閉じる

フレ!フレ!みんなのふるさと納税!
さとふるがお届けする地域情報サイト

2025/09/17

地域と企業をつなぐ、新しい挑戦。ふるさと納税参入で広がる未来

株式会社コムズライヴリ 市民の声と「さとふる」の手軽さが後押しに。進化と地域貢献のストーリー

大阪の中心部から南へ約20分。工場夜景が名物のコンパクトなまち大阪府高石市は、歴史と文化を感じられる建物、公園など自然も豊かに広がる魅力あふれる環境です。また高石市では子育ても仕事も大切にしたい人を応援する制度が揃っており、子育て環境の充実に取り組んでいます。

今回は、そんな大阪府高石市で創業33年を迎える食品受託加工会社、株式会社コムズライヴリのふるさと納税事業にスポットを当てます。コムズライヴリはオリゴ糖などの液糖製品・機能性オイルなどのOEM受託製造を得意とする企業で、2023年12月からふるさと納税に参入しました。コムズライヴリの常務取締役 関田さんに、ふるさと納税参入の背景や具体的な取り組み、高石市への貢献について詳しく話を伺いました。

1.jpg

独自技術で叶える、健康に寄りそう食品づくり

コムズライヴリは健康産業分野での企画販売事業からスタートしました。創業10年目の2003年から、より信頼し納得できる商品づくりを目指し、本格的に自社工場での製造を開始します。「健康に貢献する食品づくりを目指す」をモットーに、オリゴ糖やはちみつなど健康に役立つ液糖製造を中心に事業を拡大してきました。糖の溶解から充填まで対応できる設備を活かし、ココナッツオイルや亜麻仁油、MCTオイルなど、オイル製品のラインアップも拡大しています。

さまざまな素材をブレンドすることで付加価値を付ける商品開発や、1日1.5万本生産という大量生産から少量ロットの生産にも対応しており、あらゆる取引先のニーズに応える製造業を徹底してきました。

2.jpg

自社工場

また、コムズライヴリの自社工場は、食品安全管理を実践するためのマネジメントシステムに関する国際規格「FSSC22000」認定を獲得しています。規格に沿った原料や製法を守っており、大手にも通用する品質が保証できる商品であることが強みだと、関田さんは話します。

※Food Safety System Certification 22000の略であり、FSSC22000財団(Foundation FSSC22000)によって開発された食品安全のためのシステム規格です。

市民の想いと「さとふる」の仕組みが後押しした一歩

コムズライヴリのふるさと納税参入のきっかけは、高石市の市民から「ふるさと納税をやらないのか」という声が上がり、市の職員からふるさと納税のお礼品提供を相談されたことだったそうです。しかし当初は、ふるさと納税への参入には前向きではなかったと関田さんは振り返ります。

「他社のECサイトで商品を販売していましたが、作業や手間がかかって非常に大変でした。なのでふるさと納税のポータルサイトも、同じく作業負担が増える印象がありました。また、ふるさと納税は生鮮食品が人気というイメージが強く、当社の液糖やオイルは選ばれないのではという先入観があり、はじめは前向きではありませんでした」

その後、「さとふる」の担当者と話をしてみると、「さとふる」は事務作業を一括して代行するため納品書の準備や運送手配などの作業が不要なことがわかり、ふるさと納税参入へのハードルが下がったと関田さんは話します。繰り返し参入をアプローチしてくれた市の職員の熱意と、「さとふる」の一括代行システムによる作業の楽さが決め手となって参入を決めたそうです。

3.jpg

寄付者に喜ばれるお礼品づくりへの挑戦

2023年11月にさとふるに登録して以来、掲載するお礼品の数も寄付件数も順調に伸ばしてきたコムズライヴリ。「毎日のアマニオイル(亜麻仁油)」を筆頭に人気を伸ばしながら、デーツエキスやナツメはちみつなど、新しいお礼品も積極的に展開しています。

関田さんは、お礼品の拡充に試行錯誤を重ねていると話します。

「ふるさと納税には各地域のたくさんのお礼品があるので、いかに他のお礼品と差別化するか、当社ならではの価値ある商品をご提案できるかを常に考えています。寄付者の方の率直なレビューも非常に参考になりますね。また、お礼品の数も増やしています。バリエーションや定期便など、選択肢を増やすことで寄付者の方に魅力に思ってもらえたらと、わたしたちも勉強をしながらいろいろと試しているところです」

