2018/06/11
お花畑と里見八犬伝のまち/千葉県南房総市【ふるさと納税・自治体事典】
海に突き出した岬のまちとしてあわびやサザエ、そして現在も捕鯨などで有名な千葉県南房総市。豊かな自然を利用した酪農のまちでもあり、きれいな花が年中咲き誇る花きのまちでもあります。そんな南房総市についてご紹介します。
千葉県南房総市の概要
南房総市(みなみぼうそうし)は、市の南側、西側が黒潮の流れる太平洋に、東側は東京湾に面しているため、水産業や温暖な気候を生かした農業が盛んです。
また、徳川吉宗の時代に発祥した酪農の地でもあります。
全国でもトップクラスの水揚量を誇る伊勢えびやさざえ、あわびは、東京都中央卸売市場や全国の市場を通じて食卓や料理店で人気です。
豊富な海産物を活かした干物をはじめとする加工品や、明治42年以来、天皇・皇后陛下に献上が続いている最高級の枇杷(びわ)もよく知られています。
また、館山市下町交差点から南房総市和田町までの海岸線を通る約46kmの道路は、季節の花々が彩る「房総フラワーライン」と呼ばれ、親しまれています。
さとふるから申込めるお礼品はコレ!南房総市の名産品・特産品
◆スペシャルティーコーヒー【マイルドテイスト】
スペシャルティーコーヒーの中から【マイルドなテイスト】をもつコーヒー豆をセレレクとしてお送りします。
世界各国の名農園から届くスペシャルティーコーヒーの中から【マイルドなテイスト】をもつコーヒー豆をセレクトし、まろやかさやコク、甘みなどを引き出すよう丁寧に焙煎したものを、焙煎師がセレクトしてお送りします。
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スペシャルティーコーヒー【マイルドテイスト】 250g×2種類【豆のまま】
◆波乗りうな重キット 1人用
第4回「南房総名品づくりグランプリ」準グランプリを受賞。千葉の海を愛するサーファーを応援します。
新都は、千葉県内有数のサーフポイント「花かごポイント」の近くにあり、サーファーのご利用者様も増えてきました。東京オリンピックのサーフィン競技が千葉県で開催されることとなり、千葉を訪れる多くのサーファーに喜んでもらいたいとの思いから生まれた新メニュー「波乗りうな重」は、店舗での提供で、ご好評を頂いています。また、第4回「南房総名品づくりグランプリ」において、準グランプリを受賞しました。「波乗りうな重」をご家庭でも再現してお楽しみ頂けるように、うなぎの蒲焼、タレ、粉山椒に加えて、専用容器、 プリント海苔、山芋がセットになったお礼品です。
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◆千葉アクアメロン(マスクメロン)1.2kg以上1個入
千葉県産の上質な甘みのマスクメロンで、アクアメロンと総称される千葉県生まれのアールス・フェボリット(マスクメロン)の改良種です。
1本の苗木から1個のメロンしか収穫できません。これぞという1個だけが大切に育てられます。
■生産者の声
純系品種にこだわり、極力農薬を減らした栽培で水と温度をコントロールし、皆さまにおいしいと召し上がっていただけるようなメロン作りを心掛けています。
アクアメロンの爽やかな甘みが口の中でとろけるように広がっていく様をぜひご賞味ください。
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◆びわ葉茶 300g(5gティーパック×12包入り5セット)
枇杷(びわ)の葉は古くからお茶や温湿布に愛用されてきました。江戸時代には「清涼飲料」として暑気払いにも飲まれていたそうです。
このお礼品は、枇杷葉100%の「びわ葉茶」。1リットルの水に「びわ葉茶」1パック(5g)を入れ10分ほど煮出すと、ほのかにびわの香りが漂い、あざやかな茜色のお茶の出来上がり。
皇室献上枇杷の産地で、丁寧に仕上げた「びわ葉茶」です。
冬は暖かいままで、夏は冷やして、お好みに応じてどうぞ。ビタミンC含有・ノンカフェインですから、どなたにもご愛用いただけます。
■生産者の声
富浦作業所はノーマライゼーションを理念として、障害を持つ人たちが自立した生活が出来るように、就労継続支援B型「富浦作業所」を運営しています。
パン・クッキー類、びわ葉茶、さをり織、農産物など自主製品を製造販売し、工賃向上に努めています。
「びわ葉茶」は、すべての工程を丁寧に手作業で生産。「はーとふるメッセ・オブ・ザ・イヤー2012」で審査員特別賞に選ばれました。
健康志向の方、ぜひ房州産の「びわ葉茶」をお試しください。
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◆多肉植物 寄せ植え 1鉢
南房総市で元気に育った多肉植物をお届けします。
水やりの手間があまりかからず、初めてでも育てやすい多肉植物の寄せ植えです。ひとつの鉢に数種類の多肉植物を寄せ植えにしてお届けします。
◆房州さば フイレ8枚セット
脂の乗った自慢の房州さばをぜひご賞味ください!
