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2023/02/03

こだわりの特製ハンバーグ、ふるさと納税をきっかけに全国へ展開し売上2000%へ

いきや食品 ふるさと納税で根強い人気を誇る「唐津バーグ」

古来から大陸との交流が盛んに行われ、「大陸への玄関口」として発展してきた佐賀県唐津市。海と山に囲まれた自然豊かな土地柄、新鮮な食材が豊富で、「呼子のイカ」や「佐賀牛」をはじめ、唐津ならではの食が楽しめます。そんな唐津市で、60年以上の伝統を持つ精肉店「いきや食品」の代表取締役 井上真維さんに話を伺いました。

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もとはまちの小さな精肉店 ふるさと納税を始めたきっかけ

いきや食品は、1957年にまちの小さな精肉店として創業以降、地元に愛され続けてきました。しかし、長年店を支えてきた井上真維さんの父で先代の康則さんが2010年に他界してからは徐々に売上が下がり、母と2人で経営を続けるも回復せず「もう店をたたもうか...」という話まであがっていたそう。

そんな中、2016年に『さとふる』から電話があり、初めてふるさと納税に参加することになりました。井上さんは、「通信販売をしたことがなく何から始めたらいいか全く分からない状態でしたが、『商品説明などをフォーマットに入力する簡単な作業ですよ』と教えていただき、やってみようかと始めたのがきっかけです。」と当時を振り返ります。

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佐賀県唐津市の「いきや食品」の店舗

人気お礼品「唐津バーグ」の誕生

当初ハンバーグは、肉の余った切れ端で作り販売していたため数量限定で、店頭に並べればすぐに売り切れてしまう人気商品だったそうです。そんなハンバーグをふるさと納税での出品をきっかけに、材料を一から調達し正式に商品化することになりました。

「ハンバーグというと牛100%が高級という印象を持たれがちですが、唐津バーグは牛と豚の合挽にこだわっています。共に九州産で特に牛は100%黒毛和牛、かつ雌牛は味に深みがある未経産牛のみを使用しています」と特製ハンバーグのこだわりについて教えてくれました。スパイスの分量など細かなレシピは先代の康則さんが残したものを現在も守り続けているそうです。

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九州産の牛肉・豚肉を使用したこだわりの合挽肉

ふるさと納税開始後、売上は急拡大し2000%へ

「最初は在庫100箱を制限とし、お礼品を出していましたが、ある日100箱がずっとはけ続けて、思い切って制限をはずしてみたらどんと増えたんです。慌てて幼稚園のお母さんたちに声をかけてパートに入ってもらいました。」(井上社長)

ふるさと納税を始める前の2015年と始めた後の2016年の事業全体の売上の変化を伺ったところ、なんと2000%へ急拡大したそうです。2016年に『さとふる』で掲載を始め、2017年には法人化にも至りました。今ではふるさと納税の売上が全体の7割を占めるまでになったそうです。

ファンが定着しリピーターも増加

いきや食品のハンバーグは『さとふる』のハンバーグ人気お礼品ランキングで度々上位にランクインし、レビューは3,600件を超え、評価は★4.7を獲得しています。 ※2023年1月末時点

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レビューは3,600件を超え、評価は★4.7を獲得している ※2023年1月末時点

そんなふるさと納税で大変好評を得ているいきや食品の「唐津バーグ」はリピーターも多く、レビューのコメントからもファンがしっかり定着しているのがわかります。

人気であり続ける理由について伺うと、レシピや原材料、肉の品質は変えずに昔からの味を守り続けていること、一方で梱包資材や包装の見直し、工程の改善など、進化し続けるための企業努力を続けていることについて教えてくれました。伝統を守り続けながらも、進化するための努力をいとわない姿勢がお客様にも伝わり、ファンが定着する理由になっているのかもしれません。

『さとふる』の物流倉庫利用で伝票貼りの作業を軽減、事業拡大のための時間へ

『さとふる』では特定のお礼品をまとまった数物流倉庫へ保管し、受注を受け次第伝票を発行、発送するという独自の配送スキームを構築していますが、いきや食品も『さとふる』倉庫にお礼品を預けているお礼品事業者の1つです。倉庫利用前後の変化について伺いました。

「倉庫を使う前までは1日に400~700枚、多い時で1,000枚以上の伝票を貼りつける作業が発生していました。現在、倉庫にはハンバーグ10個入りのお礼品のみを預けていますが、それだけでも伝票貼りの枚数は1日400枚程度削減できており、負担が全然違います。そういった作業時間が削れる分、ハンバーグを作る時間や販路拡大のための調査などに時間をあてられるようになりました。」(井上社長)

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『さとふる』物流倉庫の様子

より地域に貢献できる企業を目指して

常にハンバーグの人気ランキング上位を維持し続けているいきや食品。最後に今後の展望について伺いました。

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いきや食品の「唐津バーグ」

「始めは狭い店舗内で従業員と円になってハンバーグを作っていましたが、ふるさと納税での寄付が増えてからは手狭になり、2019年に現在の工場を作りました。しかしそれでも足りなくなったため、来年はさらに工場を新設する予定です。新工場では機械化できることを増やし、従業員の皆さんがおばあちゃんになってもずっと働き続けられるような環境を作っていきたいと思っています。

また、今はふるさと納税のお礼品分を作ることしかできない状況ですが、今後はふるさと納税一本柱ではなく、他の販路も開拓し成長を続けていくことで、関わる生産者や業者にも良い影響を与え、より地域に貢献できる企業になっていきたいと考えています。」(井上社長)

従業員を大切に思う姿勢や、地域に貢献したいという熱い思いを伺うことができました。今後もいきや食品のさらなる挑戦に注目です。

▼いきや食品のお礼品はこちら

http://bit.ly/3XUaqDh