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「Sustainable SIKA カレー」で、西粟倉村の森林を次世代へ

エーゼロ株式会社 人や自然の見過ごされている価値を引き出し、地域経済を循環させる

人口約1400人の村、岡山県西粟倉村。村の面積の約93%を森林が占める同村は、「百年の森林構想」を掲げ、森林との共生に向け歩んでいます。新しいものを受け入れる風土がある西粟倉村には、次々に移住者が集まり、新たなビジネスや可能性が多く生まれています。
エーゼロ株式会社は、そんな西粟倉村に本社を構え、起業支援や不動産事業、そして、「森のうなぎ」、「森のジビエ」といった自然資本を活用した事業に取り組んでいます。
今回は、エーゼロ株式会社のふるさと納税担当者の方にお話を伺いました。

写真1(森林)_RS.png

地域の"可能性"を見つけ、新たな価値を創造する

エーゼロ株式会社の社名の由来は、森林生態学の用語「A0層」から来ているそうです。
A0層は、土の表面にある腐葉土層のことで、土壌をしっかりと生かし、川を守り、生命を育むために大切な役割を果たすことから、「地域経済を醸す『地域にとってのA0層』のような会社でありたい。」という願いが込められた社名です。
エーゼロ株式会社では、地域において、人や自然の本来の価値を引き出し、地域経済の循環を下支えすることを目指しています。

―課題と思われている物事の中にこそ、魅力や可能性があり、そういったものと丁寧に向き合うことで、新たな価値を創造していく―

そんな企業理念を掲げるエーゼロ株式会社で取り組んでいる事業の一つが、「森のジビエ」をつかった商品展開です。

写真2(森のジビエのこと)_RS.pngエーゼロ株式会社の自然資本事業「森のジビエ」について

鹿肉は、森林からの贈りもの

ふるさと納税のお礼品としても提供している「森のジビエ」は、西粟倉村近郊の野山を駆け回った鹿の肉です。
西粟倉村では、先人から受け継いだ森林を100年大切に育てようと「百年の森林構想」を掲げています。森を守っていくにあたり、課題となっているのが、増えすぎた鹿の存在です。鹿は森林の苗を食べてしまい、次世代の木が育たなくなってしまうため、駆除を余儀なくされています。

エーゼロでは、鹿たちを駆除対象ではなく、自然の営みの中で生まれる森からの贈り物として捉え直し、できる限り命を美味しくいただくために、「森のジビエ」を開発しました。 

かつては、捕獲した鹿たちは、大部分が山に埋められていたそうです。しかし、エーゼロ株式会社では、自社で解体場を整備することで、迅速かつ丁寧に解体・精肉し、鹿の命を大切に使い切れる環境を整えました。

「森のジビエ」の鹿肉は、魅力的な食材として、ミシュラン星獲得レストランでも採用されています。西粟倉村近郊で獲れた鹿肉が、各店にて個性豊かな料理に変身し、新たな価値が生み出されているのです。

写真3(鹿肉)_RS.png

「森のジビエ」の鹿肉

ミシュラン星獲得レストラン「HATSU」とのコラボで、「森のジビエ」のカレーが登場

そんな「森のジビエ」を、より簡単に日常の食卓に取り入れられるカレーが、2021年11月よりふるさと納税限定でお礼品の取り扱いを開始しました。その名も「Sustainable SIKA カレー」です。

2.SIKAカレー写真_RS.pngSustainable SIKA カレー

レシピを監修したのは、ミシュラン星獲得レストラン「HATSU」の枡本シェフです。桝本シェフは、2006年から8年間デンマークで新北欧料理と伝統的デンマーク料理を中心に修行を積んだ経験があり、料理のコンセプトは、「健康」「革新」「環境に配慮した食材」だそうです。
「森のジビエ」の鹿肉は、高タンパク・低脂質で健康に良く、良質な味もさることながら、西粟倉村の森林を守り、森林資源に根差した人々の仕事を継続していくことにもつながる食材です。そのような背景に共感し、桝本シェフは、以前から「森のジビエ」の鹿肉を使った料理を提供していました。

今回、西粟倉村の鹿肉「森のジビエ」が、桝本シェフのレシピで、絶品カレーに変身しました。枡本シェフが長年暮らしたデンマークの家庭料理フリカデラー(ミートボールのようなもの)が入ったカレーです。発酵調味料と様々なスパイスをふんだんに使用し、より健康を意識した身体に優しいカレーに仕上がりました。

さらに、カレーは特許を取得した特別な凍結技術で冷凍されており、食材の食感や旨味を損なわず、ミシュラン星獲得レストランの味を自宅で楽しむことができます。

写真5(桝本シェフ)_RS (1).png

「HATSU」の枡本シェフ

桝本シェフは、「Sustainable SIKA カレー」に、以下の様な思いを込めているといいます。
「森と人が共に生きるためには、我々料理人が自然への感謝と森の再生をテーマに、鹿を美味しく頂く『持続可能な料理』を生み出し、次の世代へと繋げることが重要だと思っています。このカレーには、開発にあたって頂いた全ての人達の夢や情熱が詰まっています。この『Sustainable SIKA カレー』は森と人をつなぎ、未来を育てるカレーです。」(桝本シェフ)

この「Sustainable SIKA カレー」は、「森のジビエ」を、西粟倉村の森林資源としてより多くの人に知ってもらい、気軽により簡単に日常の食卓に取り入れてほしいという思いから、ふるさと納税のお礼品として、新たに商品化されました。

西粟倉村の「百年の森林(もり)構想」とは

西粟倉村には、ふるさと納税の寄付の使い道に、百年の森林づくり事業に関する選択肢があるなど、森林を大切に育てています。西粟倉村は、2008年に「百年の森林構想」を掲げ、2058年を目標年として「百年の森林」の実現に向けて、村ぐるみで挑戦を続けていくことを宣言し、村が主体となって民有林をまとめ、スギ・ヒノキ林の整備を進めてきました。

写真6(森林)_RS (1).png

西粟倉村の森林の様子

それから約10年が経過し、西粟倉村は「百森2.0」として、森林の再構築(森林Re Design)により、森林が生み出す価値の最大化を目指す取組を進めています。戦後の拡大造林で植えられたスギ・ヒノキが荒廃しかけている課題に対処するだけでなく、木材生産に向いていない土地では、スギ・ヒノキ以外の生産や自然林化を検討しています。

世代・地域を超えて、関わる仲間を集め、人工林、天然林、田畑、川などの多様な自然資本を相互に連関させながら価値を生み出していくことで、災害の起きない豊かな森づくりを目指しています。

西粟倉村の「百年の森林構想」は村づくりの幹となり、様々な枝葉がそこから成長してきています。西粟倉村へのふるさと納税では、使い道として「『百年の森林構想』による森林整備推進への取り組み」が選択できます。森づくりから、村づくりへ......「百年の森林に囲まれた上質な田舎」を目指す西粟倉村の取組を、ふるさと納税で、応援してみませんか。