「安房さば・さんま漁業生産組合」所有の第一安房丸(120トン)で水揚げされた産卵前の脂の乗った房州さばを、自営の工場で手作業により心を込めて加工し、漁獲・製造・管理・出荷と一貫した管理体制でお届けします。
さばフイレは鮮度保持のため生の状態でカットし、ご家庭でのゴミの発生を少なくしてあります。煮物・焼き物・揚げ物など、お好きに料理して召し上がってください。
南房総市の観光資源
◆花卉栽培
南房総市は、花卉(かき)の栽培で有名です。
その理由のひとつが、"花き栽培の先駆者"と言われ、房総に花き栽培を根付かせた立役者である間宮七郎平(まみやしちろべい)が、現在の南房総市和田町で生まれ育ったこと。
もうひとつは、この地の気候が花き栽培に大変向いていたことです。市の後ろにある山々が冬の北風を防ぎ、目前に広がる太平洋には暖流・黒潮が流れています。
このため温暖な気候(年平均気温16度)を持った無霜(むそう)地帯となり、ビニールハウスでの温室栽培が盛んに行われるようになったのです。
また、冬でも温かい気候を利用して、他所よりもひと足早い栽培を行うことで、まちには1月から色とりどりの花が咲き乱れています。
そのおかげで、南房総市は1年を通じて花に出会えるまちとして、全国から人々が訪れているのです。
冬から春にかけてはキンセンカやポピー、菜の花、アネモネ、カーネーションが、夏から秋にかけてはヒマワリやコスモスが、そして1年を通してガーベラが、その美しい花を咲かせています。
◆『南総里見八犬伝』ゆかりの地
『南総里見八犬伝』は、江戸時代の後期に戯作者・曲亭馬琴(滝沢馬琴)によって著わされた日本を代表する大長編読本で、現在も読み継がれている大ヒット古典ですからご存じの人も多いことでしょう。
28年の歳月をかけて書かれ、1842年に完結。全98巻、106冊の大作です。
南房総市はこの『南総里見八犬伝』ゆかりの地が多く残っていることでも知られています。
たとえば八犬伝世界の聖地として描かれた「富山(とやま)」は、現実世界では標高349.5mの町のシンボル「富山(とみさん)」で、物語が有名になるにつれ、現実の「富山」も聖地となっていきました。
また、JR岩井駅前の「伏姫(ふせひめ)公園」には、「伏姫と八房(やつふさ)」の銅像が建っていますし、作中で八房の生誕地とされた犬掛地区には「八房と狸の像」が建っています。
里見義堯(よしたか)と義豊(よしとよ)の間で争われた「犬掛(いぬがけ)の合戦」の舞台となった「古戦場跡」も、旧・富山町に残っています。
◆野島崎&野島崎灯台
房総半島の最南端にあり、約500mにわたって太平洋に突き出ている岬が「野島崎」です。
伊豆諸島や小笠原諸島を除くと、関東地方の最南端でもあります。
そこに建っているのが、国の登録有形文化財に指定されている野島崎灯台。「白鳥の灯台」とも呼ばれる美しい灯台で、フランス人技師、ウェルニーの設計によってつくられた日本最初の洋式8灯台のひとつだそうです。
絶好の夕日スポットになっていますので、ぜひ大切な人と訪れてみてはいかがでしょうか。
また、毎年7月、野島崎公園広場で「南房総白浜海女まつり」が開催され、たくさんの観光客が訪れます。
◆高家神社(たかべじんじゃ)
『日本書紀』にも名前が記述されているほど由緒があり、味噌、醤油の神様としても全国にその名を知られるなど、料理の神様として信仰される磐鹿六鴈(いわかむつかり)を祀る神社が高家神社です。
春と秋の例大祭、そして11月の新穀感謝祭で行われる「庖丁式」では、平安時代の宮中行事を再現した包丁と箸のみで真鯛や鯉など魚をさばく、まさしく"匠の技"を厳粛なムードの中見ることができます。
ちなみに、著名な料理人も含め、料理関係者の参拝も多くみられるとのことです。
◆千葉県畜産総合研究センター嶺岡乳牛研究所・千葉県酪農のさと
南房総市(嶺岡地域)は日本酪農発祥の地でもあります。もともとは、戦国時代に国守里見氏が軍馬を育てるために「嶺岡牧」という馬の牧場を始めたのが最初。その後江戸幕府が嶺岡牧を直轄とします。
