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2026/03/31

"寄付してよかった"を目指して 春日市のふるさと納税がつなぐまちの未来

福岡県春日市 事業者とともに広げる、応援が循環するまちづくり

福岡市に隣接し、都市の利便性と穏やかな住環境が共存する福岡県春日市。九州北部の交通の要所にありながら、公園やため池など水と緑に恵まれた住宅都市として知られています。
市内には弥生時代の遺跡も多く、歴史文化を身近に感じられる点も春日市ならではの魅力です。人口は約11万人。福岡県内で最も面積の小さい市でありながら、利便性と自然が調和した住みやすいまちとして発展してきました。

春日市では、こうした地域の魅力を全国へ届け、まちづくりに生かすことを目的に、ふるさと納税に取り組んでいます。単なる財源確保にとどまらず、地域の事業者とともに応援が循環する仕組みづくりを目指しています。今回は、その歩みや取り組みについて、春日市秘書広報課の宮脇さんに話を伺いました。

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地域とともに広げる ふるさと納税の取り組み

春日市が「さとふる」を通じたふるさと納税を開始したのは2016年。これまで寄付金は、子どもや高齢者を支える施策など、暮らしに直結する事業に活用されています。

取り組みの中で宮脇さんが大切にしているポイントは、「寄付してよかった」と感じてもらうことです。「お礼品だけでなく、春日市というまちを知っていただくきっかけになればと思っています」(宮脇さん)

その思いから、お礼品には春日市のリーフレットを同封し、品物の背景にあるまちの風景や取り組みを知ってもらう工夫を重ねています。

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春日市のお礼品には、地域の特色を生かした品が多く並びます。老舗店「博多華味鳥」の水炊きは、さとふるの「比べてびっくり!特別な寄付額のお礼品特集」への掲載をきっかけに寄付件数が大きく伸びました。寄付者の目に触れる機会が増えたことで、改めて春日市の魅力を届けるきっかけにもなっています。

また、全国初のお礼品として話題を集めたのが、春日市内のロピア店舗で作られたピザやハンバーグです。「春日市で作られている商品を全国に届けたい」という思いから、市が事業者に働きかけました。制度の説明から始まり、受注や発送の仕組みづくりまで何度も協議を重ね、掲載が実現しました。

こうした取り組みは、ロピアに限らず、市内のさまざまな事業者へと広がっています。

「元々店舗だけで販売していた商品を、ふるさと納税を通して全国の皆さまにお届けできるのは大変ありがたいです。寄付者の皆さまのあたたかいレビューが励みとなっています」と市内の事業者の方は話します。

こうした声に、宮脇さんも手応えを感じています。

「ふるさと納税は、春日市内の事業者の皆さんが丹精込めて作ったお品を全国の皆さまにお届けできる貴重な機会です。お礼品を通して春日市を知っていただけること、そして応援していただけていることが、私たちにとって大きな励みになっています」(宮脇さん)

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課題を乗り越えた"転機"

ふるさと納税を取り巻く環境は年々変化し、自治体間の競争も激しさを増しています。春日市も例外ではなく、寄付の伸び悩みに直面した時期がありました。

そこで市は体制強化を図るとともに、事業者訪問の機会を増やし、市場動向の共有や新たなお礼品の相談など、より踏み込んだ対話を重ねるようになりました。寄付額の見直しにも取り組み、一つひとつのお礼品について再検討を進めていきました。「どうすれば寄付者に選んでいただけるのか。できないで終わらせず、実現できる方法を考えるようになりました」(宮脇さん)

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その象徴的な取り組みの一つが、福岡県産いちじく「とよみつひめ」です。

春日市からさとふるへ「フルーツのお礼品を強化したい」と相談したことがきっかけでした。相談を受けたさとふる担当者が事業者を紹介し、掲載に向けた検討が始まりました。

寄付額の設定では、他自治体の同容量品との比較など市場調査を実施。経費の見直しも含めて協議を重ね、「春日市として納得できる価格とは何か」「寄付者に選んでもらえる水準とは何か」を突き詰めていきました。

こうした地道な積み重ねが、事業者との信頼関係をより強固にし、春日市のふるさと納税を次の段階へと押し上げています。

5.jpg福岡県産いちじく「とよみつひめ」

広がる応援のかたち

ふるさと納税で寄せられた寄付金は、子どもの医療費支援や高齢者の移動支援など、市民の暮らしに直結する施策に活用されています。日々の生活の中で"支え"を実感できる取り組みへと還元されているのが、春日市の特徴です。

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さらに昨年からは、「お礼品を伴わない寄付」にも力を入れています。飼い主のいない猫と地域が共生できるまちづくり支援や、中学校の楽器購入プロジェクト、協定大学支援寄付など、テーマを明確にした寄付のかたちを設けました。お礼品ではなく、「この取り組みを応援したい」という思いに応える仕組みです。

猫の支援プロジェクトには、「すばらしい活動に感銘を受け寄付をしました。1匹でも多くの命を救えるよう、今後の活動に役立ててほしいです」といった声も寄せられています。

寄付者の想いが、具体的な施策としてまちの中に形づくられていきます。「お礼品だけでなく、まちづくりそのものを応援したいという声があることを実感しています。その思いに応えられる仕組みを、これからも広げていきたい」と宮脇さんは話します。

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春日市らしさを、未来へ

今後は、より「春日市らしさ」が伝わるお礼品の開発に注力していくそうです。

「もつ鍋やあまおうなど、福岡らしいお礼品はもちろんですが、今後はより春日市らしさが伝わる新しいお礼品の開発にも力を入れていきたいと思っています」(宮脇さん)

これまでの取り組みを通じて見えてきたのは、寄付者が"品物"だけでなく、その背景にある地域や作り手の姿にも関心を寄せているということでした。だからこそ、地場事業者の商品や、暮らしに根ざした取り組みを丁寧に届けていきたいと考えています。

地域の魅力を全国へ届け、その応援がまちの暮らしを支え、さらに事業者の力になる。そして事業者の挑戦が、新たなお礼品として寄付者に届く――。春日市が目指すのは、そんな循環です。

「皆さんに寄付して良かったと思っていただけるよう、お礼品だけでなく、まちづくりにも真摯に取り組んでいきます。ぜひ、春日市の取り組みを応援していただけたら嬉しいです」(宮脇さん)

ふるさと納税を通じて、まちの魅力を知り、未来を支える。春日市の挑戦は、これからも続いていきます。

8.jpg▼お礼品の詳細はこちら
福岡県春日市のお礼品一覧