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「大牟田市のファンを増やしたい」ものづくりのまちが、ふるさと納税で届ける人と地域の魅力

福岡県大牟田市 世界遺産とものづくりの歴史、人の思いをふるさと納税で全国へ

福岡県南部に位置する大牟田市は、明治時代以降、三池炭鉱と石炭化学コンビナートの発展とともに、日本の産業や経済を支えてきたまちです。
炭鉱は1997年に閉山しましたが、現在も製造業を中心に多くの企業が立地し、ものづくりの文化が息づいています。一方、西には有明海、東には三池山が広がり、豊かな自然にも恵まれています。2015年には、「三池炭鉱宮原坑」「三池炭鉱専用鉄道敷跡」「三池港」の3資産が、「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界文化遺産に登録されました。

大牟田市では、こうした地域の歴史や産業の魅力を、ふるさと納税を通じて全国へ届けています。
今回は、福岡県大牟田市 企画総務部広報課の伊藤さんと宮野さんに、大牟田市の魅力やふるさと納税への思い、事業者との関わり、そしてさとふるとの取り組みについてお話を伺いました。

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世界文化遺産『明治日本の産業革命遺産・製鉄・製鋼、造船、石炭産業』の構成資産である三池炭鉱宮原坑

豪雨で改めて感じた、ふるさとを思う人とのつながり

大牟田市は、ふるさと納税制度が開始された2008年から寄付を受け付けています。その後、より多くの人に大牟田市を知ってもらうため、ポータルサイトを拡充。2019年10月から「さとふる」にも参加しました。

ふるさと納税の取り組みを進める中で、大きな出来事の一つが、2020年7月の豪雨災害です。当時、大牟田市には全国から多くの寄付とともに、「頑張ってください」「地元なので応援したい」「災害に負けず、立ち上がってほしい」といった温かなメッセージが寄せられました。
大牟田市はかつて人口が20万人を超えた時代があり、現在も関東をはじめ全国各地に多くの出身者が暮らしています。関東では同郷の方々が集まる会も開かれているそうで、伊藤さんは「ふるさと納税を通じて、地元を離れた方々とのつながりを改めて感じました」と振り返ります。

令和2年7月豪雨災害.JPG

豪雨災害時の様子

お礼品の先にある「人の思い」まで届けたい

大牟田市がふるさと納税で大切にしているのは、単に寄付額を増やすことではありません。

「お礼品の魅力だけでなく、事業者の皆さんのこだわりや思いを伝えることを一番大切にしています」(伊藤さん)
その思いから、寄付者へ送付する受領証には、市の魅力を紹介するお礼状を同封して、寄付後にも大牟田を知ってもらう工夫を続けています。

大牟田市お礼状.png

大牟田市のお礼状

 

また、お礼品ページでは写真を含めた見せ方にもこだわり、「このお礼品を選びたい」と感じてもらえるような情報発信を心掛けています。
市と事業者とのコミュニケーションも欠かせません。大牟田市では年に数回、事業者を訪問したり、直接意見を交わしたりする機会を設けており、新しいお礼品の相談のほか、寄付額の調整や、近年の物価高への対応など、事業者が直面している課題についても話し合います。

そうした中で、人気のお礼品の一つとなっているのが、坂井養蜂場のはちみつです。大牟田市内で採蜜し、純国産、昔ながらの手作りにこだわり、市内で加工・製造している点が特徴で、「市内産」という強みを持つお礼品です。
リピーターの寄付者も多く、事業者からは「自社の販路はあるが、ここまで大きな規模で販売できるとは想定していなかった。多くの注文をいただき非常にありがたい」という声も届いているそうです。
ふるさと納税は、それまで商品を知らなかった全国の人との接点となり、寄付者にとっては新しい地域の商品との出会いに、事業者にとっては新たな可能性につながっています。

はちみつお礼品画像.jpg

大牟田の人たちの温かさにひかれて。入庁2年目の担当者が届けたい地域の魅力

現在、大牟田市のふるさと納税を担当する伊藤さんは、入庁2年目。実は、大牟田市の出身ではなく、大学時代に大牟田市でインターンに参加したことが、このまちとの出会いでした。
当時感じたのは、「市民の方も、市役所の職員も温かい人が多い」ということ。その印象は、実際に大牟田市で働き始めた今も変わらないといいます。
一方、ふるさと納税の担当になった当初は、戸惑うことも多かったそうです。自身でふるさと納税をしたことがなく、お礼品に関する地場産品基準や経費のルール、控除の手続きなど、制度そのものを学ぶところからのスタートでした。
「制度自体を理解するまでがすごく大変でした」と振り返る伊藤さんですが、業務を経験する中で、大切にしたいことも明確になっていきました。
「寄付をいただくことももちろんですが、ふるさと納税を通じて大牟田市を知ってもらったり、大牟田市のファンになる方が増えたりしたらいいな、という気持ちで仕事をしています」(伊藤さん)
大牟田市出身ではない伊藤さん自身も、このまちの人の温かさに触れ、大牟田市とのつながりを深めてきた一人です。

