるので、下地も釘もいりません。これにより賃貸マンションでも既存の床を傷つける心配はありません。
長さも短いため、持ち運びにも便利。引越し先でも使うことができます。
木材は、杉や桧の間伐材を活用しており、豊かな森林を育てることに繋がります。夏はサラサラ、冬はヌクヌク、森林浴のようなリラックスできる無垢の床で快適生活をおくってください。
■生産者の声
「西粟倉・森の学校」では、国産材にこだわり、一本の丸太から製材、乾燥、加工を行い、内装材をはじめとする木製品の開発や販売、木のある暮らしの提案を行っています。
また、無垢の木でつくられたユカハリ・タイルやユカハリ・フローリング ジカバリは、木本来の香りや手触りが活きているので、素材がもつぬくもりを感じていただけたらと思っています。
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ユカハリ・ フローリング(ジカバリ すぎ)
◆フローリングテーブル(W150)
このお礼品は、国産ひのきのたっぷりとした厚み3cmの天板と、スチール脚を組合せたシンプルなデザインのテーブルです。
塗装や装飾を一切施さず、最小限の性能に絞り込みました。天板やスチール脚は無塗装ですのでお好みの色に塗装することができます。
幅150cmなので、広々としたオフィスデスクや家族を囲むダイニングテーブルにも使用できるサイズです。
提供事業者「西粟倉・森の学校」が製造している無垢フローリングを使用しています。厚さ3cmの無垢フローリングは、現在では一般住宅で使われる機会が少なくなりました。
そのたっぷりとした厚みには高級感があり、また表面には節(枝の跡)が含まれますが、節の一つひとつを凹凸のないように埋め木やパテを使い、一つひとつ手作業で処理を施しています。
お部屋に合わせてお好みの色やひのきの香り、肌触りが感じられるように、天板は無塗装の状態でお届けしています。
そのままのご使用はもちろん、お部屋の雰囲気に合わせてお好みの色に塗装することもお勧めです。
また、ひのきのツヤのある白さは経年によりゆっくりと飴色に変化していきます。
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フローリングテーブル(W150)
◆2TONE吾妻袋Sサイズ【ヒノキ】
このお礼品は、西粟倉村の間伐材「ヒノキ」の樹皮から染めあげた「2TONE吾妻袋」。
長方形の一枚布からつくられる昔ながらの吾妻袋は、手軽に使える風呂敷のような万能さで、包むモノを選びません。
小物をまとめてバッグインバッグとして、着替えを入れて温泉や銭湯へ、旅行の荷造りに、小さく畳んでサブバッグとしてなど、使い道はいろいろ。
もちろん、お買い物に行くときも大活躍。ギフトやお土産にもピッタリです。お弁当包みや赤ちゃんのオムツ入れなど、万能でコロンと可愛いSサイズです。
本品は、その人気の2TONE吾妻袋から登場した新色「ヒノキ」です。
提供事業者「ソメヤスズキ」の拠点である岡山県北では、スギやヒノキの間伐が盛んです。間伐材を製材する際に不要となる樹皮で、こんなにきれいな色が染まりました。
色止めのアルミと鉄、ヒノキの色を2TONEで使った特別なアイテム。山がくれた、ちょっと贅沢な贈り物です。
■生産者の声
「ソメヤスズキ」では、植物染料を煮出して一点ずつ手作業で染める草木の色と、オーガニックコットンを中心とした持続可能な素材や生産方法で、衣食住にまつわる服や小物などをつくっています。
日々の暮らしを彩り、時とともに美しく変化していく草木の色をお届けします。
西粟倉村の特産品
◆スギ・ヒノキ(美作材)
西粟倉村は、その面積57.97平方㎞のうち95%を森林が占めています。そして森林面積の約85%がスギ・ヒノキの人工林となっています。
豊富にある森林資源を守りながら、そして生かしながら村の発展を進めるため、2008年に策定されたのが樹齢百年の美しい森林に囲まれた「上質な田舎」を実現するというビジョン、「百年の森林構想」です。
村では、この構想を実現するために「百年の森林事業」に取り組んでおり、官民一体となっての森林保全や西粟倉産材の直販、6次産業化、都市との連携を推進しています。
