枕崎市かつお公社 お客様視点を徹底した商品開発にかける思いとは
全国有数の港町であり、日本一の「かつおのまち」として知られる鹿児島県枕崎市。そんな枕崎市で鰹の刺身やタタキをはじめ、鰹の加工品や総菜など、豊富な商品ラインナップを製造・販売し、枕崎の鰹の魅力を発信し続けている、株式会社 枕崎市かつお公社の竹内 千里さんに話を伺いました。
オイルショック危機から鰹産業復活へ、枕崎市かつお公社の挑戦
枕崎市かつお公社は1975年に枕崎市、枕崎市漁業協同組合、枕崎水産加工業協同組合の3団体が手を取り合い設立されました。設立の背景には、1973年の第4次湾岸戦争が引き起こしたオイルショックがあったそうです。当時、原油価格が4倍ほどに跳ね上がり、鰹漁船は漁に出ることができず、枕崎の鰹産業は廃業の危機に立たされていました。
そんな状況の中、危機意識を持った3者が枕崎の鰹産業を守るために立ち上がり、枕崎市かつお公社の設立に至ったそうです。
会社設立後、一本釣りによる刺身用の高鮮度な鰹が人気を博し、鰹産業は復活を遂げました。さらに、それまで鰹の加工品といえば鰹節だったところを、枕崎市かつお公社が様々な鰹加工品を開発し広めていったことで、今では多様な鰹商品が市場に流通し、多くの人に楽しまれるようになったそうです。まさに鰹産業の危機を救い、鰹の魅力を全国に広めるために貢献したのが枕崎市かつお公社だったのです。
現在は鰹製品の製造・販売を中心に、鹿児島県産の黒毛和牛や黒豚など、地域の特産品を数多く取り扱い、地元の食の魅力を広く伝えています。
高鮮度な一本釣り鰹
枕崎市かつお公社が追求する、お客さま視点の商品開発
そんなバラエティ豊かな商品を展開する枕崎市かつお公社。会社として大切にしていることについて聞きました。
「枕崎市かつお公社ではお客さま視点を持った製造・販売・商品開発を大切にしています。例えば、ご飯に乗せるだけで簡単に食べられる丼ものや、手間なく揚げ物を楽しめる衣付きの商品など、様々な食卓のシーンをイメージし、商品開発をしています。また、鰹のタタキの楽しみ方を広げるため、鰹にマッチしたいろいろな風味が楽しめる、味付けシリーズも展開しています」(竹内さん)
最近では、2023年12月にゆず果汁を添えた風味豊かなたたき「ゆず香り焼かつおたたき」がジャパンフードセレクションでグランプリを獲得したそうです。
「どれくらいの柚子の香りが一番マッチするか、パーセンテージまで出してこだわって開発をした自慢の逸品です」と笑顔で教えてくれました。
「かつお製品の先にお客さまの笑顔の食卓」を創業当時からの理念としている枕崎市かつお公社。お客さまの笑顔のため、お客さま視点を徹底した商品づくりへの思いを感じることができました。
ゆず香り焼かつおたたき
ふるさと納税を通じた地元特産品の発信
ふるさと納税への参加はどのようなきっかけで始まったのでしょうか?
「8年ほど前、伸び悩んでいたふるさと納税事業の打開のため、枕崎市から制度参加の打診があったのがきっかけです。当社の通販事業で培ったノウハウを生かし、市の担当者と試行錯誤を重ねながら少しずつお礼品数を増やしてきました」(竹内さん)
中でもさとふるで人気のお礼品は、鰹やまぐろに加え、鹿児島県産黒毛和牛や黒豚などバラエティ豊かな特産品が月替わりで届く定期便のお礼品なんだとか。
「枕崎市かつお公社では、元々水産品に加えて肉製品も取り扱っていたため、肉・魚どちらも楽しめるお礼品を出せるのは弊社の強みだと感じています」(竹内さん)
実際にさとふるのレビューでも「肉も魚も十分に楽しめる豪華な定期便」、「レパートリーが豊富で嬉しい」といった声が見られました。
竹内さんはふるさと納税を始めてからの変化について、「ふるさと納税を通じてお礼品を食べた方が、『お礼品で頼んで美味しかったから』と、自社通販でリピートしてくださり固定客になるなど、嬉しい効果がありました。枕崎市の特産品の人気が広まっているのを感じています」と話してくれました。
また、さとふるについてこんな嬉しいお声もいただきました。
「お礼品づくりに関する悩み事を親身になって受け止めてくださり、たくさんの助言をいただいたことで、新しい形のお礼品をお届けできるようになりました。また、『今このお礼品がよく出ているから在庫を増やそう』など、自分たちで考え、システムを扱えるのはとても便利です。以前までは直接自分たちで対応していなかったため効果検証がしにくい面もありましたが、『この日にこの対策をしたから多くの寄付が入ったのか』などと、自分たちで作業をしているからこそ、効果を把握しやすく感じています」(竹内さん)
現在は夏に向けて、新しいお礼品の開発に励んでいるそうです。
「さとふる」で人気の定期便お礼品
新しい鰹の楽しみ方を広め枕崎市を盛り上げたい
最後に今後の展望について伺いました。
「これからも新しい鰹の楽しみ方を広めるため、新商品の開発には力を入れていきたいと思っています。ふるさと納税を通じて枕崎市の様々な特産品を全国に広めるため、弊社を含め多くの生産者と一緒に枕崎市を盛り上げていけたらと思います」(竹内さん)
枕崎市の食の魅力を広めるために日々奮闘する枕崎市かつお公社。今後の取り組みにも目が離せません。
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