さとふるTOPページへ

フレ!フレ!みんなのふるさと納税!
さとふるがお届けする地域情報サイト

  1. 「ふるさと納税」ホーム  > 
  2. ふるさとこづちTOP  > 
  3.  >  自治体|寄付の使い道・まちづくり 近畿
  4.  > 
  5. ふるさと納税で地域の魅力を再発見

ふるさと納税で地域の魅力を再発見

大阪府高石市
自治体職員と地域事業者、さとふるの協働でふるさと納税の活動が活発化

大阪湾臨海部に並ぶ工場夜景が名所として知られる大阪府高石市。府の中央部分に位置し、大阪の中心部である難波や天王寺まで約20分、関西国際空港まで約20分と利便性が高く住みやすい街です。ふるさと納税で一般的にイメージされる肉や魚といった一次産業から生まれるお礼品は多くないものの、近年新たなお礼品の登録が増えています。そして、寄付受け入れ金額は近年少しずつ上向いており、2024年度は過去最高額の見込みです。そんな高石市のふるさと納税のこれまでの取り組みについて、地域創生課の奥野さん、楠本さんにお話をうかがいました。

01_高石市_工場夜景_R.jpg

ふるさと納税は寄付者だけでなく自治体職員自身も地域を深く知るきっかけに

高石市のふるさと納税は、最高2900万円の寄付額を集めたこともありますが、一時期は750万円にまで減少しました。しかし、ふるさと納税を充実させるためお礼品を開拓する活動を重ね、2023年度には約2700万円まで回復。2024年度は過去最高額を見込んでいます。

集まった寄付金は地域活性化イベントや工場夜景事業など地域活性化およびプロモーションに関する事業のほか、自然環境の保全に関する事業、子育て支援に関する事業、防災施設の充実といった安全・安心のまちづくりに関する事業などに活用されています。

02_花火パネル.pngふるさと納税の寄付金を活用して開催された、高石シーサイドフェスティバル

2024年度からふるさと納税を担当することになった楠本さんは「寄付者の方が高石市を知るきっかけがお礼品だとしても、『高石市がどんなところなのか?』と高石市に興味を持っていただく入り口にふるさと納税がなっていることに気づきました」と話します。寄付後のアンケートでは、「高石市を知らなかった」という回答がある一方で、「高石市をもっと知りたい」「こんなお礼品がほしい」といった反応も見られ、寄付者が高石市に興味を持ってくれていることを実感しています。

また、ふるさと納税に取り組むことで高石市の魅力ある地場産品を新たに発見し、地域事業者との関係を深めることができたことも大きな収穫だったと語ります。

「ふるさと納税では頑張った分効果が出るため、事業者の方々も前向きに市の依頼に取り組んでくれるようになりました。ふるさと納税以外の市の取り組みに関しても、以前より気軽に相談できるようになったと感じています」と楠本さんは言います。地域との関係が深まったことは自治体職員として大きな財産となり、地域事業者と顔が見える関係性を築くことができたことで、フットワーク軽く地域で活動できるようになったとお二人とも笑顔で語っていました。

さとふるとふるさと納税に取り組み、活動が加速

高石市では、以前はさとふるも含めた複数の中間事業者を利用し、お礼品登録や配送などを行っていましたが、2024年度からはさとふるの「おまとめらくらくサービス」を利用し一元化しました。これにより、お礼品事業者からは「中間事業者が複数あることが負担になっていたが、さとふるに一本化したことで負担が減った」という声もあるそうです。

「さとふるとの取り引きが始まったことで、ふるさと納税の取り組みが一層充実した」という奥野さん楠本さん。さとふると一緒に地域事業者を訪問し交渉したことで登録されたお礼品や、さとふるが発掘し提案してきたもの、また、既存のお礼品事業者をさとふるが再調査する中で新たに提案され登録が実現したお礼品など、これまでさまざまな高石市のお礼品が開拓されました。

贈答用のフルーツを専門に扱う「ウールー」はさとふるの提案を受け冷凍配送可能なフルーツミックス大福を新たに登録したところ、実際に寄付が入るようになり事業者の方自身もふるさと納税の成果を実感できるようになりました。その後、お店で好評のドームケーキをふるさと納税のため冷凍配送できるようにしてくださるなどお礼品登録数が増え、現在ではフルーツを使ったジェラートなど11件のお礼品が登録されています。

03_ウールー.jpgウールーのフルーツミックス大福(左)と、贈答用フルーツをたっぷり使用したドームケーキ(右)

菓子店「Poldot(ポルドット)」が作るクッキー缶も2022年12月に登録され、人気を博しています。当時は複数の中間事業者を利用していたため、ふるさと納税で多忙となる年末期の登録は難しいと思われていましたが、さとふるの迅速な対応により登録が可能となり、高石市の看板お礼品の一つになりました。

04_Poldot_クッキー缶.jpgPoldotオリジナルキャラクターが入ったクッキー缶

お礼品レビューには「缶も可愛いし、クッキーは一つ一つ全部美味しい」「子どもたちでいつも争奪戦に...」「初めから二つ申し込みました、やっぱり間違いなくて良かった」などの声が寄せられています。

また、高石市の魅力の一つである工場夜景を生かした「高石工場夜景ツアー」が体験型のお礼品として開発されました。体験型お礼品を登録するにあたり発生する調整や整理が、さとふるのサポートでスムーズに行うことができたそうです。体験型のお礼品は寄付者が地域に足を運ぶきっかけにもなり、近年高い注目を集めています。

05_工場夜景ツアー_お礼品ページ_R.png高石工場夜景ツアーのお礼品ページ

高石市のお礼品事業者からは「こんなお礼品を登録できないか」といった提案や、「お菓子の街として高石市をPRしたい」など、前向きな提案が増えました。

「私たちだけでは気が付かなかった地域の商品に着目してお礼品候補として提案してくれたり、一緒に事業者の方々のもとを訪問したことがきっかけでいくつものお礼品が登録されたりしています。さとふるの担当の方たちの熱意が事業者の方々にも伝わって、高石市のふるさと納税のモチベーションにもなっていると感じました」と嬉しいコメントをいただきました。

また、「小規模な事業者の方々でも安心してふるさと納税に参加できるようになった」と奥野さんは感じているそうです。登録作業や配送に不安を感じる事業者に対してのサポートや、寄付者からの質問に迅速に対応できる体制がさとふるに整っていることで、「事業者の方々だけでなく寄付者の方々の満足度も向上し、寄付額の増加にも繋がっていると感じます」と教えてくれました。

より良い地場産品を生み出すために補助金制度を創設

高石市は、2024年度の目標として過去最高の5000万円の寄付金額を掲げ、今後も寄付金額を増やしていくことを目指しています。そのために、さらにお礼品の種類を増やし、より良い地場産品を生み出すための「高石市地場産品開発・改良支援事業補助金」を創設しました。新たなお礼品の開発や既存お礼品の改良を行い、高石市のふるさと納税のお礼品として登録する事業者に、その経費の一部を補助する制度です。具体的には、ギフト需要にこたえる商品の開発やパッケージ・ラベルの作成など、取材時点で10件弱の事業者がこの補助金を利用して新たなお礼品を生み出そうとしていました。

今後も高石市の魅力がふるさと納税を通じて全国へ発信されていくことに期待しています。

▼お礼品の詳細はこちら
高石市のお礼品一覧
贈答用フルーツ専門店「ウールー」のお礼品一覧
菓子店「Poldot(ポルドット)」のお礼品一覧