そんな中で、重要な特産品として推されているのが、西粟倉村を含む県北産のスギ・ヒノキの製材品である「美作材」。
村では、年間約150ヘクタールの森林が計画的に間伐され、5000立方メートルのスギ・ヒノキを搬出していますが、この間伐材(美作材)は内装材や家具、おもちゃ、楽器、モノ入れなどに加工され、全国に出荷されています。
たとえば、お礼品でもご紹介した「ユカハリタイル」やイスなどの家具も、村が大切に守り受け継いできた森林から生まれた「美作材」でつくられています。
西粟倉村の観光資源
◆若杉天然林
1969年に指定された、岡山・鳥取・兵庫の3県境に位置する「氷ノ山後山那岐山国定公園(ひょうのせんうしろやまなぎさんこくていこうえん)」。
1000m級の山々が連なり、中でも「兵庫50山」「近畿百名山」「中国百名山」に選ばれている「後山(うしろやま)」は岡山県下最高峰の1345mを誇り、修験道の霊山としても知られています。
この「後山」の中腹から山頂にかけて広がる天然林は、ブナやカエデ、トチノキ、ミズナラの巨木をはじめマタタビやウバユリ、トチバニンジンなど多くの貴重な草花が生息する自然の宝庫で、「特別保護区域」に指定されています。
新緑の季節はもとより、一帯が赤や黄色に色づく季節には絶景が広がり、遊歩道は絶好のハイキングコースとして人気。1986年には県下で最初の「森林浴の森百選」に選ばれました。
また、オオルリやミソサザイ、アカショウビンなどとても珍しい野鳥たちを見られるためバードウォッチャーも多く訪れるなど、人々の憩いの場となっています。
◆旧影石小学校
自治体と民間企業が二人三脚で村おこし・村づくりを行っている西粟倉村。前述のように、地域の活性化を成功させている自治体として全国から熱視線を浴びています。
村の活動自体がブランドとして認知されつつあり、その成功を生んだ組織として中心的な役割を果たしているのが、「株式会社 西粟倉・森の学校」です。
株式会社と言っても、村役場や村民70名以上が株主として参加している、実は"村全体の協力で運営されるプロジェクト"と言ってもよいでしょう。
この「西粟倉・森の学校」が地場産品を生かし、メインの事業としているのが「材木加工業」で、その商品のショールーム兼、事務所として使用されていたのが、「旧影石小学校」です。
1999年に廃校となった「旧影石小学校」の校舎を利用し、「西粟倉・森の学校」(※現在、事務所を移転しています)以外にもさまざまなベンチャー企業が営業しており、オフィスやショップ、カフェとして利用されて、村の活性化のシンボル的な存在の建物となっています。
入口は解放されているため自由に出入りすることができ、ジビエ料理研究家の女性がオーナーを務める食堂兼、木製小物販売店や、子ども向けの帽子専門店、そして日本酒専門店といったお店でショッピングを楽しめたり、体育館ではウナギが養殖されている様子を見学できたりします(要予約)。
あとがき
今、"ローカルベンチャーを誘致しての町おこし"は、地域おこしのトレンドとして全国的に活発になってきています。西粟倉村では、「旧影石小学校」を会場にしての「ローカルベンチャー関連事業説明会」の開催や視察の受け入れなど、起業家と自治体双方の支援を実施しています。
ちなみに、「旧影石小学校」は昭和レトロなムードや、かつて学校だったことを示す建物や設備がそのまま残されているので、子どもの頃の懐かしい雰囲気に浸りたい方にもお勧め。
そんな西粟倉村を、ぜひ訪れてみてください。
※2024年3月26日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。
※ご紹介している内容は記事の公開日時点の情報です。最新情報については公式ホームページなどをご確認ください。
※参考・参照元
・西粟倉村公式 ホームページ(http://www.vill.nishiawakura.okayama.jp/)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店