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プロの写真で、お礼品の魅力をもっと伝わる形に

地域や事業者の思いを全国へ届けるため、大牟田市ではさとふるとも連携しながら情報発信に取り組んでいます。なかでも伊藤さんが「一番ありがたい」と話すのが、さとふるによるお礼品の写真撮影会です。
「市や事業者だけでは、設備や撮影技術にも限りがあります。毎年、プロのカメラマンに撮影していただける機会をつくっていただいているので、本当に感謝しています」(伊藤さん)

寄付者がお礼品を選ぶ際、ページに掲載された写真は、お礼品の第一印象を左右する重要な要素です。撮影会ではプロのカメラマンが、商品の特徴を踏まえてスタイリングやライティングを調整します。

撮影会では、自治体側でも事前準備を大切にしています。事前に撮影対象となるお礼品を確認し、市の担当者も「どのような構図なら魅力が伝わるか」を検討。事業者が伝えたいこだわりやお礼品のストーリーも共有し、必要に応じてさとふると連携し、撮影用の小物なども準備します。
事業者との日程調整などは主にさとふるが行い、市からも「このお礼品は、もっと魅力が伝わるように撮り直せないか」と相談するなど、市・事業者・さとふるの三者で連携しながら撮影を進めています。
撮影当日、伊藤さんが毎回印象に残るのが、完成した写真を見た事業者の反応だそうです。「皆さん、プロの方のスタイリングや完成した写真を見て、『すごい』『全然違う』と驚かれています」(伊藤さん)

撮影会は、お礼品の魅力を寄付者へ伝えるだけでなく、事業者自身が改めて自社商品の良さに気付く機会にもなっています。

お礼品撮影会様子.png

撮影会の様子

さとふるの「おまとめらくらくサービス」で変わった、ふるさと納税の運営

もう一つ、大牟田市に大きな変化をもたらしたのがさとふるの「おまとめらくらくサービス」です。
2023年、ふるさと納税をめぐる経費の考え方が見直されたことを受け、大牟田市では寄付金額の設定を見直す必要が生じ、一時的に寄付額が落ち込みました。そこで導入したのが、「おまとめらくらくサービス」でした。さとふるの「おまとめらくらくサービス」は、「さとふる」を含む複数のふるさと納税サイトの管理・運営を、株式会社さとふるに一括して委託できるサービスです。管理・運営業務を一元化することで、自治体や事業者の負担および経費の軽減を実現しています。

「経費を抑えなければならない状況で、ちょうどさとふるさんからご提案いただき、導入が決まりました。」(宮野さん)
導入後は経費面が改善し、寄付額の設定にも反映できるようになったことで、寄付額は回復。昨年度は過去2番目の寄付実績となったといいます。

また、以前は、複数サイトへのお礼品の登録に時間がかかったり、発送や案内に関するミスが発生したりすることもありましたが、現在は、事業者自身がシステム上で商品を管理できるようになり、市側も状況を確認できるようになりました。
「事業者さん自身で管理し、市としても1つのシステムでチェックできるようになったことで、発送などのミスはほぼなくなりました」(伊藤さん)
商品登録も以前よりタイムリーに行えるようになり、市や事業者の業務負担の軽減にもつながっています。

寄付をきっかけに、もっと大牟田市を知ってほしい

大牟田市では、ふるさと納税をきっかけに実際に地域へ足を運んでもらうことにも期待しています。
市内の対象店舗で利用できる「PayPay商品券」のほか、大牟田市のものづくり文化を体験できる「包丁づくり体験」など、地域を訪れて楽しめるお礼品も用意されています。
「ぜひ実際に訪れて、大牟田の食や地域の魅力を楽しんでいただければと思います」(伊藤さん)

最後に伊藤さんは、寄付者への感謝の思いを寄せてくれました。
「いつも温かいご寄付をいただいている皆さまに、大変感謝しています。大牟田市では、皆さまからいただいた寄付を活用し、安心して住み続けられるまちづくりを進めています。他の自治体と比べると農産品や水産品、畜産品はそれほど多くありませんが、地域で暮らす人たちの技術や思いが詰まったお礼品がたくさんあります。そうしたお礼品を多くの方に知っていただき、ふるさと納税をきっかけに、ぜひ大牟田市にも足を運んでいただけたらうれしいです」(伊藤さん)

世界遺産となった産業の歴史や、今に受け継がれるものづくりの技術、地域に根差した事業者の思い。大牟田市は、ふるさと納税を通じて、こうした地域の魅力を全国へ届けています。

市庁舎.jpg

▼お礼品の詳細はこちら
福岡県大牟田市のお礼品一覧