4.jpg

発売から9年、販売数100万本を突破した「アマニオイル(亜麻仁油)」

さらに、今後のお礼品展開への意気込みを語ってくれました。

「商標や販売実績など、寄付者の方に信頼していただける付加価値情報をつけてお礼品を充実させていきたいですね。FSSC22000認定を獲得しているからこその安全性なども、もっと提案していきたいです」

ただお礼品を提供するだけではなく、寄付者の方に喜んでいただけるお礼品をどう提案するのかを常に考え、さまざまな挑戦を続けていることがわかりました。

新たな地域交流と未来を見据えた設備投資へ

ふるさと納税を始めて感じた変化について伺うと、「地域との交流が増えたこと」だと関田さんは語ります。

「新規・既存含め、取引先からの問い合わせが増えてきている実感があります。なかでも高石市の地域と関わることのできる案件や機会をいただくことが嬉しいですね。例えば、高石市の郵便局で限定販売するアマニオイルの企画や、地元の商工会議所でのセミナー登壇など、地域と関わる取り組みが増えました」

他にも、ふるさと納税で新たな収益がつくれたことで、設備投資の予定が立ったこともポジティブな変化となったようです。新たなロボットを追加したり、在庫管理システムを導入したりと自社工場の設備を改善し、より効率的な生産・配送ができるよう整備していく計画とのこと。その分、作業負担が減るスタッフには、ふるさと納税のお礼品も含めた新商品開発や新たな事業に取り組んでもらえる環境づくりを目指したいと関田さんは話していました。

5.jpg

自社工場内の様子

さらにふるさと納税をきっかけとした、高石市の「地場産品開発改良補助金制度」による補助金で、商品3本詰め専用の箱の開発もされました。消費者にとってギフトとして使いやすく、今まで使用していた緩衝材も不要になり、梱包作業面でも効率が上がったと言います。

6.jpg

ギフト用として提案しているお礼品

コムズライヴリのふるさと納税事業への参入は、地域との交流を深め、事業をさらに発展させるきっかけとなったことが関田さんの話からわかりました。

地元企業へふるさと納税参入のアプローチも

ふるさと納税をきっかけに地元への貢献性を実感できるようになったと語る関田さんは、商工会議所と市が開催した「ふるさと納税セミナー」にて、ふるさと納税の事業者代表として登壇した実績もあります。

関田さんはふるさと納税参入までの経緯や実績、取り組みのメリットについてスピーチされたそうです。これをきっかけに、商工会議所から高石市の地元企業へ、ふるさと納税参入を前向きにアプローチしようという動きが強まったと関田さんは話します。ふるさと納税参入にあまりピンときていない事業者の方へも、コムズライヴリの具体的な実績や事務作業面でのハードルの低さを伝えると興味をもってもらえたそう。

7.jpg

セミナー登壇の様子 / 株式会社コムズライヴリ 関田さん

高石市は、今後もきれいな街づくりの財源とするためにふるさと納税に力を入れたいといった意向があり、そのためにも市と地元企業が協力してふるさと納税の参入メリットをアプローチできたことは、とても良い機会になったようです。

「今後も自社の体験を隠すことなくお話しして、より多くの地元企業にふるさと納税に参入してもらえたら、高石市の盛り上がりにもつながるので嬉しいです」

今後も安心できる商品を届けていくために

最後に、コムズライヴリの今後の展望について伺いました。

「前向きに新しい商品の展開を検討しています。ふるさと納税では、低GIで注目されているアガベシロップの登録や、寄付しやすい価格帯のラインアップ拡充を予定しています。他には、ギーオイルとMCTオイルに香りをつけた商品開発など、新しい試みをどんどんトライしていきたいですね。当社は健康に貢献できる食品づくりを目指しているので、今後も品質管理を徹底し、寄付者や消費者の皆さまに安心して手に取ってもらえる商品を作り続けたいです」

関田さんの話から、お礼品を手に取る寄付者の方の健康や楽しみを気づかった商品開発への誠実な姿勢が見受けられました。地域を巻き込み、大阪府高石市と共に事業を成長させているコムズライヴリ。これからの未来へ向けた、新たな挑戦にも期待が高まります。

お礼品の詳細はこちら▼

株式会社コムズライヴリのお礼品一覧