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天然砂むし温泉のまち

鹿児島県指宿市 訪れた人に飾りごとのない指宿の魅力を伝えたい

砂むし温泉で知られる鹿児島県指宿市は、豊かな自然や特産品に恵まれ、その魅力は指宿出身の方や、訪れた人々の間で広がっています。ふるさと納税の寄付も、そのような「縁」があって「指宿を応援したい」という人からの寄付が多いのが特徴となっています。

画像①指宿市長.png

鹿児島県指宿市 豊留悦男市長

資源を活かした「健幸」で豊かなまち

鹿児島県の南端にある指宿(いぶすき)市は、昔から湯治客に愛されてきた天然砂むし温泉や、九州最大の湖である池田湖、薩摩富士とも呼ばれる開聞岳など、観光資源に恵まれています。また、オクラやソラマメ、鰹節、黒牛、黒豚、焼酎など特産品も豊富で、これらはふるさと納税のお礼品にもなっています。

「ふるさと納税で指宿に寄付してくださる方には、指宿に何らかの縁を持ち、『応援したい』と考えてくださっている方が多いと感じます」と指宿市の豊留悦男市長は言います。

関東や中京、大阪には「郷土会」があり、指宿出身者のほか、今では会員の子ども世代も多く集まります。遠く離れた地でも、このような場を通じて指宿の魅力が若い世代に語り継がれているのです。ふるさと納税の寄付者には、指宿が父母の出身地だという人たちや、祖父母が新婚旅行で訪れた場所だという人もいます。

「指宿に住んだり、訪れたりしたことがある人は、空気も景色もきれいで、人が優しく、食べ物もおいしい、そして温泉は最高だったというような思い出を持っています。これらの思い出は指宿にとって財産です。その様なご縁で繋がった方々と交流を続けられるふるさと納税の制度は大切にしていかなければなりません」(豊留市長)

『豊かな資源が織りなす 食と健幸のまち』を掲げる指宿市では、地域住民や訪れた人々が「健康」で「幸せ」になれるまちを目指しています。

★健康運動.png

健康づくりの様子

また、鹿児島は教育県として知られ、薩摩藩伝統の「郷中教育(ごじゅうきょういく)」は、地域の中で未来を担う子どもたちを育てていくものです。市ではふるさと納税の寄付金を活用し、この伝統の良さを活かせる環境整備をすすめています。

さらに寄付金は、青少年の国際交流推進にも使われています。姉妹都市のオーストラリア・ロックハンプトン市を訪問して国際感覚を身に着け、将来は世界で活躍する子どもたちが出てくることに期待しています。

国内でも姉妹都市である北海道千歳市との交流の中で、スキーや雪合戦をする機会がなかなかない指宿市の子どもたちは、冬に千歳市を訪問し、寒さの厳しい北国生活に触れて、多くのことを学びます。ふるさと納税の寄付金は、未来の指宿や日本を担う子どもたちの育成にも使われているのです。

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ロックハンプトンへの青少年海外派遣事業(2017年8月)

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姉妹都市である北海道千歳市との交流 スキー学習の様子

サッカーのワールドカップ日本代表のキャンプ地として選ばれたこともある指宿には、毎年多くのスポーツチームがトレーニングに訪れます。プロのサッカー選手らを小・中学校へ招く「夢の教室」では、夢に向かって努力することの大切さを子どもたちに伝えてもらいます。これらの活動のほか、学校のスポーツや文化活動の支援にもふるさと納税の寄付金が使われています。

国内外から訪れた方々に飾りごとのない地域の魅力を伝える

指宿市には砂むし温泉をはじめ、豊富な観光資源がありますが、「それらだけでは、国内外の方々は満足しない」と豊留市長は考えています。

「日本の温泉文化は世界のスパ文化とは異なるため、新たな温泉文化を築くことも必要です。国内の観光客については、人口と共に減少する見込みであるほか、物見遊山的な観光は好まれなくなっています。私たちは寄付金を活用して、指宿の飾りごとのない地域の魅力を伝えられる観光地づくりも進めようとしています。これは寄付者が訪れた際に、恩返しをする場にもなると思います」(豊留市長)

海外では昨年末に香港で、県内の4市町と共に特産品を用いた料理教室を開催、1週間程度で約1000人の参加者がありました。その際、指宿の緑豊かな自然が珍しがられ、「現地に行って食べたい」という声が上がりました。今年1月には、一部の参加者が実際に指宿を訪れ、ソラマメ畑で収穫、調理をして食べる体験をしました。

「飾りごとのない魅力を伝えていくことが観光資源になるはずで、畑を歩き地元の人たちと交流すれば、帰ってから、その物語を語ってもらえます。このようにして、指宿を初めて訪れる人やリピーターを増やしていければ良いと思います」(豊留市長)

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生産量日本一を誇る指宿市特産品のソラマメ(別名「おたふく豆」)

語り継ぐ指宿の魅力

ふるさと納税では、様々な特産品が寄付者へのお礼品として送られています。例えば、生産量日本一を誇るソラマメは「おたふく豆」とも呼ばれており、他地域のソラマメより早い時期の1~2月に出荷され、新年に寄付者のもとへ福を運びます。

「このような小さなお礼品の物語は、寄付をされた方を通して友達や子どもに語り継ぎ、壮大な物語になっていくかもしれません。そして、『指宿は良いところだから、行ってみたい』と多くの方に感じていただければ、ありがたいと思います」(豊留市長)

ふるさと納税は、1対1の納税にとどまらず、指宿の魅力を伝えて語り継いでもらう機会も生み出しています。さらに寄付金が指宿の子どもたちの夢や高齢者の生きがいにつながっていけば、ふるさと納税の本来の趣旨が活かされていくはずです。