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お礼品に共通商品券を導入し寄付者&訪問者が増加

宮城県塩竈市 ふるさと納税でも「寿司のまち」をPR

宮城県のほぼ中央に位置する塩竈市(しおがまし)は、日本三景・松島の海の玄関口に位置し、新鮮な魚介類が日々水揚げされることから寿司店が多く「寿司のまち」として知られています。2022年に複数の寿司店で使用できる共通商品券をふるさと納税のお礼品に登録したところ、寄付や地域への訪問者が増加。街を活気づかせる新たなお礼品として注目されています。そんな塩竈市のふるさと納税を担当する政策課の髙橋さんと、塩竈市の観光事業に取り組む商工観光課の佐藤さんにお話を伺いました。

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宮城県塩竈市 総務部政策課 髙橋なる美さん(左)、産業建設部商工観光課 佐藤美穂さん(右)

塩竈市の魅力

塩竈市は、奈良時代以前に創建されたともいわれる鹽竈(しおがま)神社の門前町として、また港町として古くから栄えてきました。歴史と豊かな自然が魅力の街です。

「小中学校では塩竈港で水揚げされた海産物が給食メニューに並ぶので、子どものころから食を通じて地域の基幹産業について学ぶことができます」と塩竈市出身の髙橋さんが教えてくれました。また、食だけでなく、松島湾に浮かぶ浦戸諸島のゆったりとした"しまじかん"や街の人々の温かい人柄も魅力だと語っていました。

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塩釜水産物仲卸市場

「塩竈市はバスや徒歩で回ることができるので、観光しやすいですよ」と教えてくれたのは商工観光課の佐藤さん。県外出身の佐藤さんは観光といえば車で各地を巡るイメージを持っていたそうですが、街の歴史や食などを車に乗らなくても楽しめる交通利便性の高さも塩竈市の魅力だと教えてくれました。

塩竈市内へは仙台駅からJRに乗って15分から30分で行くことができ、観光案内所ではレンタサイクルもあります。

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鹽竈(しおがま)神社

寄付者に寄り添った工夫で寄付額4倍に

塩竈市への寄付額は、コロナ禍前の2019年は8900万円でしたが2022年には4倍以上の3億9270万円までに増加しました。人気のお礼品は塩釜港で水揚げされるマグロや宮城県名物の牛タン、塩竈市で創業以来の伝統製法で作られる笹かまぼこ、江戸時代から続く酒蔵の日本酒などがありますが、特に人気のお礼品は昨今の世相を表したお礼品でした。

「最近特に人気が高いのは『うす塩銀鮭切り落とし(骨取り)』です。名前の通り骨を丁寧に除いたお弁当サイズの鮭が1.8kgも入っています。物価高騰の影響で日常使いしやすいお礼品に人気が集まり、寄付する方が増えたのではと推測しています」(髙橋さん)

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臭みがなく手ごろなサイズ感が好評の「うす塩銀鮭切り落とし(骨取り)」

さらに、塩竈市ではより多くの寄付を集めるにはどうしたら良いかと職員の皆さんで模索する中で、一部のお礼品写真を見直し新たに撮りなおしたそうです。お礼品の中身だけでなく、見た目からも寄付者に魅力が伝わりやすいようにしたことが、寄付全体の押し上げにもつながりました。

塩竈市に新たな目玉お礼品が誕生

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塩竈市の魅力の一つは美味しい寿司屋が多く店を構えていることです。「寿司のまち」である塩竈市だからこそ、ふるさと納税でもその魅力を発信したいと考えていました。

「お寿司は冷凍して送ると美味しさが損なわれてしまうためお礼品には不向きと考えられていました。でも、さとふるさんから『塩竈寿司海道で発行している"寿司食事券"をお礼品にしてはどうか』と提案いただいたんです」(佐藤さん)

食事券は以前から塩竈寿司海道で発行されていたものの、関係者やその知り合いなど地域内の一部の人にしか利用されていませんでした。また、複数店舗で利用できる共通商品券をふるさと納税のお礼品に登録するには、運用方法の検討や利用店舗との調整などが必要です。佐藤さんとさとふるのスタッフで1年をかけて課題を一つひとつクリアしていき、ついに2022年11月にお礼品として登録されました。

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塩竈市内の寿司店で提供される、新鮮なお寿司

「品物ではない食事券をお礼品にしても寄付は集まらないのではと半信半疑でしたが、実際に受け付けを開始した後、想像以上の多くの寄付をいただき驚きました。登録まではさとふるさんにサポートしてもらえたおかげで大変助かりました」(佐藤さん)

寿司店には『ふるさと納税で見つけたので来ました』『また食べに来ます』といったお客様からの声が届いているそうです。

寿司街道食事券をふるさと納税のお礼品にしたことで全国から旅行者が増えただけでなく、これまではあまり寄付が入らなかった近隣の市町村からの寄付が増加し、新たな寄付層の開拓にもつながりました。

体験型お礼品で街の魅力を伝えたい

最後に、塩竈市の今後のふるさと納税について伺いました。

「コロナ禍が落ち着きつつありますので、今後はふるさと納税をきっかけに塩竈市を訪れていただくきっかけを作ることができればと考えています。その一環として寿司食事券のような塩竈市の魅力を直接感じていただける体験型のお礼品を増やしていきたいです」(髙橋さん)

ふるさと納税を活用して地域のPRに取り組む塩竈市で、次はどんなお礼品が生まれるのか期待が高まります。

▼塩竈市のふるさと納税は こちら

▼塩竈寿司海道食事券のお礼品は こちら