そして、八代将軍・徳川吉宗がインド産の白牛(はくぎゅう)3頭を輸入し、この嶺岡の地で飼育して、乳から乳製品をつくらせました。
これは将軍家の薬用や栄養食品として珍重されますが、これをもって「日本酪農の始まり」とすることが多いようです。
現在は、この地の一部が「千葉県畜産総合研究センター 嶺岡乳牛研究所・千葉県酪農のさと」として使用され、酪農資料館やふれあい動物広場、乳搾り疑似体験などで楽しく遊べる場所になっています。
また、春にはお花見スポットとして、たくさんの人が訪れます。
南房総市の特産品・名物
◆アワビ
海産物に恵まれている南房総市ですが、中でも半島最南端の白浜地区で行われている、海女さんの素もぐりによるアワビ漁は有名で、古くから南房総の特産品となっています。
中でも、内房の岩井地区で育てられる「黒あわび」は、高値で取り引きされる高級食材。
磯の香りごといただくお造りはもちろん、踊り焼きや酒蒸しなど、多彩に味わえます。
毎年大好評の「南房総白浜海女祭り」!
海女さんの仕事の伝承と安全、豊漁祈願などを目的に、海女さんへのリスペクトを込めて毎年開催されているのが「南房総白浜海女祭り」です。
今年(2018年)も7月14日(土)~16日(月・祝)の3日間開催されます。
海の安全・豊漁祈願祭および式典の他、バラエティーショーや郷土民謡白浜音頭総踊り、龍神の舞の奉納、花火大会、海女コンテストなど、さまざまな催しで大盛り上がりとなることでしょう。
最大のハイライトは「海女の大夜泳」。夜の暗闇の中、約100人の海女さんが松明を手に白装束姿で海に入り、幻想的な光景をつくり出します。
同じタイミングで沖合いに打ち上げられる数百発の花火が大夜泳に花を添え、祭りはクライマックスを迎えます。
◆サザエ
あわびと並んで漁獲量が高く、南房総名物にもなっているのがサザエです。
サザエカレーは、その昔牛肉の代わりに身近にあったサザエを使ったことから生まれた南房総ならではのメニュー。この地域の家庭の味にもなっています。
◆枇杷(びわ)
南房総地区でびわの栽培が始まってから250年以上が経ちました。明治42年からは皇室献上びわとして採用され、一般的にも初夏の味覚「房州びわ」としてすっかりおなじみです。
平成18年農業産出額では全国第2位。袋をかけて栽培されることで、大粒で肉厚、果汁たっぷりの高級フルーツが出来上がります。
また、各地のびわ園で「びわ狩り」を楽しむこともできます。びわは追熟しないため、木から完熟びわをもいで、そのまま食べるのが一番おいしい! ぜひ体験してみてください。
◆房州うちわ
平成15年に、国の伝統的工芸品に指定された「房州うちわ」。
京都の「京うちわ」、香川県丸亀市の「丸亀うちわ」とともに日本3大うちわのひとつとされています。
南房総市では伝統的工芸品教育事業の一環として、うちわ作り体験を実施中。製作工程の後半にある「貼り」「断裁」「へり付」などを体験できます。やってみたい方は、南房総市商工観光部商工観光課までお問い合わせください。
あとがき
海女さんやあわびのまちで、日本の本格的な酪農がスタートしたとは意外ですよね。その後の繁栄は、明治・大正にかけての欧米文化の浸透や大消費地・東京が近かったことなどが理由のようです。
一年中、咲き誇っているという色とりどりの花に囲まれ、新鮮でおいしい牛乳をゴクゴクと飲み干したくなる、そんな南房総市を、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
※2024年4月2日時点の情報のため、お礼品の受付停止や寄付金額が変更されていることがありますが、ご了承ください。
※参考・参照元
・南房総市公式 ホームページ(http://www.city.minamiboso.chiba.jp/)
・南房総いいとこどり(https://www.mboso-etoko.jp/)
・『第三版都道府県別 日本の地理データマップ』小峰書店